2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧
リボルバー (幻冬舎文庫) 作者:原田マハ 幻冬舎 Amazon パリの小さなオークションハウスに持ち込まれた赤錆まみれのリボルバー ゴッホを死に至らしめたと語られるその拳銃の謎を追う ゴッホとゴーギャンの互いの才能への驚嘆嫉妬そして破滅的個性のぶつかり…
オッス!食国 美味しいにっぽん 作者:小倉 ヒラク KADOKAWA Amazon 日本の食文化を著者のホームグラウンドの発酵から語り始めて あれ?これって文化人類学?民俗学?という所まで深堀 キーワードは神饌そして地方の古くからある発酵食 紅麹事件 味噌も仕込む…
なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント (中公新書ラクレ) 作者:斎藤環,佐藤優 中央公論新社 Amazon 人と会うのがつらいというか結局は日本の同調圧力や上から下への強制や押しつけの話になってしまう
うずら大名 (集英社文庫) 作者:畠中恵 集英社 Amazon 武士や百姓の次男三男は家も継げず養子にでも行かなければ嫁ももらえない かつてそうであった者たちが隠居大名と豪農名主となって再会する 困窮する大名と金を貸すことで成り上がりたい豪農の欲と弱みに…
親父の納棺 作者:柳瀬 博一 幻冬舎 Amazon コロナ下での父親の死 入院中も介護施設でも面会制限で会うこともままならなかった中 実感のわかないままの通夜の準備で若い納棺師さんから ご遺体の着替えを一緒にしませんかと提案される 恐る恐る納棺師さんの指…
青春をクビになって (文春e-book) 作者:額賀 澪 文藝春秋 Amazon 古事記研究で大学院まで行き非常勤講師として大学で教えているが 任期3年目にして契約を切られ途方に暮れる朝彦 大学時代の先輩で職もなく恩師の温情で研究室に出入りする小柳に10年後の自…
ビターシュガー(虹色天気雨2) (小学館文庫 お 27-3) 作者:大島 真寿美 小学館 Amazon 「虹色天気雨」 の続き それぞれが解決しないものを抱えてノロノロとでも腐らずに生きている 市子さんはみんなから頼られて甘えられて損な役回りみたいだけど 悪い気ばか…
アジア発酵紀行 (文春e-book) 作者:小倉 ヒラク 文藝春秋 Amazon 発酵デザイナー(って何?)の著者が発酵文化を求めてアジア各地を巡る 現地の人に溶け込んでいって色んな現地食を口にしてお酒も飲んでと非常に楽しそう 混沌としたアジア奥地の状況などもあ…
いなくなっていない父 作者:金川晋吾 晶文社 Amazon 母と離婚し生活保護を受け働くでもなく日々を過ごす父 その父はかつて何度も失踪を繰り返していた そんな父親を自分の中で定着させたいのかボンヤリしたその像を明確にしたいのか 写真に撮り映像に映しそ…
虹色天気雨 (小学館文庫) 作者:真寿美, 大島 小学館 Amazon 登場人物たちの名前を見てもしやと思ったのだけどやはり「たとえば葡萄」 の前日譚でした あの美月はこんな子だったのか市子さんと三宅ちゃんはずっとこんな風だったんだ 女たちの友情物語?暑苦し…
昨日はDeerBEATLESを観に名古屋市公会堂へ 珍しくダンナと一緒 そもそも前々回初めて名古屋であるっていうのにダンナが行きたがって 杉さん仕切りということで私も即賛成だったのにコロナで中止 前回はダンナの日程が合わず(このときの東京がKANちゃんの…
からさんの家 まひろの章 作者:小路幸也 徳間書店 Amazon 先月読んだ伽羅の章 予想通りこちらの方が時系列的に先 まひろがからさんのいえにきてすぐからの話 小路幸也らしく特殊すぎるしいい子すぎる とはいえ特に不満はない 託児ばぁば 訳あって下の孫だけ…
妖たちの気ままな日常 〈妖怪の子、育てます〉 (創元推理文庫) 作者:廣嶋 玲子 東京創元社 Amazon 弥助千吉とその周りにいる妖したちの小さなエピソード短編集 皆愛すべき人々(妖しだけど) ファミリーの周辺の民 Jリーグが開幕して2試合が経過 グランパ…
それでも彼女は歩きつづける (小学館文庫) 作者:大島真寿美 小学館 Amazon 海外の賞を取った映画監督柚木真喜子 彼女に関わった6人の女性たちの今 それぞれが柚木真喜子にこだわり愛憎を感じているのだけれども あえて真喜子本人については多く語られない …
透明な迷宮(新潮文庫) 作者:平野啓一郎 新潮社 Amazon 難しいなぁ 純文学だから? 何かに絡め取られている人達の話 結構セクシャル 郵便配達人の話と炎に恋する人の話が好み ビッグニュース 大谷翔平さんの結婚 政治倫理審査会なんて目じゃないね それにし…