2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

107冊目 「筆のみが知る」 近藤史恵

幽霊絵師火狂 筆のみが知る 作者:近藤 史恵 KADOKAWA Amazon 胸を病んで家の奥で暮らす娘と流浪の絵師 恐ろしい絵と不思議なものを見る目と謎めいた夢

108冊目 「マカン・マラン」 古内一絵

マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ 作者:古内一絵 中央公論新社 Amazon ドラァグクイーンが営む夜食カフェ 社会からはみ出してしまったり流れに置いていかれて疲れてしまった人を癒やしてくれる 迷える心を救ってくれる隠れ家的食べ物屋さんとその店主っ…

106冊目 「心の壊し方日記」 真魚八重子

心の壊し方日記 作者:真魚八重子 左右社 Amazon 兄が亡くなり疎遠にしていた実家に帰ると実家がゴミ屋敷になっていた 実家の片付け残された母の身の振り方お金の心配先行きの不安元々噛み合っていなかった上に認知症になった母との軋轢 重なるように夫の病気…

105冊目 「小日向でお茶を」 中島京子

小日向でお茶を 作者:中島 京子 主婦の友社 Amazon 私と同世代(ちょっとお若い)の人気作家が送ったコロナ禍での日常 同世代だからって人生ぜんぜん違うわよねと思いつつ フォームローラーはちょっと欲しくなる ストレッチポールはもう持っている

104冊目 「犬神家の戸籍」 遠藤正敬

犬神家の戸籍: 「血」と「家」の近代日本 作者:遠藤正敬 青土社 Amazon 戸籍の専門家が横溝作品を例に取って戸籍について語る軽目の論文といった感じ 振り返れば「犬神家の一族」って読んだっけなぁ? 横溝ブームのときもあまり読まなかった気がするどちらか…

103冊目 「母さん、ごめん。 2」 松浦晋也 

母さん、ごめん。2 ― 50代独身男の介護奮闘記 グループホーム編 作者:松浦 晋也 日経BP Amazon 自宅介護していた認知症の母親をグループホームに入所させてからの奮闘記 こんなに面会に行って施設職員ともコミュニケーションを取って偉いもんだなと思う 預け…

102冊目 「失踪願望。」 椎名誠

失踪願望。 コロナふらふら格闘編 (集英社学芸単行本) 作者:椎名誠 集英社 Amazon 猪突猛進元気が取り柄なイメージからするとかなり老いを感じさせる日記だった しかも飲酒とかかなりヤバイんじゃないかと思われる 単なる露悪であるなら良いのだけれど 義母…

101冊目 「老いへの不安」 春日武彦

老いへの不安 歳を取りそこねる人たち (中公文庫) 作者:春日武彦 中央公論新社 Amazon 年をとるということはそりゃまぁそう嬉しいことではない 体力も落ちるし目も見え辛くなる でもだからといって若い頃に戻りたいとも思わないし粛々と老いていくしかないん…

100冊目 「あとを継ぐひと」 田中兆子

あとを継ぐひと 作者:田中 兆子 光文社 Amazon 家業を継ぐ継がない会社の理念を継承する子供の意志を尊重する 様々な親と子(ばかりではないけれど)の分かり合えたり合えなかったり でも思い合っているのは伝わってくるちょっと気持ちがホッとする読後感 孫…

99冊目 「パラレル・フィクショナル」 西澤保彦

パラレル・フィクショナル 作者:西澤保彦 祥伝社 Amazon 予知夢を見る男女という特殊設定モノ 相変わらずややこしくてそしてゲスな登場人物たち

97冊目 「がらんどう」 大谷朝子

がらんどう (集英社文芸単行本) 作者:大谷朝子 集英社 Amazon アラフォー女二人がルームシェアして暮らすマンション 一人は結婚に価値を見いだせず一人は誰にも恋愛感情を抱けず異性に嫌悪感を持つ 寂しさや焦燥感から足掻いてみたりまたそれをも嫌悪したり …

96冊目 「喪を明ける」 太田忠司

喪を明ける (徳間文庫) 作者:太田忠司 徳間書店 Amazon 震災疫病の後大きな災害で首都圏を失った日本 混乱の中幼い娘を失い離婚して父卓弥が一人暮らす実家に戻った優斗 靴職人の父元漫画家の息子それぞれの暮らしの中のエピソード 卓弥の妻であり優斗の母で…

98冊目 「ヘーゼルの密書」 上田早夕里

ヘーゼルの密書 作者:上田 早夕里 光文社 Amazon 上田早夕里はSF幻想な作品が好きなのでこういう知略謀略的なのはあまり読んでいなかった 何度も暗礁に乗り上げる日中和平交渉を成功させるために奮闘した人々を史実を使いながら鮮やかに描いている 記者さん…