81冊目 「絶対猫から動かない」 新井素子

 

良くも悪くも新井素子

帯に「いつか猫になる日まで」のアンサー小説とあったけど

中年以降に抱えた問題はなかなか猫になることを許さない

地下鉄の中で出会ってしまった未知の存在人類の捕食者との問題も

これから先この関係者たちどう抱えて生きていくんだろうか

 

80冊目 「雨だれの標本」 吉永奈央

 

高名な映画監督からの小藏屋を撮影現場に使いたいという打診と共に

とある人物を探してほしいという依頼

山荘に暮らす謎の芸術家と草刈りの人の関係

久美ちゃんの恋の行方

家族の難しさ

 

 

最近のハハ

面会に行くとボンヤリとはしていても話に相槌を打ったり笑ったりそれなりに反応するから

衰えはあるけれどそこまで体力的に落ちている感じはしていなかった

けれど昨日施設から電話でとにかく食べない飲まない脱水が心配だから点滴してますと

連絡が入ってちょっとうーん

水分摂取少ないとは前々から言われていたんだけどね

 

癌が見つかってそれでも積極的な治療はもうしないと決めたけど

こうして普通に生きていくための処置はしない訳にはいかないんだと当たり前の事に思い至る

でも毎日点滴って大変そうだな

79冊目 「宙わたる教室」 伊与原新

 

定時制高校に通う年齢も事情も異なる生徒たち

やる気を失いかけたり道を外れそうになる彼らをある思惑のもとに

科学部に誘う理科教師

爽やかにトントン拍子にことは進むが現実に定時制高校生の同様のサクセスストーリーがあったのだそうだ

 

 

梅雨明けて

毎日暑い暑い

今日車に乗ってふと外気温見たら39度だった コロナかインフル並み

地球病んでます

 

 

78冊目 「最恐の幽霊屋敷」 大島清昭

 

最恐の幽霊屋敷と称して貸し出されている田舎の一軒家

関わった霊能者たちが次々亡くなり住んだ人たちにも災いが降りかかる

現実の事件なのか 怪異による呪いなのか

76·77冊目 「風神雷神 上下」 原田マハ

 

 

無名の若き俵屋宗達が大王信長の命を受けて遣欧少年使節団と共に

バチカンを目指す

物語は帰国の途につくところで終わっているが神を信じる少年たちのあまりに無垢な信仰心に

その後を思って胸が痛む

有ったかもしれない芸術的邂逅の物語

75冊目 「焔と雪」 伊吹亜門

 

大正期の京都 探偵鯉城が遭遇した謎を病弱な名探偵が推理するアームチェア・ディテクティブ

推理とは解釈でありストーリーの構築だ