2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧
<磯貝探偵事務所>からの御挨拶 作者:小路 幸也 光文社 Amazon 主要登場人物が同じだから「銀の鰊亭」からのシリーズということだね ミステリと言うにはあまりに偶然に頼りすぎているけどそこのテンポ良さが小路幸也の長所なんだろう あと文さんの勘が良すぎ …
おんなのじかん 作者:吉川トリコ 新潮社 Amazon 一回り以上年下だから社会の見え方も違うだろうけどそれ以上に感性好き嫌い求めるものが自分とは違うなぁと感じる それはそれで面白いんだけど 始動 心配していたより早く義弟家族の心の整理がついたようで今…
コロナ禍日記 2020 3月~6月 新たな家族を迎えるまで 作者:川崎 昌平 春秋社 Amazon コロナ禍の始まりの頃に書かれた日記や手記を何冊か読んだけど そういう本を出そうという人だからということもあるのだろうけれど皆かなり深刻に受け止めている この…
村田エフェンディ滞土録 (新潮文庫 な 37-15) 作者:梨木 香歩 新潮社 Amazon 読み返すたびに面白さが増していく そして相変わらずかなりの部分を忘れている 「家守綺譚」「冬虫夏草」とこうつながっていたのかと トルコ滞在時の人々との交流や帰国後の鬱屈 …
Nさんの机で 作者:佐伯 一麦 田畑書店 Amazon デビューから30年を経て家具職人Nさんにオーダーメイドした 机に向かって思い返す作家生活 私は無頼でない私小説が好きで三浦哲郎とか後最近だと南木佳士なんかも好きなんだけど もうその辺が絶滅危惧種という…
そして、バトンは渡された (文春文庫) 作者:瀬尾 まいこ 文藝春秋 Amazon 母親が二人父親は三人 幼い頃に産みの母と死に別れ父親のブラジル赴任のときに継母とともに日本に残った優子 その後継母梨花の再婚離婚に伴って二人の義父とともに暮らし梨花が去り三…
オリーブの実るころ 作者:中島 京子 講談社 Amazon 夫婦親子家族のちょっと不思議な関係 それもいいんじゃないというのからちょっとそれはというのまで
悲鳴だけ聞こえない 作者:織守きょうや 双葉社 Amazon パワハラ 詐欺 遺言状 自己破産 弁護士に持ち込まれる様々な問題を新米木村と敏腕高塚の二人のタイプの異なる弁護士が解決 法律を守ることはもちろん依頼人の納得を目指す筋立て 二人の関係性も良い 最…
更年期障害だと思ってたら重病だった話 (単行本) 作者:村井 理子 中央公論新社 Amazon 体調を崩して入院検査すると重篤な心臓病だった 子供の頃に先天性の心臓病で手術して以来の2度めの開胸手術 激しく上下する感情過去の自分への考察前向きなむしろ危険な…
はい、総務部クリニック課です。 (光文社文庫) 作者:藤山素心 光文社 Amazon 地味に目立たぬように総務部の片隅で働いてきた松久奏己 新社長肝いりの新部署クリニック課へ移動となりイケメン医師と薬剤師とお仕事することに 緊張と妄想の日々の中悩まされて…
箱庭の巡礼者たち (角川書店単行本) 作者:恒川 光太郎 KADOKAWA Amazon 洪水のあとに拾った木箱の中に見える箱庭の世界 その世界の中に入っていった少女 いろいろな不思議を持つ短編が少しづつのつながりを持ちながら広がっていく 恒川光太郎は作品によって…
怪しいシンドバッド (集英社文庫) 作者:高野秀行 集英社 Amazon 高野氏20代の頃の冒険と言うか放浪の日々 野人や怪獣を探すのはまだしも幻覚剤や胎盤を食べる(飲む)とかびっくりするようなことが出てくる あとがきで自分のことを「豊かな青春、みじめな…
小松とうさちゃん (河出文庫) 作者:絲山秋子 河出書房新社 Amazon 冴えない大学講師小松とお見舞い業の女性みどり 新幹線で隣り合わせてなんとなく気があってその後付き合いが始まっていく ネトゲにハマっている会社員の宇佐美は小松の飲み仲間 三人の日常主…
変な家 作者:雨穴 飛鳥新社 Amazon 知り合いから見せられた中古住宅の間取り図 それはなんだか奇妙な違和感があった 更に持ち込まれた間取り図には不可解な事故死(殺人?)の逸話がついていた たどり着いた真相は相当突飛なものでこれはホラーなのか実話系…
薬喰 (角川文庫) 作者:清水 朔 KADOKAWA Amazon 駆け出しミステリ作家と”恐竜と人肉だけは食べたことがない”脅威の下を持つ名探偵の相性最悪バディ 神隠しの伝承が残る地方都市で連続自動殺人事件を追う 我が推し活 ファンクラブの会報が届いた 2月が更新月…