2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

158冊目 「サーカスの子」 稲泉連

サーカスの子 作者:稲泉 連 講談社 Amazon 子供の頃母親とともに1年弱をサーカスで暮らした著者がともに暮らしたサーカスの団員たちを訪ねる サーカスの中は温かく仲間意識も強く居心地が良い それだけにそこを辞めたあとの寂しさ寄る辺なさは苦しいほどの…

157冊目 「サーチライトと誘蛾灯」 櫻田智也

サーチライトと誘蛾灯 〈サーチライトと誘蛾灯〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:櫻田 智也 東京創元社 Amazon 興味の焦点が昆虫にフォーカスしていていささかコミュ症気味なエリ沢くん その割にちょっとした違和感に気づいて真実を言い当てる 前に読んだ時は…

156冊目 「老いる意味」 森村誠一

老いる意味-うつ、勇気、夢 (中公新書ラクレ 718) 作者:森村 誠一 中央公論新社 Amazon 真面目できちんとした方なんだなぁという感想 地道に着々と前に進むことを良しとする まぁ確かにその通りではあるのだけれど 老いることに意味なんてあるのか ただ歳を…

155冊目 「ある翻訳家の取り憑かれた日常」 村井理子

ある翻訳家の取り憑かれた日常 作者:村井理子 大和書房 Amazon 大量の翻訳を抱えながら義父母を介護し家庭を回し犬を愛で病院へ通い出版イベントをこなす どう見てもオーバーワークでしょ これだけ読んでいるとダンナさんもう少しなんとか と思ってしまうけど…

154冊目 「青色不動」 宮部みゆき

青瓜不動 三島屋変調百物語九之続 作者:宮部 みゆき KADOKAWA Amazon 少しイレギュラーな巻になるのだろうか 黒白の間で正式に語られるのではない話もある 相変わらず人の悪意や業が女や子供や力のない者たちを押しつぶしていく悲しい話も多い そんな中小旦…

153冊目 「ある行旅死亡人の物語」 武田惇志·伊藤亜衣

ある行旅死亡人の物語 作者:武田 惇志,伊藤 亜衣 毎日新聞出版 Amazon 3400万もの現金を持って安アパートで一人亡くなった女性 彼女の実態を求めて足で稼ごうとする記者二人 警察も弁護士が雇った探偵もたどり着かなかった数々の事実にたどり着くも 結局…

152冊目 「母の最終講義」 最相葉月

母の最終講義 作者:最相葉月 ミシマ社 Amazon タイトルから母親の介護に関するあれこれかと思ったらその部分は6章あるうちの1章だった 最相氏のノンフィクションは重厚でみっちりとした取材が好きだがこれはもう少し軽めのエッセイ的な読み物 そういうもの…

151冊目 「あれこれ痛いオトナたち」 藤山素心

はい、総務部クリニック課です。あれこれ痛いオトナたち (光文社文庫 ふ 30-11) 作者:藤山素心 光文社 Amazon 様々な痛みを抱える社員たち マツさんの腫瘍疑惑や森課長の盲腸入院までクリニック科の面々にも痛みはやってくるが 先生自分の痛みにももう少し敏…

ハハを送る

16日火曜日ハハが亡くなった 昼間会いに行った時もう意識がなく一旦家に戻って夜10時過ぎ呼吸が止まったと連絡があった それから何やかやとあってお医者さんが来て死亡が確認されたのが11時38分 それが死亡時刻になる 葬儀は兄と私とダンナと子供たち…

150冊目 「夜行堂奇譚伍」 嗣人

夜行堂奇譚 伍 作者:嗣人 産業編集センター Amazon 大野木さん公務員らしく一般人には礼儀正しいのに千早くんに手を出されそうになると途端に牙を剥きそうになるの良いね 帯刀さんと木山さんの関係もなかなかなもの 千早くんがどんどん達観していっているなぁ

149冊目「ミチノオク」 佐伯一麦

ミチノオク 作者:佐伯 一麦 新潮社 Amazon 仙台に住む作家が東北の地を旅し災害や中央に蹂躙された過去に思いをはせる 東北に土地勘もないし宮沢賢治と遠野くらいは知っているけどそれもまた表面的なもの わからぬままに心地よく読む

148冊目 「50代、足していいもの、引いていいもの」 岸本葉子

50代、足していいもの、引いていいもの (中公文庫 き 30-21) 作者:岸本 葉子 中央公論新社 Amazon 著作のラインナップを見ていくとその時々の自分の年齢に応じた生活を開示して 大丈夫だよとかこういうとこ気をつけようねとか 同世代やちょっと上にはあるあ…

147冊目 「間の悪いスフレ」 近藤史恵

間の悪いスフレ ビストロ・パ・マル・シリーズ (創元クライム・クラブ) 作者:近藤 史恵 東京創元社 Amazon ビストロ・パ・マルシリーズ4作目 耳慣れない料理とお客さんが意図的か否かは別として持ち込む謎コロナ禍のどうしようもなさも含めて簡単に解決しな…

146冊目 「山の上の家事学校」 近藤史恵

山の上の家事学校 作者:近藤史恵 中央公論新社 Amazon 離婚して(妻に見限られて)荒んだ暮らしをしていた男性が妹に勧められて入った家事学校 料理のみならず生活を回す全般を教えてくれる 人にもよるだろうけど家事って楽しい でも忙しさや他の諸々との兼…

145冊目 「中野のお父さんと五つの謎」 北村薫

中野のお父さんと五つの謎 (文春e-book) 作者:北村 薫 文藝春秋 Amazon 相変わらずの深い知識 中野のお父さんは北村氏の分身なんだろう 漱石の月が綺麗ですね問題 あまりにきれいですっかり信用していたよ 都市伝説だったとは

144冊目 「キャント・バイ・ミー・ラヴ」 小路幸也

キャント・バイ・ミー・ラブ 東京バンドワゴン 作者:小路 幸也 集英社 Amazon 東京バンドワゴンseason19 研人のバンドは人気バンドへと成長し花陽は医大4年生 新たに加わったメンバーもいて話が広がっている 大きなプロジェクトも進行中

143冊目 「うらはぐさ風土記」 中島京子

うらはぐさ風土記 作者:中島 京子 集英社 Amazon 離婚して30年ぶりに帰国 母校の大学で講師をしながら叔父の家で暮らす沙希 奇妙な敬語を操る女子大生や叔父の友人だった人生で一度も働いたことがないという足袋屋の店主 大学の同僚のゲイカップルらと交流…

142冊目 「何故エリーズは語らなかったのか?」 森博嗣

何故エリーズは語らなかったのか? Why Didn’t Elise Speak? WWシリーズ (講談社タイガ) 作者:森博嗣 講談社 Amazon 沈着冷静なロジがワンオペ育児(?)で疲弊している? 新たな天才が作り出した究極の賜物という謎と グアトとロジの夫…