2021-01-01から1年間の記事一覧

174冊目 「ある男」 平野啓一郎

ある男 (文春文庫) 作者:平野啓一郎 文藝春秋 Amazon 仕事中の事故で亡くなった夫は全くの他人を騙っていた。 妻から依頼を受けた弁護士は謎の人物Xを追う。 調査の過程で出会う人や自身の家庭のことに付随して想起される民族問題ヘイト男女差別。 そのへん…

173冊め 「遠巷説百物語」 京極夏彦

遠巷説百物語 「巷説百物語」シリーズ (角川書店単行本) 作者:京極 夏彦 KADOKAWA Amazon 盛岡藩遠野でお殿様の命を受け目となり耳となって市井の空気を探る宇夫方祥五郎。 まちなかで起こる怪しい事件を探るうちに耳長という異相の巨漢と知り合う。 この耳…

172冊め 「その人の思い出」 吉村昭

アマゾンに書影がない。今はもう新刊では買えないってことかな? タイトルの通り作家仲間(というほど作家同士の深い付き合いはしていなかったようだけど)友人知人の短い思い出話

171冊目 「犬の生活 Jリーグ日記」 西部謙司

犬の生活 Jリーグ日記 ジェフ千葉のある日常 作者:西部謙司 エクスナレッジ Amazon ジェフ千葉ってオシムのイメージで止まってるんだけど。 ジェフサポの2020観戦記。しかし選手全くわからない。J2だしな。 合間合間の世情の記録が懐かしい。コロナだ…

170冊目 「イタリアのしっぽ」 内田洋子

イタリアのしっぽ (集英社文庫) 作者:内田 洋子 集英社 Amazon 最近話題の本の作者さん。みつけたのでちょっと読んでみる。 長くイタリアに暮らす人らしい。小説?エッセイ?でもどっちにしろこの人の身近で起きた出来事のよう。 ちょっと孤独ででも自立して…

169冊目 「一人称単数」 村上春樹

一人称単数 (文春e-book) 作者:村上 春樹 文藝春秋 Amazon THE村上春樹という感じ。 長編における村上春樹らしさと短編におけるそれはだいぶ違うと思うけどどっちにしろ良くも悪くも村上春樹にしか書けない。 村上春樹の精神性って言われてもよくわからない…

168冊目 「J2&J3フットボール漫遊記」 宇都宮徹壱

J2&J3 フットボール漫遊記 作者:宇都宮徹壱 東邦出版 Amazon 2012年から2017年にかけてのJ2・J3のチームの諸々 勝った負けただけではないそのチームの歴史・サポーター・経営者・監督などなどの持つ物語がうまくすくい取られている。 年末年始のシフ…

167冊目 「壊れた脳と生きる」 鈴木大介・鈴木匡子

壊れた脳と生きる ――高次機能障害「名もなき苦しみ」の理解と支援 (ちくまプリマー新書) 作者:鈴木 大介,鈴木 匡子 筑摩書房 Amazon 鈴木&鈴木なので奥様との対談かと思ったら違って当事者大介さんと高次脳機能障害の専門家匡子先生の対談本でした。 本の性…

166冊目 「未来製作所」 

未来製作所 作者:太田 忠司,田丸 雅智,北野 勇作,松崎 有理,小狐 裕介 幻冬舎 Amazon ショートショートに落ちの意外性を求めるならちょっと物足りないけどショートストーリーとして読むならそれぞれ面白い。

165冊目 「泡」 松家仁之

泡 作者:松家 仁之 集英社 Amazon 高校2年で不登校になった少年がひと夏を 祖父の末弟である大叔父の暮らす海辺の街で過ごす。 親族とは一線を画している大叔父だがその飄々とした様子が繊細の少年には好ましく感じられていた。 大叔父の営むジャズ喫茶で働…

164冊目 「ムーンライト・イン」 中島京子

ムーンライト・イン (角川書店単行本) 作者:中島 京子 KADOKAWA Amazon 失業して自転車旅行に出た先で紛れ込んだのはかくれ里? それぞれなにかから逃げてきた三人の女性とそれを迎え入れた宿主の男性。 それぞれみんな自分(とその想い人)にしか興味がない…

163冊め 「困難な結婚」 内田樹

困難な結婚 作者:内田樹 アルテスパブリッシング Amazon 結婚ってそう悪いものでもないよ、物は試しにしてみたら?的な結婚おすすめ本。 30年くらい前までは結婚はして当たり前の認識が強かったから流れで結婚してその後どう振る舞うか 理想を高く掲げすぎ…

162冊め 「先生、大蛇が図書館をうろついています!」 小林朋道

先生、大蛇が図書館をうろついています! ―[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学 作者:小林 朋道 築地書館 Amazon このシリーズも息が長いなぁ。小林先生も長きに渡って鳥取環境大学で活動してみえる。 もう60歳を過ぎて公私に渡って環境的にも体力的にも色…

161冊目 「猿神」 太田忠司

猿神 (幻冬舎単行本) 作者:太田忠司 幻冬舎 Amazon バブルに煽られてぎりぎりの仕事を回している自動車関連会社。忙しさと品質への圧力とで押しつぶされそうになってる社員たち。 そんな不満と鬱憤とイライラを土地のなにか悪いものが後押しして狂わせていく…

160冊目 「周り灯籠」 吉村昭

回り灯籠 (ちくま文庫) 作者:吉村 昭 筑摩書房 Amazon この年代の作家さんも皆亡くなってしまったなぁ。 日常だったり取材の思い出だったりの短いエッセイなんだけどどれも文章が美しい。 いないと困るいすぎると。。。 ダンナの今週のシフトが月から金まで…

159冊目 「家族のゆくえは金しだい」 信田さよ子

家族のゆくえは金しだい 作者:信田 さよ子 春秋社 Amazon 身もふたもないようなタイトルだけどまぁ確かにそのとおりで関係が近ければ近いほどお金は大きく関係を左右するしその割に話題にはし辛い。

158冊目 「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」 小路幸也

グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン 作者:小路 幸也 集英社 Amazon 番外編ってなってるけどイギリスでの出来事だからとういことなのかな? ワチャワチャといろんな事が起きてそれぞれが能力とか特権とかコネを駆使して最後は丸く収まる…

157冊目 「証言羽生世代」 大川慎太郎

証言 羽生世代 (講談社現代新書) 作者:大川 慎太郎 講談社 Amazon 将棋界には羽生世代というくくりがあるらしい。 羽生善治と同じ1970年頃に生まれ奨励会入会もプロになるのも同じ頃 そして皆強い。 それでもやっぱり羽生さんがダントツなのよね。

156冊目 「摩訶不思議な棋士の脳」 先崎学

摩訶不思議な棋士の脳 作者:先崎 学 マイナビ出版(日本将棋連盟発行) Amazon 観る将なる言葉があるそうだけどさしずめ私は読む将か? 駒の動きもよくわからないけどこういう将棋エッセイは気楽に読めて楽しい。 少しづつ棋士の顔と名前が一致しつつある。 …

155冊目 「この棋士に会いたい」 阿川佐和子

文春ムック 阿川佐和子のこの棋士に会いたい 作者:阿川 佐和子 文藝春秋 Amazon 阿川佐和子さんインタビューの名手だそうだけど将棋にはあまり関心がないのかな? 週刊文春の数多くの対談の中から棋士相手のものだけをピックアップしているらしいから余計に…

154冊目 「みかんとひよどり」 近藤史恵

みかんとひよどり (角川文庫) 作者:近藤 史恵 KADOKAWA Amazon 腕は良いのにうまくいかないシェフと浮世を離れて孤独に自由に生きる猟師。 増えすぎた野生動物の駆除やジビエとして食べること普段の生活では見えなくなっているけれど結局生きるということは…

153冊め 「或るギリシア棺の謎」 柄刀一

或るギリシア棺の謎 国名シリーズ 作者:柄刀 一 光文社 Amazon 「或るエジプト十字架」事件の直後南美希風とエリザベス・キッドリッジにもたらされた共通の知人の訃報。 弔問に向かった先で二人は不可解な事件に巻き込まれる。 4年前に拉致殺害されたと思わ…

152冊め 「卒業したら教室で」 似鳥鶏

卒業したら教室で 市立高校シリーズ (創元推理文庫) 作者:似鳥 鶏 東京創元社 Amazon 柳瀬さんたち三年生の卒業まであと3日。そんな中突如現れた8つ目の七不思議「兼坂さん(んねさか)」 葉山くんとミノがテレビ電話で雑談する12年後 作家となった高校…

151冊目 「キング」 堂場瞬一

キング (実業之日本社文庫) 作者:堂場 瞬一 実業之日本社 Amazon 東京五輪マラソン代表選抜レースのスタート直前から始まるけれどその後は練習での伸び悩みとか引退時期とその後とかドーピングとか(色んな意味での)持てる者と持たざる者とか様々な葛藤とと…

150冊目 「弟子・藤井聡太の学び方」 杉本昌隆

弟子・藤井聡太の学び方 (PHP文庫) 作者:杉本 昌隆 PHP研究所 Amazon 祝四冠!というわけでもないが藤井本。 藤井聡太とともに好感度の高い師匠杉本先生の弟子への視線接し方。 また師匠自身の将棋への向き合い方や大師匠である板谷親子のことなども。 やっ…

149冊目 「じい散歩」 藤野千夜

じい散歩 作者:藤野千夜 双葉社 Amazon 夫89・妻88 息子が3人長男は引きこもり次男は自称長女三男は借金まみれ。 長男と三男は親にパラサイトして暮らしている。 散歩に出る夫が浮気をしているのではないかと攻め立てる妻は認知症に足を踏み入れつつあ…

148冊目 「国道食堂 1season」 小路幸也

国道食堂 1st season (文芸書) 作者:小路幸也 徳間書店 Amazon 登場人物みんないい人で色々抱えつつも前向きでそれぞれがどこかで関連づいていて先が気になって読み進むうちに話はサクサク進展してハッピーエンドでそしてあの2seasonに続くのね。 3,4と…

「年中模索」ツアー@奈良

昨日はスタレビライブを見に奈良百年会館へ。 当日券はまだ売っていたけど上の方までおおむね入っていたように見えた。 来年まで続くツアーの半分を過ぎて色々変わってきたところ定まってきたところとあってでもまだこれからも変わっていくんだろうなぁ。 肩…

147冊目 「めぐりんと私。」 大崎梢

めぐりんと私。 作者:大崎 梢 東京創元社 Amazon 移動図書館を利用する人たちが直面する謎とその解決。 色々出てくる本や作家さんの名前に本好き心をくすぐられる。

146冊目 「アリバイ崩し承ります」 大山誠一郎

アリバイ崩し承ります (実業之日本社文庫) 作者:大山 誠一郎 実業之日本社 Amazon 警察官が一般人に事件の概要をペラペラ喋っちゃいかんでしょう、なんてことは言うだけ野暮。 アリバイ崩し承りますの張り紙を掲げた時計店の店主は20代の若き女性。祖父に…