2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

115冊め 「ユーカリの木の陰で」 北村薫

ユーカリの木の蔭で 作者:薫, 北村 本の雑誌社 Amazon 博識北村薫の本に関する雑感と連想。 いつものことながらその読書量の多さと記憶力に圧倒されるのだけれどもいかんせん取り上げられている本を知らなすぎてめげる。 知っている名前も江戸川乱歩はまだし…

114冊め 「兄の終い」 村井理子

兄の終い 作者:村井 理子 CCCメディアハウス Amazon 色々迷惑をかけられ嫌な思いをして縁を切ったつもりでいた兄の突然死の連絡を受ける。 葬儀片付け何よりふたり暮らしだった息子の今後のために元妻とともに現地に向かう。 過去の思い出怒り後悔、現在…

113冊め 「逢魔宿り」 三津田信三

逢魔宿り (角川書店単行本) 作者:三津田 信三 KADOKAWA Amazon 煽りほど怖いか?と言われるとそれほどでもない気もする。 でも好きですよ、著者のメタ設定。 聞き書きとか実話系怪談とかが好きだからかもしれない。

112冊め 「骨を彩る」 彩瀬まる

骨を彩る (幻冬舎文庫) 作者:彩瀬まる 幻冬舎 Amazon 前の作品の登場人物が別の作品の主人公になってつながっていく連作集。 こんなふうに思っていたのか、実はこういう人だったのか、という驚きや抱えている痛み前に進む意志。

111冊め 「根に帰る落葉は」 南木佳士

根に帰る落葉は 作者:南木 佳士 田畑書店 Amazon 長年勤めた長野の病院を定年退職してからまた非常勤医として勤める日々。 作家として医師としての来し方病を得た苦しみ登山のこと学生時代などなど。 作家という職業が業であるとするのならこの方のそれは昇…

110冊め 「大江戸火龍改」 夢枕獏

大江戸火龍改 作者:夢枕獏 講談社 Amazon 江戸時代人外のものに相対する火龍改。美貌で異能で異形の主人公遊斎。 生霊幽霊鬼憑き物を狩り鎮める。 陰陽師と同じ様なテイストでただ博雅がいない。

109冊め 「三谷幸喜のありふれた生活16 予測不能」 三谷幸喜

三谷幸喜のありふれた生活 (16) 『予測不能』 作者:三谷 幸喜 朝日新聞出版 Amazon 相変わらず私の知らないところでご活躍のご様子。 テレビも映画も舞台も見ないからね。 ショーガールやってるのね。昔木の実ナナさんと細川俊之さんのは何本か観た。

ハハが入院した その4

そして転院から2週間、8月に入っていい加減ちゃんと考えないといざとなって間に合わなくても困る。 とりあえずは病院のケースワーカーさんに連絡。 入院直後に面談したハハに退院後は家に帰りますときっぱり言われて慌ててご家族の意向確認の電話をくれた人…

108冊め 「やわらかい砂のうえ」 寺地はるな

やわらかい砂のうえ 作者:寺地はるな 祥伝社 Amazon ジェンダーだったり自分らしさだったり突き詰めていくと結構めんどくさい。 自分の価値は自分で決める、これ大切だけど結構難しい。

107冊め 「断薬記」 上原善広

断薬記―私がうつ病の薬をやめた理由―(新潮新書) 作者:上原善広 新潮社 Amazon うつ病から大量の向精神薬睡眠薬を処方されその薬害に苦しみ自殺未遂まで繰り返した著者が断薬派の医師とめぐりあい生還するまで。 薬というのは両刃ではあるけれどあまりに大…

106冊め 「ひりつく夜の音」 小野寺史宜

ひりつく夜の音(新潮文庫) 作者:小野寺史宜 新潮社 Amazon 主人公が暮らす蜜葉市よつば、あれ?じゃぁあの郵便屋さんはこの街を配達して走っているのかな?と思ったら後半で観たことのある名前が出てきてこの街はこの作家さんの中でいろいろな物語を抱えて…

105冊め 「一門」 神田憲行

一門 “冴えん師匠"がなぜ強い棋士を育てられたのか? 作者:神田 憲行 朝日新聞出版 Amazon 超一流棋士とは言えない師匠森信雄。その錚々たる弟子たち。 奨励会に入るための儀礼的な師弟関係もある中弟子たちをいつも気にかけまた弟子たちから慕われる師匠。

104冊め 「ノースライト」 横山秀夫

ノースライト 作者:横山秀夫 新潮社 Amazon 世間的には有名だけど自分は読んだことのなかった作家さん、多数あれど横山氏もその一人。 望まれて建てたはずの新築住宅に施主が入居した痕跡がなかった。残されていたのはタウトの椅子。 失踪事件を疑わせる行方…

103冊め 「続夫の後始末」 曽野綾子

続 夫の後始末 今も一つ屋根の下で 作者:曽野綾子 講談社 Amazon 相変わらずの曽野綾子 という感じか。 夫三浦朱門氏亡き後のネコ2匹と秘書やお手伝いさんたちとの静な暮らし。 ちょっと同じような話の繰り返しが散見されるのはお年のせい?

ワクチン2回め 配信視聴 そして。。。

昨日はコロナワクチン2回めを打ってきた。こんなお盆真っ只中にと思ったけどちゃんと沢山の人が来ていた。 1回目との兼ね合いもあるわけだし。 朝いちの9時から打って昼過ぎくらいから下半身が重だる痛くなってきてだらだらごろごろ。熱はまだなし打った…

DATE with STARDUSTREVUE@名古屋

昨日は吹上ホールでのスタレビファンクラブイベントに行ってきた。去年あるはずだったのが延期になってようやく。 収容率は50%だったのかなぁ?並びで座っている人もいたし空いている席もあった。一緒に申し込んだ人は並んで座れるんだったのかな? ファ…

ハハが入院した その3

そしていよいよ退院(転院)当日。車椅子に乗って現れたハハは思ったよりずっと元気そうだった。 ニッコリして「あら、どうしたの?」なんて言われて思わずがっくり。自分の現状を把握していないのは想定内だけどやっぱり力が抜ける。 介護タクシーを頼んで…

102冊め 「眠れない夜は体を脱いで」 彩瀬まる

眠れない夜は体を脱いで (中公文庫) 作者:彩瀬 まる 中央公論新社 Amazon 手の画像をくださいという掲示板スレッドを見た、そこに画像を上げたという共通項でつながる連作短編集。 最終話がスレッドを立てた人の話で優しく回収されていく。

101冊め 「千弥の秋、弥助の冬」 廣嶋玲子

千弥の秋、弥助の冬 (妖怪の子預かります10) (創元推理文庫) 作者:廣嶋 玲子 東京創元社 Amazon 人気のこのシリーズもいよいよ完結。シーズン2の予定もあるらしくそちらも楽しみ。

100冊め 「ヤクザときどきピアノ」 鈴木智彦

ヤクザときどきピアノ 作者:鈴木 智彦 CCCメディアハウス Amazon 50すぎのヤクザ関係のノンフィクションライターのただただアバのダンシング・クイーンがピアノで弾きたい、その思いだけでピアノ教室の門を叩いて発表会で演奏するまでの顛末記。 元々ピ…

99冊め 「おたがいさま」 群ようこ

おたがいさま れんげ荘物語 作者:群ようこ 角川春樹事務所 Amazon お互いどうしても認め会えなかった母の死。兄や義姉の優しさに感謝しながらもそれ故の束縛を嫌って拒絶する(そしてそれをまた申し訳ながる)自分のわがままを自覚するキョウコさん。 れんげ…

98冊め 「散歩するネコ」 群ようこ

散歩するネコ れんげ荘物語 (ハルキ文庫) 作者:群ようこ 角川春樹事務所 Amazon れんげ荘も変わらないようで変わっていく旅人コナツさんも紆余曲折ありながられんげ荘を出てスーパーでアルバイトを始める。 キョウコさんの何にも縛られない生き方と言いなが…

ハハが入院した その2

そしてある日担当医から電話があっていつでも退院できます。と ただしそれは肺炎が治ったというだけで90歳が1ヶ月入院していたらどうなるか想像しただけで恐ろしい。 でも入院していたのは急性期病院だから病気が治ればいつまでもはいられない。 猶予はど…

97冊め 「偶然にして最悪の邂逅」 西澤保彦

偶然にして最悪の邂逅 作者:西澤 保彦 東京創元社 Amazon 相変わらずひどい話なんだけどその酷さが当たり前のように語られてちゃんと謎が解かれていくという西澤マジック。