2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

15冊目 「ほんのちょっと当事者」 青山ゆみこ

ほんのちょっと当事者 作者:青山ゆみこ 発売日: 2019/11/23 メディア: 単行本(ソフトカバー) 障害者差別・性暴力被害・カード破産・親との葛藤・老親の介護と看取りなどなど。 筆者が当事者となったときに感じたことと問題提議など。 軽い感じで書いてるけ…

14冊目 「怪談生活」 高原英理

怪談生活 江戸から現代まで、日常に潜む暗い影 (立東舎) 作者:高原 英理 発売日: 2017/04/25 メディア: Kindle版 怪談と言いながら怖いというよりは古今の書物や人から聞いた怖い話不思議な話を集めて語ってくれるという感じ。 京極夏彦が江戸時代の怪談を実…

13冊め 「ドミノin上海」 恩田陸

ドミノin上海 作者:恩田 陸 発売日: 2020/02/04 メディア: 単行本 恩田陸は大好きだけど大風呂敷広げすぎてたたみ切れなくなったような作品がむしろ好きなので、さらに登場人物が多くて場面がコロコロ切り替わるストーリーについていけず最初3分の1あたり…

12冊め 「奇譚蒐集録 北の大地のイコンヌプ」 清水朔

奇譚蒐集録 北の大地のイコンヌプ (新潮文庫) 作者:清水 朔 発売日: 2020/06/24 メディア: 文庫 シリーズ2作目。1作めの沖縄から北の大地北海道へ。 奇妙な婚礼儀式と過去に消滅した村の謎が人鬼と呼ばれる超人的種族の謎とつながり黒幕とも言うべきものの…

11冊目 「少女外道」 皆川博子

少女外道 作者:皆川博子 発売日: 2014/02/14 メディア: Kindle版 幻想とか歪みとか疎外とか戦争の時代の抑圧とか。 いびつなものを身内に抱えた少女たちの物語。短い中にギュッと圧縮されたような重苦しさと結構ひどい話なのにさらりとした印象を残す後味が…

杉真理&カルパッチョス 配信ライブ

20日は杉さんの有観客配信ライブがあった。 水曜日なので7時からの開始には間に合わず途中から視聴。昨日改めて最初からアーカイブで。 新旧取り混ぜてのセットリストは知っている曲も知らない曲もあったけど知らない曲でもどこかで聞いたように感じられ…

10冊目 「大天使はミモザの香り」 高野史緒

大天使はミモザの香り 作者:高野 史緒 発売日: 2019/11/20 メディア: 単行本 時価2億円のヴァイオリンミモザがレセプション会場の控室から消えた。 アマチュアオーケストラの第2ヴァイオリンアラフォー地味美人とクラッシック知らずの無自覚な天才高校生。…

9冊目 「将棋指しの腹のうち」 先崎学

将棋指しの腹のうち 作者:学, 先崎 発売日: 2020/01/22 メディア: 単行本 千駄ヶ谷にある将棋会館からほど近い飲食店。 勝負の後の悲喜こもごもがお酒が入ると更に深くなる。 それでも行くのは非常識? 愛知県も緊急事態宣言が出たからこういう業界も時短営…

8冊目 「幽霊を創出したのは誰か?」 森博嗣

幽霊を創出したのは誰か? Who Created the Ghost? (講談社タイガ) 作者:森 博嗣 発売日: 2020/06/19 メディア: 文庫 若い男女の幽霊が出るという城跡、その幽霊だと言われる男の出自である一族、その一族の現当主からの招待、そして殺人事件が。。 この世界…

7冊目 「Iの悲劇」 米澤穂信

Iの悲劇 作者:穂信, 米澤 発売日: 2019/09/26 メディア: 単行本 地方都市の更に外れ住む人のいなくなった蓑石地区に住民を呼び込んで再生させようとするIターンプロジェクト。 担当する「甦り課」はやる気のない課長と人当たりの良い新人そして公務員らしい…

6冊目 「子ども食堂と家族のおみそ汁」 友井羊

スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 子ども食堂と家族のおみそ汁 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 作者:友井 羊 発売日: 2019/12/05 メディア: 文庫 子ども食堂・虐待・貧困・母子家庭とイマドキの話題を詰め込んできた感じ。 更にスープ屋店主麻野の母…

5冊目 「道化師の退場」 太田忠司

道化師の退場 作者:太田忠司 発売日: 2019/07/11 メディア: 単行本 殺人事件の容疑者として逮捕され留置所で自殺した母親の無実を証明するために余命半年でホスピスにいる名探偵の元を訪れる。 あれ?今気づいたけどシェイクスピア俳優で素人探偵ってドルリ…

4冊目 「QED 優曇華の時」 高田崇史

QED 憂曇華の時 (講談社ノベルス) 作者:高田崇史 発売日: 2019/11/07 メディア: Kindle版 いつもどおりのQED。 今回の舞台は信州安曇野。 神楽舞をめぐる殺人事件と古代海人安曇族の謎は結びついているようないないような。 奈々さんはタタルさんに感化さ…

3冊め 「f植物園の巣穴」 梨木香歩

f植物園の巣穴 (朝日文庫) 作者:梨木 香歩 発売日: 2012/06/07 メディア: 文庫 前にも読んでいるのだけれどその時はそれほど良いとは思えなかった。 今回読み返してみて細かい部分(でも大切な部分)をすっかり忘れていて驚いた。むしろ初読のときは気づいて…

2冊め 「沖縄オバァの小さな偽証」 友井羊

沖縄オバァの小さな偽証~さえこ照ラス~ 作者:友井 羊 発売日: 2018/07/27 メディア: Kindle版 阿礼沙英子は東京の大手弁護士事務所のホープだったが訳あって沖縄の法テラスで働いている。 見習い事務員兼沖縄方言通訳の大城は年寄と子供に好かれるのんびり…

2020年ベスト

昨年読んだ本の中から印象深い本を選んでみました。 番号は振ってありますが順位ではありません。 1「悲素」 帚木蓬生 acha3.hatenablog.com 2「エスケープ・トレイン」 熊谷達也 acha3.hatenablog.com 3「エスケープ」 佐藤喬 acha3.hatenablog.com 4「…

1冊目 「フィフティーピープル」 チョン・セラン

初韓国文学。元々翻訳物はまるで読んでいないのだけれど。 とある病院とその病院がある街を舞台にいろいろな人の短いストーリーが続いていく。 それぞれの章に他の登場人物が現れて名前が覚えられないから何度もページを捲り直しては探した。 悲しい出来事悲…