2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫) 作者:高野秀行 講談社 Amazon 有名なシルクロードとは別ルートの記録さえもはっきり残っていない 西南シルクロードを踏破しようとうつで引きこもっていた高野氏が一発逆転を狙うかのように少ないつてを駆使して…
昨日はハーモニーホール福井でスタレビのアコアカライブを見た。 福井は験が良くて今までも5列目より後ろになった記憶がないのだけれど今回も5列目。 会場に入ってみれば4列目まではコロナ対策でお客さんを入れていなくて前には人がいない状態。じっくり…
もしかして ひょっとして 作者:大崎梢 光文社 Amazon 最初の1編がちょっとプロローグ風だったので連作短編かと思って読んだらノンシリーズの短編集だった。 どれも最後はホッとできるのはいかにも大崎さん。
9つの脳の不思議な物語 (文春e-book) 作者:ヘレン・トムスン 文藝春秋 Amazon 何らかの脳の機能障害により特殊な認知をしている人へのインタビュー。 過去を一日たりとも忘れない、自宅で道に迷う、トラに変身する、自分はもう死んでいると感じるなどなど。…
ジンカン 宮内庁神祇鑑定人・九鬼隗一郎 (講談社タイガ) 作者:三田誠 講談社 Amazon 呪いを招く特殊文化財を鑑定する神祇鑑定人と彼に拾われた特殊な出自を持つ青年。 初めての作家さんだったしあまり期待していなかったけど面白かった。
謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫) 作者:高野秀行 新潮社 Amazon アフリカ納豆の前にまずアジア納豆があった。 納豆ってネバネバ食べるだけじゃなくて出しとしても活用できるんだな。そしてこんなに簡単(そうに)作れちゃうんだな…
京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男 作者:花房 観音 西日本出版社 Amazon ものすごく多くの人に読まれていたのだろうけれどかなりのミステリ好きでも1冊も読んだことがないという人も多いのではないか?私もその一人。西村京太郎もしかり…
静おばあちゃんと要介護探偵 (文春文庫) 作者:中山 七里 文藝春秋 Amazon 正反対の性格の老人コンビが推理と実力行使で事件を解決していく。 独断専横な要介護探偵を痛快と言ってしまって良いものかどうかちょっと迷うけどこのキャラあってこその展開だもの…
雪月花黙示録 (角川文庫) 作者:恩田 陸 KADOKAWA Amazon 数ある恩田陸作品の中で面白くはあるけど今ひとつかなぁ?と思った初読時。 読み返してみると面白いわ。 華やかでコミカルで不気味。色んな意味で恩田陸ワールド。
古生物学者、妖怪を掘る―鵺の正体、鬼の真実 (NHK出版新書 556) 作者:荻野 慎諧 NHK出版 Amazon 鵺、鬼、河童などの怪異を化石や古文書を読み解きながら解明していく。 なるほどなぁと思う部分もあればかもかもでちょっと説得力にかけるところもある。 むし…
おいしい育児―家でも輝け、おとうさん! (こどものみらい叢書) 作者:佐川 光晴 世界思想社 Amazon ある意味理想論なんだけどね。 主夫として二人の子供を育てた作家の新米パパとこれからパパになる男性へのエール。 こういう生き方を選ぶ人がこれからは増えて…
ばけもの好む中将 九 真夏の夜の夢まぼろし (集英社文庫) 作者:瀬川 貴次 集英社 Amazon 夏の離宮での宴。離宮で噂される怪異の存在に食いつく宣能とまたまた引き回される宗孝。 一方恋しいましろとの逢瀬を目論む東宮=春若。 今回もドタバタ喜劇的展開、そ…
幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉― 作者:高野秀行 新潮社 Amazon 納豆って日本独自のものだと思っていた。アフリカにもあるなんて、しかも大豆以外のもので作られているなんて! 各地の納豆製造レポと食レポ。さらに各々の手前納豆…
二百十番館にようこそ (文春e-book) 作者:加納 朋子 文藝春秋 Amazon 引きこもりのネトゲ廃人ニートが叔父から遺産で離島の館を残され親に捨てられるようにして暮らし始める。 島のお年寄りたちとの交流やネトゲ仲間やニートとシェアハウスで暮らすうちにず…
猫を棄てる 父親について語るとき (文春e-book) 作者:村上 春樹 発売日: 2020/04/23 メディア: Kindle版 子供の頃父親と猫を捨てに行ったエピソードから始まって父親の生い立ちや戦争体験などを調べたり回想したり。 父親が亡くなってもう確かめることのでき…