日々
<磯貝探偵事務所>からの御挨拶 作者:小路 幸也 光文社 Amazon 主要登場人物が同じだから「銀の鰊亭」からのシリーズということだね ミステリと言うにはあまりに偶然に頼りすぎているけどそこのテンポ良さが小路幸也の長所なんだろう あと文さんの勘が良すぎ …
更年期障害だと思ってたら重病だった話 (単行本) 作者:村井 理子 中央公論新社 Amazon 体調を崩して入院検査すると重篤な心臓病だった 子供の頃に先天性の心臓病で手術して以来の2度めの開胸手術 激しく上下する感情過去の自分への考察前向きなむしろ危険な…
変な家 作者:雨穴 飛鳥新社 Amazon 知り合いから見せられた中古住宅の間取り図 それはなんだか奇妙な違和感があった 更に持ち込まれた間取り図には不可解な事故死(殺人?)の逸話がついていた たどり着いた真相は相当突飛なものでこれはホラーなのか実話系…
薬喰 (角川文庫) 作者:清水 朔 KADOKAWA Amazon 駆け出しミステリ作家と”恐竜と人肉だけは食べたことがない”脅威の下を持つ名探偵の相性最悪バディ 神隠しの伝承が残る地方都市で連続自動殺人事件を追う 我が推し活 ファンクラブの会報が届いた 2月が更新月…
北緯14度 セネガルでの2ヵ月 (講談社文庫) 作者:絲山 秋子 講談社 Amazon 子供の頃にテレビで見て衝撃を受けた打楽器奏者に会うためにセネガルへ2ヶ月間 とは言えその神様のような人に会うのは一時であとは現地の人達とウダウダと楽しく過ごす 社会情勢も考…
絲的炊事記 豚キムチにジンクスはあるのか (講談社文庫) 作者:絲山秋子 講談社 Amazon 絲山秋子が豪快に料理を作って食べるエッセイ とは言えかなり試作したり何日も食べ続けたりしたらしく太ったとか 日頃から料理をしている人の手癖的レシピなので雰囲気が…
寝る脳は風邪をひかない (扶桑社BOOKS) 作者:池谷 裕二 扶桑社 Amazon 脳科学者が様々な論文からのトピックを紹介してくれる 短いので読みやすいけどちょっと物足りない感じもする 色々思い込みを覆されたりもする 冷たい雨 寒の戻りってこういうときに…
まことの華姫 まことの華姫シリーズ (角川文庫) 作者:畠中 恵 KADOKAWA Amazon 江戸は両国の見世物小屋で姫様人形お華を相方に話芸を聞かせる芸人月草 お華には真実を見出す力があると噂されている 人形に語らせるいわゆる腹話術?だから語っているのは結局…
怪談小説という名の小説怪談 作者:澤村伊智 新潮社 Amazon 澤村伊智の怖い話はどうしても人間が怖いの方向に寄ってしまいがちなのだよなぁ メタっぽい話が好きなので「こうとげい」「涸れ井戸の声」が良かった 寒い 今日は予報通りに雪が降った 昼間の雪なの…
砂まみれの名将 野村克也の1140日 作者:加藤弘士 新潮社 Amazon 野球はここ数十年関心を持たずに過ごしてきたしもちろん野村監督は知ってはいたけど 辛気臭いおじさんという印象があるくらいだった 奥さんもなかなか強烈そうだし スポーツ新聞の記者がシダッ…
或るアメリカ銃の謎 作者:柄刀 一 光文社 Amazon 南美希風&エリザベス・キッドリッジコンビの国名シリーズ 犯人不在の射殺事件のアメリカ銃と孤島の連続殺人のシャム双子の2本立て ちょっと強引かとも思うけど勢いで読み進む 値上げ Jリーグ(主にグラン…
悟浄出立(新潮文庫) 作者:万城目学 新潮社 Amazon 万城目ワールドと呼ぶ驚くようなめくるめく展開は出て来ない 出てくるのはなんとなく名前ぐらいは知ってる?いやいやこの人だれ?三国志の人? 中国人の名前わからない?? なんだけどそれぞれが悩み考え…
古着屋・黒猫亭のつれづれ着物事件帖 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 作者:柊 サナカ 宝島社 Amazon 事件帖とタイトルにあるけれどもミステリではない 最後にちょっとした種明かしがあるけれど 着物に関する蘊蓄と優しい人達の軽やかな関係 三婆がい…
ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔 作者:小泉 悠 PHP研究所 Amazon 侵略国家として非難されているロシアの国民性や暮らし政治についてもわかりやすく書かれていて 基礎知識すらなくても面白く読める 当たり前だけどロシア人が皆極悪非道な訳で…
夢魔の牢獄 作者:西澤保彦 講談社 Amazon 睡眠中に過去の友人に憑依して断片的な過去を覗き見られる体質の主人公 その断片から22年前の恩師の義理の息子殺害事件の真相を推理する 西澤さんらしいといえばらしいんだけど過剰でアブノーマルな 性的描写には…
さんず 作者:降田天 小学館 Amazon 死にたいのに死にきれない者にそっと名刺を渡し死の背中を押す自殺幇助業者さんず 人の死に異様に関心を示す社長の道楽とか そりゃ死にたくもなるわなという状況が気色悪い 無表情なカトウとお調子者っぽいスガのコンビが…
ウェルカム・ホーム! (幻冬舎単行本) 作者:丸山正樹 幻冬舎 Amazon 特養で働く新米介護士の成長譚 入居者家族としても介護士家族としても色々頷くことは多い 理想論を語るだけでは意味がないしかといってマニュアルだけで動くのではあまりに悲しい 最後の事…
死神を祀る 作者:大石 大 双葉社 Amazon 30日間欠かさず参拝すると至福の死を授けてくれる神社 情報が拡散されるに連れて他所からも死を求める人がやってくるようになり皮肉なことに寂れかけていた街は潤っていく 痛みや恐怖のない死は救済なのか 家族が死…
バスクル新宿 作者:大崎梢 講談社 Amazon 高速バスの車内外で起きる事件や謎 それを巡る人間模様 バスクル新宿という巨大バスターミナルを結び目につながっている 各話に出てくる少年 バスターミナルの妖精さんかと思ったんだけどね(笑) そういう話ではなか…
メモリークエスト (幻冬舎文庫) 作者:高野秀行 幻冬舎 Amazon 昔であった人は今どうしているのか探して欲しいという依頼を募って高野さんが海外まで探しに行くという 贅沢な企画本 何しろタイ→セーシェル→南アフリカ→旧ユーゴスラビアと一気に駆け抜けた1ヶ…
カレンダーとシフトの相性で今年は31日の午前中までが仕事だ その前の2日間が休みだし年末と行っても大してやることがあるわけじゃないし 娘一家がやってくるのは年が明けてからだしと思っていたら パートさんが一人濃厚接触者になってしまって今日から5…
妖怪の子、育てます (創元推理文庫 F ひ 2-12) 作者:廣嶋 玲子 東京創元社 Amazon 前シリーズで消滅してしまった千弥が赤ん坊となって戻ってきた 千弥だった頃の記憶はないけれど弥助を思う気持ちは変わらぬまま 二人の深い絆と妖怪たちとの楽しいやり取り …
幻獣ムベンベを追え (集英社文庫) 作者:高野秀行 集英社 Amazon 早稲田探検部時代にコンゴに未知の生き物を探しに行った顛末を記した高野市のデビュー作 色々荒々しい、こんなノリで行って良いのか?しかも大企業が協賛しているし 雪男然りネッシー然りこう…
ひとりでカラカサさしてゆく 作者:江國 香織 新潮社 Amazon ともに時代を歩んできた80代の男女3人が大晦日の夜一緒に命を絶った 残された者たちはそれぞれに彼らのことを思い怒り悲しみ戸惑い自分を顧みそして他の残された者たちに少し関心を寄せる 3人…
ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン (集英社文芸単行本) 作者:小路幸也 集英社 Amazon 東亰バンドワゴン17作目?年一ペースかと思っていたけどもうちょっとたくさん出ているのね 今回はあまり大きな事件もなくやや淡々とした1年 帰去来という感じだね …
土曜日にコロナワクチン4回目を打ってきた モデルナBA1だった 寝ている間にだんだん熱が上がってきている感じがして38.8度でカロナールを2錠 関節痛い筋肉も痛い 朝になれば下がっているかと思ったら37.7度 ダルダルのねむねむで布団でゴロゴロい…
クララとお日さま 作者:カズオ イシグロ 早川書房 Amazon クララというAI搭載のロボットが子供(ジョジー)のお友達としてあてがわれる 子どもたちには向上処置という一種の処理が行われそれを拒否する人もいる 世界は分断されジョジーの父親も世界から弾か…
火車 (新潮文庫) 作者:みゆき, 宮部 新潮社 Amazon 20数年前発売当時に一度手に取っていたけどなんとなく挫折して以来気にかかりつつ過ごしてしまった だいたい宮部みゆきをそこまで読んでいないのだけれど 休職中の刑事が遠縁の男性の頼みで失踪した婚約…
祝祭と予感 (幻冬舎文庫) 作者:恩田陸 幻冬舎 Amazon 「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ短編集(再読) あらためて読むと「袈裟と韃靼」はしみじみしてて良いなぁ あと「竪琴と葦笛」もマサルの強かさとナサニエルの可愛らしさと二人の相性の良さに思わず笑ってし…
学園の魔王様と村人Aの事件簿 作者:織守きょうや KADOKAWA Amazon 完璧優等生で近寄りがたい御崎くんとオタクでラノベ好きな山岸くん 村人Aを自認して臆面もなく御崎くんをかっこいいと言えちゃう山岸くんの魅力にクールな御崎くんもやられちゃうんだな。 爽…