今日の読了本
<磯貝探偵事務所>からの御挨拶 作者:小路 幸也 光文社 Amazon 主要登場人物が同じだから「銀の鰊亭」からのシリーズということだね ミステリと言うにはあまりに偶然に頼りすぎているけどそこのテンポ良さが小路幸也の長所なんだろう あと文さんの勘が良すぎ …
おんなのじかん 作者:吉川トリコ 新潮社 Amazon 一回り以上年下だから社会の見え方も違うだろうけどそれ以上に感性好き嫌い求めるものが自分とは違うなぁと感じる それはそれで面白いんだけど 始動 心配していたより早く義弟家族の心の整理がついたようで今…
コロナ禍日記 2020 3月~6月 新たな家族を迎えるまで 作者:川崎 昌平 春秋社 Amazon コロナ禍の始まりの頃に書かれた日記や手記を何冊か読んだけど そういう本を出そうという人だからということもあるのだろうけれど皆かなり深刻に受け止めている この…
村田エフェンディ滞土録 (新潮文庫 な 37-15) 作者:梨木 香歩 新潮社 Amazon 読み返すたびに面白さが増していく そして相変わらずかなりの部分を忘れている 「家守綺譚」「冬虫夏草」とこうつながっていたのかと トルコ滞在時の人々との交流や帰国後の鬱屈 …
Nさんの机で 作者:佐伯 一麦 田畑書店 Amazon デビューから30年を経て家具職人Nさんにオーダーメイドした 机に向かって思い返す作家生活 私は無頼でない私小説が好きで三浦哲郎とか後最近だと南木佳士なんかも好きなんだけど もうその辺が絶滅危惧種という…
オリーブの実るころ 作者:中島 京子 講談社 Amazon 夫婦親子家族のちょっと不思議な関係 それもいいんじゃないというのからちょっとそれはというのまで
悲鳴だけ聞こえない 作者:織守きょうや 双葉社 Amazon パワハラ 詐欺 遺言状 自己破産 弁護士に持ち込まれる様々な問題を新米木村と敏腕高塚の二人のタイプの異なる弁護士が解決 法律を守ることはもちろん依頼人の納得を目指す筋立て 二人の関係性も良い 最…
更年期障害だと思ってたら重病だった話 (単行本) 作者:村井 理子 中央公論新社 Amazon 体調を崩して入院検査すると重篤な心臓病だった 子供の頃に先天性の心臓病で手術して以来の2度めの開胸手術 激しく上下する感情過去の自分への考察前向きなむしろ危険な…
はい、総務部クリニック課です。 (光文社文庫) 作者:藤山素心 光文社 Amazon 地味に目立たぬように総務部の片隅で働いてきた松久奏己 新社長肝いりの新部署クリニック課へ移動となりイケメン医師と薬剤師とお仕事することに 緊張と妄想の日々の中悩まされて…
箱庭の巡礼者たち (角川書店単行本) 作者:恒川 光太郎 KADOKAWA Amazon 洪水のあとに拾った木箱の中に見える箱庭の世界 その世界の中に入っていった少女 いろいろな不思議を持つ短編が少しづつのつながりを持ちながら広がっていく 恒川光太郎は作品によって…
怪しいシンドバッド (集英社文庫) 作者:高野秀行 集英社 Amazon 高野氏20代の頃の冒険と言うか放浪の日々 野人や怪獣を探すのはまだしも幻覚剤や胎盤を食べる(飲む)とかびっくりするようなことが出てくる あとがきで自分のことを「豊かな青春、みじめな…
小松とうさちゃん (河出文庫) 作者:絲山秋子 河出書房新社 Amazon 冴えない大学講師小松とお見舞い業の女性みどり 新幹線で隣り合わせてなんとなく気があってその後付き合いが始まっていく ネトゲにハマっている会社員の宇佐美は小松の飲み仲間 三人の日常主…
変な家 作者:雨穴 飛鳥新社 Amazon 知り合いから見せられた中古住宅の間取り図 それはなんだか奇妙な違和感があった 更に持ち込まれた間取り図には不可解な事故死(殺人?)の逸話がついていた たどり着いた真相は相当突飛なものでこれはホラーなのか実話系…
薬喰 (角川文庫) 作者:清水 朔 KADOKAWA Amazon 駆け出しミステリ作家と”恐竜と人肉だけは食べたことがない”脅威の下を持つ名探偵の相性最悪バディ 神隠しの伝承が残る地方都市で連続自動殺人事件を追う 我が推し活 ファンクラブの会報が届いた 2月が更新月…
本を読んだら散歩に行こう (集英社ノンフィクション) 作者:村井理子 集英社 Amazon 村井さんの日常や過去両親兄義父母への思い愛犬ハリーのことなど様々なエピソードの最後に 一冊の本が紹介される 読んだことのある本は残念ながらなかった 数冊を手帳に控え…
すごすぎる将棋の世界 作者:高橋茂雄(サバンナ) マイナビ出版 Amazon 人気の芸人さんの将棋推しの本 だいたい知っている情報だったし先崎先生のほうが面白い 渡辺名人との対談があったのは良かった 巻末のおすすめの本は概ね読んでいた
https://www.amazon.co.jp/dp/4635049450/ref=emc_b_5_i 古い本のせいか書影が出ません ミニヤコンカ奇跡の生還 (ヤマケイ文庫) 作者:松田宏也 山と渓谷社 Amazon この遭難事故からあとの手術リハビリの日々の記録 手指を失い両足義足で手術と長いリハビリの…
ほねがらみ (幻冬舎文庫) 作者:芦花公園 幻冬舎 Amazon ネットで知り合ったちょっと変な人 昔からある田舎の因習伝わる怪異 誰かの手記噂話作者不明の作品 作中でも言及される三津田信三氏の作品に強く影響を受けているのを感じる 「ず」の羅列がこんなに気…
北緯14度 セネガルでの2ヵ月 (講談社文庫) 作者:絲山 秋子 講談社 Amazon 子供の頃にテレビで見て衝撃を受けた打楽器奏者に会うためにセネガルへ2ヶ月間 とは言えその神様のような人に会うのは一時であとは現地の人達とウダウダと楽しく過ごす 社会情勢も考…
営繕かるかや怪異譚 その参 作者:小野 不由美 KADOKAWA Amazon 建物に残る執着を少し手を加えることで解消していく営繕屋尾端 今回は彼の登場シーンがちょっと少なめだった気がする いつも終盤の登場ではあったのだけれど 意地悪な姑とか身勝手なご近所とか…
灰の劇場 作者:恩田陸 河出書房新社 Amazon 大学の同級生だったという二人の女性が奥多摩で飛び降り自殺をした 一緒に暮らしていたという二人の事件の三面記事からインスパイアされた作品 二人の暮らす日々と作者の分身と思しき作家の日常や思考が延々と続く…
いつものBarで、失恋の謎解きを 作者:大石 大 双葉社 Amazon 31歳の独身女性が行きつけのバーで失恋話をすると常連と思しき初老の男性が 社会学心理学の知識を引いて失恋に至る理由を解き明かす 更にバーのママと常連客との関係も徐々に明らかになって 平…
花散る里の病棟 作者:帚木蓬生 新潮社 Amazon 戦前から続く町医者三代(とおそらく四代目となるであろう医師)の歴史 志半ばで病に倒れた初代軍医として従軍しフィリピンで地獄を見た二代目(彼は父親の死によって苦学して親の医院を継いだ訳では無い) 親の…
ファーブル君の妖精図鑑 作者:井上雅彦 講談社 Amazon 美術大学を途中でやめて母の営む民宿に戻ってきた真亜梨 不思議なものを見る目を持つファーブルくんと知り合い彼の各不思議な文章にインスパイアされて 描く絵から様々な事件の真相を見抜く
絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか (講談社文庫) 作者:絲山秋子 講談社 Amazon 絲山秋子が豪快に料理を作って食べるエッセイ とは言えかなり試作したり何日も食べ続けたりしたらしく太ったとか 日頃から料理をしている人の手癖的レシピなので雰囲気が…
祭火小夜の後悔 祭火小夜シリーズ (角川ホラー文庫) 作者:秋竹 サラダ KADOKAWA Amazon ホラー大賞最後の受賞作だそう なんだけどそこまで怖くない 旧校舎に潜む床板を裏返す何者か、夜毎迫ってくる巨大なムカデ、願い事の代償を10年後に取り立てに来る悪…
寝る脳は風邪をひかない (扶桑社BOOKS) 作者:池谷 裕二 扶桑社 Amazon 脳科学者が様々な論文からのトピックを紹介してくれる 短いので読みやすいけどちょっと物足りない感じもする 色々思い込みを覆されたりもする 冷たい雨 寒の戻りってこういうときに…
すごいトシヨリ散歩 作者:池内 紀,川本 三郎 毎日新聞出版(インプレス) Amazon 別に散歩しているわけではない対談本 鉄道とか映画とか本とか旅とか 池内氏がちらりと映画の筋や俳優の話をするとすかさず川本氏がタイトルや名前を言うの 単純にすごいなと思…
まことの華姫 まことの華姫シリーズ (角川文庫) 作者:畠中 恵 KADOKAWA Amazon 江戸は両国の見世物小屋で姫様人形お華を相方に話芸を聞かせる芸人月草 お華には真実を見出す力があると噂されている 人形に語らせるいわゆる腹話術?だから語っているのは結局…
あさとほ (角川書店単行本) 作者:新名 智 KADOKAWA Amazon 名前だけが伝わってその内容は失われてしまった散佚文学「あさとほ」 関わった研究者が失踪したり自死したりする 子供の頃に双子の妹が突然消えたのにまるで初めから存在していなかったかのような経…