165冊目 「泡」 松家仁之

 

高校2年で不登校になった少年がひと夏を

祖父の末弟である大叔父の暮らす海辺の街で過ごす。

親族とは一線を画している大叔父だがその飄々とした様子が繊細の少年には好ましく感じられていた。

大叔父の営むジャズ喫茶で働く青年岡田は人当たりもよくこなれた性質だが謎が多く背景も不明。

そんな岡田に料理なども教わるうちに少年薫にも少しの変化が現れる。

青春小説と呼ぶにはあまりに静かな少年の成長物語。