2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

116冊目 「バイバイ、サンタクロース」 真門浩平

バイバイ、サンタクロース 麻坂家の双子探偵 作者:真門浩平 光文社 Amazon 私は礼儀正しい名探偵が好きだ いくら名推理を発揮しようとも相棒や周囲をあまりに見下したりバカにしたりする態度は好まない 一種のサイコパスだね この探偵が友人たちに受け入れら…

115冊目 「機械式時計王子の休日」 柊サナカ

機械式時計王子の休日 千駄木お忍びライフ (ハルキ文庫) 作者:柊サナカ 角川春樹事務所 Amazon 古びた時計店の店番をする藤子の前に現れたスイスからやってきた兄弟 時計職人らしいけど訳ありでもある 周辺の謎や問題を解決したり3人のチームワークがいい感…

114冊目 「江戸川西口あやかしクリニック」 藤山素心

江戸川西口あやかしクリニック ノーブランド品 Amazon あやかし関連の話って多いよね 最近 医療事務として就職したと思ったらそこはあやかしのクリニック 院長も理事長も薬剤師も患者さんも 結末がちょっとよくわからないんだけど続きがたくさん出ているよう…

113冊目 「クローゼットファイル」 川瀬七緒

クローゼットファイル 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介 (講談社文庫 か 132-11) 作者:川瀬 七緒 講談社 Amazon 服飾ブローカー桐ヶ谷京介は衣服のシワやほつれなどの特徴から謎を推理し解き明かす 警察との協力や虐待児童を救えなかった過去など抱えるものもあり泣き虫…

112冊目 「「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし」 京極夏彦

京極夏彦講演集 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし (文春e-book) 作者:京極 夏彦 文藝春秋 Amazon 文章だけでなく講演もうまいんだろうな 京極氏 間の取り方 声が聞こえてきそう

111冊目 「赤ずきんの森の少女たち」 白鷺あおい

赤ずきんの森の少女たち (創元推理文庫) 作者:白鷺あおい 東京創元社 Amazon 亡き祖母の残したドイツ語の本をいとこに訳してもらいながら読む 19世紀末ドイツの寄宿学校での少女たちの日々を綴る少女小説であり 隠された宝を探す冒険小説であり探偵趣味や…

110冊目 「1(ONE)」 加納朋子

1(ONE) 駒子シリーズ (創元クライム・クラブ) 作者:加納 朋子 東京創元社 Amazon 駒子シリーズ最新巻 と言いながら ん?この子は何者だ?という挿入部 そしてワンという犬とはやてという少年の愛情と成長の物語 瓢箪から駒子さん なんか微笑ましいですね

109冊目 「帝都千一夜」 三木笙子

帝都千一夜 美男のシェヘラザード (小学館文庫キャラブン!) 作者:三木笙子 小学館 Amazon 遠い砂漠の地から自国商品の商いのためにやってきた美形の青年はジン(妖霊)を母に持ち不思議な力がある 宿泊する宿屋の主人和恭と共に持ち込まれる不思議な事件に関…

108冊目 「彼女はそこにいる」 織守きょうや

彼女はそこにいる 作者:織守きょうや KADOKAWA Amazon 短期間で次々と住人が代わる一軒家 過去に曰くがあるわけでもないのに気味の悪い現象が起こる その内の概ねには現実的な解決がつくのだがあとに少しだけ残る違和感 ミステリとホラー(とまではいかないか…

107冊目 「マンションフォンティーヌ」 小路幸也

マンション フォンティーヌ 作者:小路幸也 祥伝社 Amazon 築60年のフランスのアパルトマンを移築したかのような2階建てアパート 大家は78歳のフランス人女性 訳ありな人もいるけれど困ったことがあれば助け合おうとするし 心強い管理人もいる 優しい世界

106冊目 「川のある街」 江國香織

川のある街 作者:江國 香織 朝日新聞出版 Amazon 川のある日常を描く3編 2話目のカラス目線には意表を突かれる でもうまい 異国で暮らし認知がやや危うくなってきた老女の独白も胸にくるなぁ 江國さんやはり凡庸には手厳しい

105冊目 「夜明けの花園」 恩田陸

夜明けの花園 作者:恩田陸 講談社 Amazon 理瀬シリーズの短編集 半分くらい既読でも久々で楽しく読めた 登場人物たち端役かと思っていたらちゃんと背景があるのねといった話もあり

104冊目 「すべての神様の十月 三」 小路幸也

すべての神様の十月(三) (PHP文芸文庫) 作者:小路 幸也 PHP研究所 Amazon 人と関わりながら暮らす八百万の神様たち すごい力はないけれど半径100キロとか家族限定とか 人とともにある神様たちの喜びと悲しみ

103冊目 「湯治場のぶたぶた」 矢崎存美

湯治場のぶたぶた (光文社文庫) 作者:矢崎 存美 光文社 Amazon もうね何がどうってことなくてもぶたぶたさんありがとうって感じなのですよ このシリーズは 永遠に続いて欲しい

102冊め 「師匠はつらいよ」 杉本昌隆

師匠はつらいよ 藤井聡太のいる日常 (文春e-book) 作者:杉本 昌隆 文藝春秋 Amazon 師弟ともに好感度の高い藤井聡太名人の師匠杉本八段 将棋エッセイだと先崎学九段が有名だけど師匠もなかなかのもの まぁネタの宝庫だろうからねぇ 真面目と自虐とユーモアと…

101冊目 「じい散歩 妻の反乱」 藤野千夜

じい散歩 妻の反乱 作者:藤野 千夜 双葉社 Amazon 夫婦合わせて180歳超え 妻の老老介護の日々を送る明石新平 同居する長男三男は親亡き後はどう生きていくのか心許ない 家を出ている次男はいつの間にか自称長女となり優しさもありつつ父に辛辣な目も向ける…

100冊目 「うちのご飯の60年」 阿古真理

うちのご飯の60年 ──祖母・母・娘の食卓 作者:阿古真理 筑摩書房 Amazon 山村でほぼ自給自足生活だった祖母 大阪に出て独身時代は働いたけれど結婚後はほぼ専業主婦だった母 夫婦共にフリーランスとして働く娘 3代の女の食への向き合い方と社会が与えた影響…

99冊目 「一線の湖」 砥上裕將

一線の湖 作者:砥上裕將 講談社 Amazon 画家として一定の進歩はしている 評価も受けた だがどこか物足らなく自信が持てない 揮毫会での失敗に打ちのめされる主人公のもとに小学生への出張授業の依頼 技術だけでは語れない芸術の難しさ

98冊目 「続きと始まり」 柴崎友香

続きと始まり (集英社文芸単行本) 作者:柴崎友香 集英社 Amazon 飲食店で働く圭吾 地方都市(多分滋賀)で暮らすパート主婦優子 写真家のれい 無関係の3人の(コロナ下での)日常と震災の記憶 それぞれ皆親との間に齟齬を抱えつつ 事件が災害が戦争があっても結…

97冊目 「トゥデイズ」 長嶋有

トゥデイズ 作者:長嶋 有 講談社 Amazon 夫婦と5歳の息子のささやかなでも様々なことが起こる日常 しみじみとくる話