2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

134冊目 「無人島のふたり」 山本文緒

無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記― 作者:山本文緒 新潮社 Amazon 58歳で膵臓がんで亡くなった作家が最後まで書き綴った日記 愛読者でもないのに読むのは悪趣味かとちょっと思ったのだけれど 突然の余命宣告(4ヶ月)ついこの間までこの先の予定…

133冊目 「地羊鬼の孤独」 大島清昭

地羊鬼の孤独 作者:大島 清昭 光文社 Amazon 棺に収められて発見された猟奇的な死体 10年前の女児連続誘拐殺人事件 ささやかれる都市伝説 オカルトに強い女性刑事(とそのブレイン)と新米刑事のコンビが謎に挑むが ロジックでもあり最後はオカルトでもあり

132冊目 「バイオスフィア不動産」 周堂蓮

バイオスフィア不動産 (ハヤカワ文庫JA) 作者:周藤 蓮 早川書房 Amazon 全てがその内部で完結して外に出る必要がないバイオスフィアⅢ型建築にほとんどの人類が入ってしまった世界で クレーム対応する社員アレイと体の殆どの部分を機械に置き換えたサイボーグ…

131冊目 「天国からの宅配便」 柊サナカ

天国からの宅配便 作者:柊サナカ 双葉社 Amazon 亡くなった人から託された遺品を届けるサービス天国宅配便 言えなかった言葉届かなかった思い託されたメッセージから受け取るものは? いい話だけどなんで自分の人生を否定し続けた人を裏に隠された思いとか産…

130冊目 「鬼の話を聞かせてください」 木江恭

鬼の話を聞かせてください 作者:木江恭 双葉社 Amazon ネットで募集された鬼の話 取材に行った雑誌記者の代役写真家が論理的にありえたかもしれない(不都合な)真実を語り不穏な空気が流れる

129冊目 「超怖い話 亥」 加藤一

「超」怖い話 亥 「超」怖い話干支シリーズ (竹書房怪談文庫) 竹書房 Amazon 超怖い話シリーズとして何冊も出ているので人気シリーズなんだろうな ただそんなに怖くはない 程よく楽しめるくらい

128冊目 「おやじはニーチェ」 高橋秀実

おやじはニーチェ―認知症の父と過ごした436日― 作者:高橋秀実 新潮社 Amazon 妻に先立たたれ認知症の症状が顕著になった父 噛み合わない父と息子の会話や問題行動を数々の哲学から解きほぐしているはずなんだけど ここがね難しいというか全然わからない …

127冊目 「葬式は、要らない」 島田裕巳

葬式は、要らない (幻冬舎新書) 作者:島田 裕巳 幻冬舎 Amazon 親の死を現実的に感じ始めたら自分たちの死も気になり始める 通夜も告別式も何なら墓も特に必要ないと思うけど実際のところはどこかで折り合いをつけなくてはいけない 特に遺骨はどっかに収めな…

126冊目 「さよならの夜食カフェ」 古内一絵

さよならの夜食カフェ-マカン・マラン おしまい (単行本) 作者:古内 一絵 中央公論新社 Amazon さよなら おしまい の言葉に不安を感じながら読了 一安心 今までの登場人物たち(メインだった人も脇の人も)も再び登場したり前日譚的な人も出てきたり 続編は…

125冊目 「花に埋もれる」 彩瀬まる

花に埋もれる 作者:彩瀬まる 新潮社 Amazon 不思議な感覚不思議な世界をすごくきれいに描いている ソファ パンプス 体から出てくる石(結石じゃないのよ)体に根付く植物 ハクモクレンになってしまうパートナー 妖しいのに美しい 髪を切った 長年行っていた…

124冊目 「カヨと私」 内澤旬子

カヨと私 作者:内澤旬子 本の雑誌社 Amazon まるで詩か童話のような文章だと思ったらまさにそのような「プラテーロと私」という絵本に触発されたものらしい 小豆島で一頭のヤギ カヨを飼い始めたことから始まるヤギとの共生生活 カヨと心を通わせるというよ…

123冊目 「老活のすすめ」 坂東眞理子

老活のすすめ 作者:坂東眞理子 飛鳥新社 Amazon ベストセラー本を出している人だからもちろん名前は知っていたけどこの手の人の話って今ひとつそそられないというか何も知らないのに失礼な話なんだけど ダンナが葬儀関連から手を広げて終活にまで関心を寄せ…

122冊目 「きまぐれな夜食カフェ」 古内一絵

きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび (単行本) 作者:古内 一絵 中央公論新社 Amazon 店主シャールの聡明で温かな優しさ そして彼(彼女?)の中にもある深い傷がより一層優しさに強さを与えている ようやく秋 朝夕ようやく涼しくなって夜中つけて…

121冊目 「脳研究者育つ娘の脳に驚く」 池谷裕二

脳研究者育つ娘の脳に驚く (扶桑社BOOKS) 作者:池谷 裕二 扶桑社 Amazon 頭のいい人は子育てもひと味違うな 専門の脳研究の観点からお嬢さんの行動を紐解くとともに遅くに授かった子供への深い愛情を感じる