今日の読了本

46冊目 「不愉快な本の続編」 絲山秋子

不愉快な本の続編(新潮文庫) 作者:絲山 秋子 新潮社 Amazon ちょっとよくわからない 人生への絶望とか? 不愉快な本って何? U-23 サッカーパリオリンピックの予選をやっている 相手のあることでもあるからすごく良く見える時も物足りなくて歯がゆい時もあ…

45冊目 「なんとかしなくちゃ 青雲編」 恩田陸

なんとかしなくちゃ。 青雲編 作者:恩田 陸 文藝春秋 Amazon 恩田陸は読み返したくなる 気持ちがクサクサしている時はこういうのがほんとに良い 梯結子の真っ当で斬新な思考が気持ちいい 社会人以降も読みたいなぁ

44冊目 「銀座に住むのはまだ早い」 小野寺史宜

銀座に住むのはまだ早い 作者:小野寺 史宜 柏書房 Amazon 銀座を愛する千葉在住の作家が東京23区で家賃5万円以下の物件を探して周辺を散策する 東京で5万円以下の物件?と思うけれど条件を絞って(例えば駅からの距離 築年数)探せば 案外あるものだ 小野寺…

43冊目 「盤上に君はもういない」 綾崎隼

盤上に君はもういない (角川文庫) 作者:綾崎 隼 KADOKAWA Amazon 史上初の女性棋士を目指して奨励会を戦う諏訪飛鳥と千桜夕妃 棋士となって後もタイトル戦で対戦したりする 飛鳥が主人公かと思ったら主役は夕妃なのね 将棋への執念と愛のお話 高遠の桜 土曜…

42冊め 「ミャンマーの柳生一族」 高野秀行

【カラー版】ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫) 作者:高野秀行 集英社 Amazon 早稲田探検部の先輩船戸与一の取材のお供で公式にミャンマー入りし 普段のゲリラ側からではなく政府側から見る その勢力図を江戸時代(初期)に例えて解説する ゲリラだろうと情…

41冊目 「ゴッホの犬と耳とひまわり」 長野まゆみ

ゴッホの犬と耳とひまわり 作者:長野 まゆみ 講談社 Amazon ゴッホの署名入りの書き込みがある戦前のフランスの家計簿 その書き込みの真贋を求めて翻訳を依頼される語り手 しかし話はゴッホからどんどんそれて家族の歴史やら菌類とインクやら謎の私家版絵本…

40冊目 「家で死ぬということ」 石川結貴

家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで 作者:石川 結貴 文藝春秋 Amazon 入院も施設入所も拒む高齢で末期糖尿病の父親を自宅で看取るまでの記録 認知症もなくなんとか自力で動ける父親には要介護がつかず少ないサービスをフル活用しながらの遠距…

39冊目 「夫妻集」 小野寺史宜

夫妻集 作者:小野寺 史宜 講談社 Amazon 娘が連れてきた彼氏があり得ない 新婚早々妻が単身赴任になった 子連れで再婚した年下夫との微妙なズレ 50歳手前で植木職人になるために沖縄に移住したい夫 大手総合出版社に勤務する人がつながっていく連作短編集 …

38冊目 「リボルバー」 原田マハ

リボルバー (幻冬舎文庫) 作者:原田マハ 幻冬舎 Amazon パリの小さなオークションハウスに持ち込まれた赤錆まみれのリボルバー ゴッホを死に至らしめたと語られるその拳銃の謎を追う ゴッホとゴーギャンの互いの才能への驚嘆嫉妬そして破滅的個性のぶつかり…

37冊目 「オッス!食国」 小倉ヒラク

オッス!食国 美味しいにっぽん 作者:小倉 ヒラク KADOKAWA Amazon 日本の食文化を著者のホームグラウンドの発酵から語り始めて あれ?これって文化人類学?民俗学?という所まで深堀 キーワードは神饌そして地方の古くからある発酵食 紅麹事件 味噌も仕込む…

36冊目 「なぜ人に会うのはつらいのか」 佐藤優・斎藤環

なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント (中公新書ラクレ) 作者:斎藤環,佐藤優 中央公論新社 Amazon 人と会うのがつらいというか結局は日本の同調圧力や上から下への強制や押しつけの話になってしまう

35冊目 「うずら大名」 畠中恵

うずら大名 (集英社文庫) 作者:畠中恵 集英社 Amazon 武士や百姓の次男三男は家も継げず養子にでも行かなければ嫁ももらえない かつてそうであった者たちが隠居大名と豪農名主となって再会する 困窮する大名と金を貸すことで成り上がりたい豪農の欲と弱みに…

34冊目 「親父の納棺」 柳瀬博一

親父の納棺 作者:柳瀬 博一 幻冬舎 Amazon コロナ下での父親の死 入院中も介護施設でも面会制限で会うこともままならなかった中 実感のわかないままの通夜の準備で若い納棺師さんから ご遺体の着替えを一緒にしませんかと提案される 恐る恐る納棺師さんの指…

33冊目 「青春をクビになって」 額賀澪

青春をクビになって (文春e-book) 作者:額賀 澪 文藝春秋 Amazon 古事記研究で大学院まで行き非常勤講師として大学で教えているが 任期3年目にして契約を切られ途方に暮れる朝彦 大学時代の先輩で職もなく恩師の温情で研究室に出入りする小柳に10年後の自…

32冊目 「ビターシュガー」 大島真寿美

ビターシュガー(虹色天気雨2) (小学館文庫 お 27-3) 作者:大島 真寿美 小学館 Amazon 「虹色天気雨」 の続き それぞれが解決しないものを抱えてノロノロとでも腐らずに生きている 市子さんはみんなから頼られて甘えられて損な役回りみたいだけど 悪い気ばか…

31冊目 「アジア発酵紀行」 小倉ヒラク

アジア発酵紀行 (文春e-book) 作者:小倉 ヒラク 文藝春秋 Amazon 発酵デザイナー(って何?)の著者が発酵文化を求めてアジア各地を巡る 現地の人に溶け込んでいって色んな現地食を口にしてお酒も飲んでと非常に楽しそう 混沌としたアジア奥地の状況などもあ…

30冊目 「いなくなっていない父」 金川晋吾

いなくなっていない父 作者:金川晋吾 晶文社 Amazon 母と離婚し生活保護を受け働くでもなく日々を過ごす父 その父はかつて何度も失踪を繰り返していた そんな父親を自分の中で定着させたいのかボンヤリしたその像を明確にしたいのか 写真に撮り映像に映しそ…

29冊目 「虹色天気雨」 大島真寿美

虹色天気雨 (小学館文庫) 作者:真寿美, 大島 小学館 Amazon 登場人物たちの名前を見てもしやと思ったのだけどやはり「たとえば葡萄」 の前日譚でした あの美月はこんな子だったのか市子さんと三宅ちゃんはずっとこんな風だったんだ 女たちの友情物語?暑苦し…

28冊目 「からさんの家 まひろの章」 小路幸也

からさんの家 まひろの章 作者:小路幸也 徳間書店 Amazon 先月読んだ伽羅の章 予想通りこちらの方が時系列的に先 まひろがからさんのいえにきてすぐからの話 小路幸也らしく特殊すぎるしいい子すぎる とはいえ特に不満はない 託児ばぁば 訳あって下の孫だけ…

27冊目 「妖たちの気ままな日常」 廣嶋玲子

妖たちの気ままな日常 〈妖怪の子、育てます〉 (創元推理文庫) 作者:廣嶋 玲子 東京創元社 Amazon 弥助千吉とその周りにいる妖したちの小さなエピソード短編集 皆愛すべき人々(妖しだけど) ファミリーの周辺の民 Jリーグが開幕して2試合が経過 グランパ…

26冊目 「それでも彼女は歩きつづける」 大島真寿美

それでも彼女は歩きつづける (小学館文庫) 作者:大島真寿美 小学館 Amazon 海外の賞を取った映画監督柚木真喜子 彼女に関わった6人の女性たちの今 それぞれが柚木真喜子にこだわり愛憎を感じているのだけれども あえて真喜子本人については多く語られない …

25冊目 「透明な迷宮」 平野啓一郎

透明な迷宮(新潮文庫) 作者:平野啓一郎 新潮社 Amazon 難しいなぁ 純文学だから? 何かに絡め取られている人達の話 結構セクシャル 郵便配達人の話と炎に恋する人の話が好み ビッグニュース 大谷翔平さんの結婚 政治倫理審査会なんて目じゃないね それにし…

24冊目 「日本史を暴く」 磯田道史

日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで (中公新書) 作者:磯田道史 中央公論新社 Amazon しょっちゅう古書店を訪れて古文書を漁っている そこから入手した情報からのおもしろ話

23冊目 「僕らに嘘がひとつだけ」 綾崎隼

ぼくらに嘘がひとつだけ 作者:綾崎 隼 文藝春秋 Amazon 一流棋士を父に持つ京介とシングルマザーと二人暮らしの千明 二人の天才少年が棋士を目指して奨励会を駆け上る様が 出生当時二人が取り違えられたかもという疑惑と共に展開していく 二転三転する結末は…

22冊め 「いつまでも親がいる」 島田裕巳

いつまでも親がいる 超長寿時代の新・親子論 (光文社新書 1114) 作者:島田 裕巳 光文社 Amazon タイトルから予想していたのとは違う話だった 長寿社会における親子関係について語られるかと思ったら宗教方面からのアプローチだったり 合一の喜びとか言われて…

21冊目 「からさんの家 伽羅の章」 小路幸也

からさんの家 伽羅の章 作者:小路幸也 徳間書店 Amazon 血縁とか関係性とかちょっと複雑な家族たちの でもきわめて普通のいやでも全然普通じゃないかな?な生活 「まひろの章」もあるらしい 登場人物たちそれぞれの因縁というか前日譚が色々あるらしい雰囲気…

20冊目 「やがて目覚めない朝が来る」 大島真寿美

([お]4-2)やがて目覚めない朝が来る (ポプラ文庫 お 4-2) 作者:大島 真寿美 ポプラ社 Amazon 離婚した母が娘の有加とともに頼った先は別れた夫の母の元だった 少女は元女優であった彼女が引退して彼女を大切にする人たちに囲まれて 暮らす中に包みこまれてい…

19冊目 「みつばの泉ちゃん」 小野寺史宜

みつばの泉ちゃん (一般書) 作者:小野寺 史宜 ポプラ社 Amazon 思ったことがまっすぐ口にも行動にも出てしまう そんな真っ直ぐな片岡泉を おばあちゃんと二人で暮らした小3から20年その時々に側にいた人たちがが語る でもこういう人が苦手な人間もいると…

18冊目 「菜の花食堂のさやかな事件簿」 碧野圭

菜の花食堂のささやかな事件簿 木曜日のカフェタイム (だいわ文庫) 作者:碧野圭 大和書房 Amazon 温かく優しく鋭い先生とその周りの人たち 日常の謎系ではあるけれどホッとするストーリー

17冊目 「吉村昭と津村節子」 谷口桂子

吉村昭と津村節子:波瀾万丈おしどり夫婦 作者:谷口 桂子 新潮社 Amazon どちらも熱心な読者と言うわけでもないのに吉村昭津村節子関連の本には心惹かれる 作家夫婦でどちらも著名だが三浦朱門曽野綾子夫妻にはあまり惹かれない 昭和一桁だから仕方ないけど…