2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

96冊目 「走馬灯交差点」 西澤保彦

走馬灯交差点 (ホーム社) 作者:西澤保彦 集英社 Amazon 西澤氏の代名詞とも言える特殊設定ミステリ 人間関係は入り組んでるは時間も流れ通りでないはで混乱しますが楽しめます 女性たちのキャラがそれぞれいかにもらしい ラストの豊子さん怖い

95冊目 「証言 雪崩遭難」 阿部幹雄

証言 雪崩遭難 作者:阿部 幹雄 山と渓谷社 Amazon 雪崩の危険性の周知 救助の実習や装備など講習を精力的に続けておられる著者の 実際の遭難場面を元にした解説 著者の活動はもちろんとても重要なのだと思うが それにしても不謹慎だが山岳遭難の実録ってどう…

94冊目 「奇譚蒐集録 鉄輪の娘と来訪神」 清水朔

奇譚蒐集録―鉄環の娘と来訪神―(新潮文庫nex) 作者:清水朔 新潮社 Amazon 秘された祭りと生贄として供される者たち そこに抗おうとする南辺田廣章と山内真汐 台風 過去に例を見ないほど凶悪なやつなんだそうだ 足が遅くて話しばかりでなかなか近づいて来な…

93冊目 「近畿地方のある場所について」 背筋

近畿地方のある場所について 作者:背筋 KADOKAWA Amazon オカルトライターが集めたインタビューや昔の記事ネットの書き込みなどを通してとある地方の不気味な怪異が浮き上がってくる 因果も理由も不明なままなところが気味悪いような物足りないような

91·92冊め 「風神雷神 風の章 雷の章」 柳広司

風神雷神 風の章 作者:柳 広司 講談社 Amazon 風神雷神 雷の章 作者:柳 広司 講談社 Amazon 京の扇屋俵屋の跡取り伊年は絵を描かせておけば何時間でも没頭しているちょっと変わり者 彼がその才能を本阿弥光悦や公家の烏丸光広 はたまた出雲阿国に触発されて …

90冊目 「東京すみっこごはん」 成田名璃子

東京すみっこごはん 全5巻(光文社文庫) 成田名璃子 ノーブランド品 Amazon ワケありな人たちが吸い寄せられるように集まってくるすみっこごはん 会費(月1000円)と実費(1回300円)を払ってくじを引いて当たった人が食事当番 感じ良い人も悪い人も優し…

89冊目 「播磨国妖綺譚」 上田早夕里

播磨国妖綺譚 伊佐々王の記 作者:上田 早夕里 文藝春秋 Amazon 播磨の国で農人や山人たちのために働く薬師の兄と僧侶の弟 2人の前にガモウダイゴを名乗る物の怪が現れる 周辺の物の怪たちを操るガモウダイゴの狙いは何か これからというところで話が終わっ…

馬場俊英 「君が僕の元気」

12日山の日の振替休日は馬場さんのライブを見に名古屋芸術創造センターに行ってきた この日に備えてけっこう予習をして来たんだけどそれでも半分くらい知らない曲だった でも特に問題はない 馬場さんも来年は30周年で色んなタイプの曲をお持ちだ 実はち…

88冊目 「歩く亡者」 三津田信三

歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理 (角川書店単行本) 作者:三津田 信三 KADOKAWA Amazon 不可解な事件に論理的な解を導くがその後に怪異とも解釈されうる謎が残っている(とも解釈できる) といういつもの三津田信三でその雰囲気とともに楽しめるのだけれど …

87冊目 「魔女推理」 三田誠

魔女推理―嘘つき魔女が6度死ぬ―(新潮文庫nex) 作者:三田誠 新潮社 Amazon 特殊能力を持つ一族の少女が死を味わうという形で事件の真相を手繰り寄せ 寄り添う少年が解を導く 互いに恋し合いながら秘する関係は青春

86冊目 「夜行堂奇譚 参」 嗣人

夜行堂奇譚 参 作者:嗣人 産業編集センター Amazon 隻腕の見鬼千早と県庁職員大野木のバディオカルトモノ 心優しい二人にホッとするけど夜行堂店主の凄みも良い 宝石商の話良かったな ところですごい敵が出てきてこの先どうなっていくんだろう 南海トラフ 突…

85冊目 「歌わないキビタキ」 梨木香歩

歌わないキビタキ 山庭の自然誌 作者:梨木香歩 毎日新聞出版 Amazon 人と馴れ合わない硬質な精神が美しくも厳しい山の生活に向かわせるのだろうか 書かれる小説とは別に今とこれからの世界への諦めめいたものも感じる

84冊目 「たすき掛けのふたり」 嶋津輝

襷がけの二人 作者:嶋津 輝 文藝春秋 Amazon 女同士の連帯の物語 でもその連帯は男を排斥することにもなったりするのだなぁ タケさんの正義も見る方向によっては正しい

登山家のこと

中島健郎さんと平手和也さんがK2d滑落 帰らぬ人となった www.fnn.jp 二人とも日本を代表する登山家で特に健郎さんはNHKのシリーズ番組をいつも見ていた あの素晴らしい映像を残して逝ってしまったのか 御冥福をお祈りします