2022-01-01から1年間の記事一覧

197冊目 「獣たちの海」 上田早夕里

獣たちの海 (ハヤカワ文庫JA) 作者:上田 早夕里 早川書房 Amazon オーシャンクロニクルシリーズ かなり記憶があやふやなのだけどこのシリーズもっと国際謀略感の濃いものも読んだような? 長編はそういう雰囲気なのかな どちらかというと叙情的なこの中短編…

年末の状況

カレンダーとシフトの相性で今年は31日の午前中までが仕事だ その前の2日間が休みだし年末と行っても大してやることがあるわけじゃないし 娘一家がやってくるのは年が明けてからだしと思っていたら パートさんが一人濃厚接触者になってしまって今日から5…

196冊目 「末裔」 絲山秋子

末裔 (新潮文庫) 作者:絲山 秋子 新潮社 Amazon 玄関の鍵穴がなくなって家に入れないという幻想的な始まり方からこれまで読んできた 絲山秋子とちょっと違う感じ 川上弘美とかある種の梨木香歩を連想させる 不思議なことと現実的なこと(家族との齟齬とかご…

195冊目 「小さいそれがいるところ 根室本線狩勝の事件録」 綾見洋介

小さいそれがいるところ 根室本線・狩勝の事件録 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 作者:綾見 洋介 宝島社 Amazon なくなった母親の最後の頼みで母が子供時代にもらった石を返しに北海道に向かう主人公 秘境駅を旅する鉄道オタクこちらもほぼ主人公で…

194冊目 「空を超えて七星の彼方」 加納朋子

空をこえて七星のかなた (集英社文芸単行本) 作者:加納朋子 集英社 Amazon 大なり小なり星にまつわる人たちのお話が連なる連作集 最後に登場人物たちがつながってまるで星座を描くように一つの絵になっていくところは さすが東京創元社出身の作家さん

193冊目 「東京タワー」 江國香織

東京タワー (新潮文庫) 作者:江國 香織 新潮社 Amazon 途中からあぁこれ前に読んでるなぁと思いながら読了 ほぼ3年前でした。そして感想もほぼ変わらず acha3.hatenablog.com 詩史の夫は何を考えているのだろう ミエミエの行動に動じないのは過去にも同じよ…

192冊め 「家族」 村井理子

家族 作者:村井 理子 亜紀書房 Amazon 幼い頃から家族関係に苦しみ長じてそこから距離を取ろうとしてきた著者が家族を理解しようとし いびつながらも愛されていたと感じそれでもその人達を理解しきれない複雑な気持ち 義父母に対して あっさりした感情ととも…

191冊目 「未来国家ブータン」 高野秀行

未来国家ブータン (集英社文庫) 作者:高野秀行 集英社 Amazon 半鎖国状態のブータンへ雪男と植物資源を探しに辺境の村へ 雪男は現れないし植物資源探しもさほど成果があるようには見えないけど現地の人達とのやり取り シャーマン的高僧への聞き取り現地の女…

190冊目 「QED神鹿の棺」 高田崇史

QED 神鹿の棺 (講談社ノベルス) 作者:高田崇史 講談社 Amazon タタルさんも菜々さんもアラフォーかぁ、ふたりとも変わらないけどね(特にタタルさんは) 好きなシリーズなんだけど神様の名前って読めないし覚わらないし毎回ルビふるなんて無理だよね? ま…

189冊目 「まっとうな人生」 絲山秋子

まっとうな人生 作者:絲山秋子 河出書房新社 Amazon 「逃亡くそたわけ」 で一緒に逃亡したなごやんと花ちゃんが富山で再会 互いに既婚者になっていた。 大きな事件が起きるわけでもなくただ家族や身近な人達の間での共感や反発や 寂しさや孤独 途中からはコ…

188冊目 「妖怪の子、育てます」 廣嶋玲子

妖怪の子、育てます (創元推理文庫 F ひ 2-12) 作者:廣嶋 玲子 東京創元社 Amazon 前シリーズで消滅してしまった千弥が赤ん坊となって戻ってきた 千弥だった頃の記憶はないけれど弥助を思う気持ちは変わらぬまま 二人の深い絆と妖怪たちとの楽しいやり取り …

187冊め 「狩りと漂泊」 角幡唯介

裸の大地 第一部 狩りと漂泊 (裸の大地 第 1部) 作者:角幡 唯介 集英社 Amazon 理念は超越しすぎていてちょっとわからないところもあるのだけれど 狩猟や命と前進を天秤にかけるような行動のシーンは緊迫感に満ちている 前々からこの人いつか踏み越えてしま…

186冊め 「探偵は御簾の中 白桃殿さまご乱心」 汀こるもの

探偵は御簾の中 白桃殿さまご乱心 (講談社タイガ) 作者:汀こるもの 講談社 Amazon 忍と祐高夫婦互いを思い合って3人の子をなしてなのに思いがどうもズレちゃってる感じがもどかしい

KAN 25歳 @Zepp Nagoya

9日金曜日はKANちゃんのバンドライブツアー25歳を見に行ってきた すごく久々のバンドライブ コロナで東亰2公演延期になっちゃったのすごく悔しそうだったけどもうすっかり元気そうで良かった すごく好きなあの曲もあっけにとられちゃうくらい素晴らしい…

185冊め 「編集者宇山日出臣追悼文集」

新本格ミステリはどのようにして生まれてきたのか? 編集者宇山日出臣追悼文集 星海社 Amazon 東京創元社の戸川安宣氏と講談社の宇山日出臣氏は新本格ミステリの生みの親と言われている 2006年に亡くなった宇山氏への追悼文集にそうそうたるメンバー(ほ…

184冊め 「幻獣ムベンベを追え」 高野秀行

幻獣ムベンベを追え (集英社文庫) 作者:高野秀行 集英社 Amazon 早稲田探検部時代にコンゴに未知の生き物を探しに行った顛末を記した高野市のデビュー作 色々荒々しい、こんなノリで行って良いのか?しかも大企業が協賛しているし 雪男然りネッシー然りこう…

183冊め 「ひとりでカラカサさしてゆく」 江國香織

ひとりでカラカサさしてゆく 作者:江國 香織 新潮社 Amazon ともに時代を歩んできた80代の男女3人が大晦日の夜一緒に命を絶った 残された者たちはそれぞれに彼らのことを思い怒り悲しみ戸惑い自分を顧みそして他の残された者たちに少し関心を寄せる 3人…

182冊め 「古本食堂」 原田ひ香

古本食堂 作者:原田 ひ香 角川春樹事務所 Amazon (古)本屋・本のエピソードとか食べ物を絡めてとかは最近のはやりのようでそれぞれ特徴があって面白いなと思う反面 またこれかと思う場合もあるのだけれど 亡くなった兄の古本屋を継いだ珊瑚さんの想いやも…

181冊め 「五つの季節に探偵は」 逸木裕

五つの季節に探偵は (角川書店単行本) 作者:逸木 裕 KADOKAWA Amazon 人の本性を暴かずにはいられない たとえ友人を失っても旅先での心地よい出会いをぶち壊しても我が身を危険にさらしても それはもう業のようなものだろうか 大人になって結婚して子供を生…

180冊め 「夢も見ずに眠った」 絲山秋子

夢も見ずに眠った。 (河出文庫 い 40-4) 作者:絲山 秋子 河出書房新社 Amazon 大学の同級生で銀行に就職して順調に出世している妻とドロップ・アウトして妻に“養われている”状況の夫 妻の単身赴任の際に妻の実家に妻の両親とともに残る選択をする 現実的なよ…

179冊め 「異国トーキョー漂流記」 高野秀行

異国トーキョー漂流記 (集英社文庫) 作者:高野秀行 集英社 Amazon 若き日の高野氏が様々な事情で日本に来ている外国の人から言葉を習ったり 就職を斡旋したり(失敗する)恋愛の後押しをしてもらおうとしたり(これも失敗する) 旅行したり結婚式に出たり(…

スタレビライブ@狭山

20日の日曜日は10月から始まったスタレビのブギウギワンダーレビューを見に大阪狭山へ行ってきた VOHさんが病気で半年ほど欠席ということでどうなるのかと心配していたけどこう来るか!?と 色々工夫してあって逆にVOHさんの不在をときに強く感じる 早く…

178冊め 「飛び立つ季節」 沢木耕太郎

飛び立つ季節 :旅のつばくろ 作者:沢木 耕太郎 新潮社 Amazon コロナ下でなかなか旅が自由にできない中仕事での旅先の少しの時間一人旅で列車にのり また江戸時代の散策記の道のりを徒歩でたどり3万歩以上を歩くなど 様々な旅の記録 その旅はいつも自由だ

177冊め 「ハロー・グッドバイ 東亰バンドワゴン」 小路幸也

ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン (集英社文芸単行本) 作者:小路幸也 集英社 Amazon 東亰バンドワゴン17作目?年一ペースかと思っていたけどもうちょっとたくさん出ているのね 今回はあまり大きな事件もなくやや淡々とした1年 帰去来という感じだね …

4回目の副反応がきつかった話

土曜日にコロナワクチン4回目を打ってきた モデルナBA1だった 寝ている間にだんだん熱が上がってきている感じがして38.8度でカロナールを2錠 関節痛い筋肉も痛い 朝になれば下がっているかと思ったら37.7度 ダルダルのねむねむで布団でゴロゴロい…

176冊め 「悪魔を憐れむ」 西澤保彦

悪魔を憐れむ (幻冬舎文庫) 作者:西澤 保彦 幻冬舎 Amazon タックシリーズ新刊が出ているのにずっと気づいていなかった 最近は腕抜き探偵を西澤氏の代表作と評することもあるようだけどそっちも好きだけどやっぱり一番はタックシリーズだ 少ない要素からああ…

175冊め 「腰痛探検家」 高野秀行

腰痛探検家 (集英社文庫) 作者:高野 秀行 集英社 Amazon 辺境探検家が腰痛になった 整体鍼灸整形外科カリスマ治療師運動療法果ては心療内科などなど 数々の治療法のジャングルに迷い込んで道を見失いそうになりながら最後に見出したのは?? 完治とはいかな…

174冊め 「新しい星」 彩瀬まる

新しい星 (文春e-book) 作者:彩瀬 まる 文藝春秋 Amazon 大学の合気道部で同期だった男女4人 その後の人生でそれぞれ躓きや辛い出来事がありそのそれぞれに踏み込みすぎずそっと寄り添い互いの支えとなる なんか本当にこんな良い人間関係存在するのかな?と…

173冊め 「幻視者の曇り空」 織守きょうや

幻視者の曇り空 ―― cloudy days of Mr.Visionary 作者:織守 きょうや 二見書房 Amazon 人に触れると時にその人物に関する不穏な映像が見えてしまう そんな特異な能力ゆえ人との関わりを避けてきた青年久守がたまたま殺人の現場を幻視してしまったため 証拠を…

172冊め 「クララとお日さま」 カズオ・イシグロ

クララとお日さま 作者:カズオ イシグロ 早川書房 Amazon クララというAI搭載のロボットが子供(ジョジー)のお友達としてあてがわれる 子どもたちには向上処置という一種の処理が行われそれを拒否する人もいる 世界は分断されジョジーの父親も世界から弾か…