日々思う

68冊目 「ショローの女」 伊藤比呂美

ショローの女 (単行本) 作者:伊藤 比呂美 中央公論新社 Amazon 子どもを育て手を離した後も気にかけ親を送り夫を看取り一人日本で犬猫植物そして学生たちを気にかける。 ザ・女の人生を生きているなぁ。 好きなように生きて人は奔放と呼ぶかもしれないけれど…

40冊目 「水を縫う」 寺地はるな

水を縫う 作者:寺地 はるな 集英社 Amazon 刺繍や裁縫が好きでクラスで浮いている高校生清澄と可愛いものに拒否反応を示して結婚式のドレスが選べない姉水青 親になれなかった父と世の普通の範囲に子どもを押し込めようとする母。 祖母や父の友人や姉の婚約…

2021年 ベスト

20211年に読んだ本の中から記憶に強く残っている本 「フィフティ・ピープル」 チョンセラン acha3.hatenablog.com 「ディス・イズ・ザ・デイ」 津村記久子 acha3.hatenablog.com 「タスキメシ」 額賀澪 acha3.hatenablog.com 「幻のアフリカ納豆を追え…

168冊目 「J2&J3フットボール漫遊記」 宇都宮徹壱

J2&J3 フットボール漫遊記 作者:宇都宮徹壱 東邦出版 Amazon 2012年から2017年にかけてのJ2・J3のチームの諸々 勝った負けただけではないそのチームの歴史・サポーター・経営者・監督などなどの持つ物語がうまくすくい取られている。 年末年始のシフ…

161冊目 「猿神」 太田忠司

猿神 (幻冬舎単行本) 作者:太田忠司 幻冬舎 Amazon バブルに煽られてぎりぎりの仕事を回している自動車関連会社。忙しさと品質への圧力とで押しつぶされそうになってる社員たち。 そんな不満と鬱憤とイライラを土地のなにか悪いものが後押しして狂わせていく…

160冊目 「周り灯籠」 吉村昭

回り灯籠 (ちくま文庫) 作者:吉村 昭 筑摩書房 Amazon この年代の作家さんも皆亡くなってしまったなぁ。 日常だったり取材の思い出だったりの短いエッセイなんだけどどれも文章が美しい。 いないと困るいすぎると。。。 ダンナの今週のシフトが月から金まで…

146冊目 「アリバイ崩し承ります」 大山誠一郎

アリバイ崩し承ります (実業之日本社文庫) 作者:大山 誠一郎 実業之日本社 Amazon 警察官が一般人に事件の概要をペラペラ喋っちゃいかんでしょう、なんてことは言うだけ野暮。 アリバイ崩し承りますの張り紙を掲げた時計店の店主は20代の若き女性。祖父に…

127冊め 「絆 騎士たち師弟の物語」 野澤亘伸

絆―棋士たち 師弟の物語 作者:野澤 亘伸 マイナビ出版 Amazon 引き続き将棋本 表紙を見ると藤井本かと思うけど他の7組の師弟の章より短く師弟の仲の良さは感じられるけどボーナストラック的。 おおむねみんな師匠を追い越してしまっているのに師はいつまで…

107冊め 「断薬記」 上原善広

断薬記―私がうつ病の薬をやめた理由―(新潮新書) 作者:上原善広 新潮社 Amazon うつ病から大量の向精神薬睡眠薬を処方されその薬害に苦しみ自殺未遂まで繰り返した著者が断薬派の医師とめぐりあい生還するまで。 薬というのは両刃ではあるけれどあまりに大…

87冊め 「陰陽師と無慈悲なあやかし」 中村ふみ

陰陽師と無慈悲なあやかし (小学館文庫キャラブン!) 作者:中村ふみ 小学館 Amazon 平安の世、陰陽料の新米下っ端役人大江春実が召喚した式神は美形の強力あやかし。 食料として寿命を食われることになった春実が左大臣邸で起きた怪異の探索に赴く。 おやつ…

67冊目 「これでもいいのだ」 ジェーン・スー

これでもいいのだ (単行本) 作者:ジェーン・スー 発売日: 2020/01/08 メディア: 単行本 著者との共通項がかすりもしないのでそうそう!とか分かるぅ!とか言う感想が全く湧いてこないのだけれど所々でクスリと笑えたり。 卒寿の哀しみ ハハの長年のお友達が…

64冊目 「たてもの怪談」 加門七海

たてもの怪談 作者:加門 七海 発売日: 2016/08/03 メディア: 単行本(ソフトカバー) 見える人である加門氏の日常の記録。 引っ越し話とかお友達の家に出るものの話とか。 ご冥福をお祈りします ここ2,30年ドラマを殆ど見ていないから噂に高い任三郎は見…

47冊目 「まだ温かい鍋を抱いておやすみ」 彩瀬まる

まだ温かい鍋を抱いておやすみ 作者:彩瀬まる 発売日: 2020/05/13 メディア: 単行本 傷ついた人が誰かが自分のために作ってくれたおいしい食事に救われました。と言っちゃうとなんかすごくありがちなんだけど、それだけではない搾取されたりないがしろにされ…

42冊め 「競歩王」 額賀澪

競歩王 作者:額賀 澪 発売日: 2019/09/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) 天才高校生作家としてデビューしその後スランプに陥っている大学生作家と長距離から転向したものの伸び悩んでいる競歩選手。 心が熱くなる青春小説だけどこそばゆくない。 やる気…

6冊目 「子ども食堂と家族のおみそ汁」 友井羊

スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 子ども食堂と家族のおみそ汁 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 作者:友井 羊 発売日: 2019/12/05 メディア: 文庫 子ども食堂・虐待・貧困・母子家庭とイマドキの話題を詰め込んできた感じ。 更にスープ屋店主麻野の母…

3冊め 「f植物園の巣穴」 梨木香歩

f植物園の巣穴 (朝日文庫) 作者:梨木 香歩 発売日: 2012/06/07 メディア: 文庫 前にも読んでいるのだけれどその時はそれほど良いとは思えなかった。 今回読み返してみて細かい部分(でも大切な部分)をすっかり忘れていて驚いた。むしろ初読のときは気づいて…

1冊目 「フィフティーピープル」 チョン・セラン

初韓国文学。元々翻訳物はまるで読んでいないのだけれど。 とある病院とその病院がある街を舞台にいろいろな人の短いストーリーが続いていく。 それぞれの章に他の登場人物が現れて名前が覚えられないから何度もページを捲り直しては探した。 悲しい出来事悲…

169冊目 「青ノ果テ 花巻農芸高校地学部の夏」 伊与原新

青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫) 作者:伊与原新 発売日: 2020/02/07 メディア: Kindle版 不穏な転校生の登場とともに高校生たちの宮沢賢治を巡る旅が始まる。 岩手県各地の宮沢賢治縁の地や地学のいろいろな知識をめぐりながら転校生と幼馴染…

159冊め 「奇譚蒐集録 弔い少女の鎮魂歌」 清水朔

奇譚蒐集録: 弔い少女の鎮魂歌 (新潮文庫nex) 作者:朔, 清水 発売日: 2018/10/27 メディア: 文庫 大正初期沖縄近くの離島に鬼の伝説と特異な葬送儀式を調べるために訪れた伯爵家四男で帝大講師とその助手。 過酷な儀式を行う少女たちの体には痣が現れそれ…

151冊目 「線は、僕を描く」 砥上裕將

線は、僕を描く 作者:砥上 裕將 発売日: 2019/06/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) 心に傷を負って自分の中に閉じこもっていた主人公が水墨画という表現と出会い周辺の人に助けられ自分の道を見定めて立ち直っていくストーリーの中に、水墨画のストイッ…

148冊目 「のっけから失礼します」 三浦しをん

のっけから失礼します 作者:三浦 しをん 発売日: 2019/08/05 メディア: 単行本 久々の脱力系エッセイ集。 最近はエッセイでも博物館巡ったり鉄道に乗って考察したりと割と真面目な感じのが多かったけど好きなものにのめり込んで深く深く掘っていく感じ、直木…

141冊め 「ひかりの魔女」 山本甲士

ひかりの魔女 (双葉文庫) 作者:山本甲士 発売日: 2016/12/09 メディア: Kindle版 同居していた長男が亡くなり次男一家のところへやって来たおばあちゃん。 浪人生の息子反抗的な娘リストラ寸前の父イライラしている母。 おばあちゃんのちょっとした働きかけ…

91冊目 「私日記10 人生はすべて道半ば」 曽野綾子

私日記10 人生すべて道半ば (私日記 10) 作者:曽野 綾子 発売日: 2019/10/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) 日々の静動を追いかけたいほどファンなわけじゃないのですよ、本当に。 発言内容も結構首を傾げるものが多いし。ジョークとして記されているこ…

90冊目 「私日記9 歩くことが生きること」 曽野綾子

私日記〈9〉歩くことが生きること (私日記 9) 作者:綾子, 曽野 発売日: 2017/05/01 メディア: 単行本 曽野綾子氏のファンというわけではないしその思想に共感もあまり抱いていないのだけれど。 体調に不具合を感じながらも夫三浦朱門を送り、人生の仕舞い方…

72冊め 「猫の時間」 柄刀一

猫の時間 (光文社文庫) 作者:柄刀 一 発売日: 2016/02/09 メディア: 文庫 私がイメージする柄刀作品とは随分異なっている。薀蓄もなければ天才も出てこず事件も起こらず密室もない。 ただただ猫がいる。 わかっていても悲しい 昨日一番会いたいと書いたKANち…

65冊目 「家守綺譚」 梨木香歩

家守綺譚 (新潮文庫) 作者:香歩, 梨木 発売日: 2006/09/28 メディア: 文庫 そしてあれを読めばこれも読みたくなってしまう。 ひょっとして私少し疲弊してるのか? レジ前の作法 最近はスーパーも薬局も飲食店もお金のやり取りはトレーに乗せるのが主流になっ…

62冊め 「アリスのうさぎ」 斉藤洋

アリスのうさぎ (ビブリオ・ファンタジア) 作者:斉藤 洋 発売日: 2016/07/21 メディア: 単行本 図書館の児童書相談コーナーに座るアルバイト青年のもとには奇妙な話が寄ってくる。 一話目二話目の男子小中学生がちょっと大人びすぎてはいないかと思うけれど…

61冊目 「鬼談百景」 小野不由美

鬼談百景 (角川文庫) 作者:小野 不由美 発売日: 2015/07/25 メディア: 文庫 聞き書き的実話怪談集。 「残穢」と比べるとじわじわくる怖さはないけれど短い話が次々に語られる百物語的興味は惹かれる。 どんなことにも慣れていくものではあるけれど 愛知県の…

53冊め 「カナダ金貨の謎」 有栖川有栖

カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス) 作者:有栖川 有栖 発売日: 2019/09/20 メディア: 新書 火村&アリスシリーズの短編集。 こういう評価はミステリ作家としては嬉しくないのかもしれないけど有栖川有栖の作品はミステリとしての出来プラス文章の力、情景描写…

48冊目 「赤レンガの御庭番」 三木笙子

赤レンガの御庭番 (講談社タイガ) 作者:三木 笙子 発売日: 2019/02/22 メディア: 文庫 明治末期イギリス帰りの頭脳明晰眉目秀麗(!)の探偵は優秀すぎて相棒がいない。 助手の少年も相当優秀そうだけどとあるきっかけで知り合った美青年とともに横浜に根を…