44冊目 「そしてバトンは渡された」 瀬尾まいこ

 

母親が二人父親は三人

幼い頃に産みの母と死に別れ父親のブラジル赴任のときに継母とともに日本に残った優子

その後継母梨花の再婚離婚に伴って二人の義父とともに暮らし梨花が去り三人目の父親雨宮と暮らす

血の繋がらない親たちを渡り歩きながらもその誰からも愛されて幸せだったと言うけれど

それでもこの状況を美しい素晴らしいと手放しで言ってしまうのは抵抗がある

特に梨花さんのやったことは犯罪と呼んでもいいくらいじゃないかな

 

 

家族の気持ち

義母の特養探しの件

ダンナが凄い勢いで市内の特養をチェックリスト化して気になる所があれば早急に見学でもと送ったのだが返事がない

忙しいかと思いながらどんな様子か伺ってみると

「お母さんの意思を尊重したい」と

お母さんの意思!

ダンナからは意思の疎通も難しいと聞いているが

それは結局義弟の感情なのだろう

やっぱり一緒に過ごした時間が長い分義母への思い入れも深いんだろうなと

ダンナと二人ちょっとシュンとしてしまった

思えばハハを施設に入れたあとの私もこれで良かったのか果たして今だったのかとかなり長いことグシュグシュしてた

せっつかず待つしかないねとダンナと話したけれど

それが正解なのかどうかはちょっとよくわからない