2021-01-01から1年間の記事一覧

145冊目 「和菓子迷宮をぐるぐると」 太田忠司

和菓子迷宮をぐるぐると 作者:太田 忠司 ポプラ社 Amazon 超理系で物理学で大学院に行く予定だった河合涼太は和菓子の対数美的曲線に出会い進路変更して製菓学校に進む。 最初この主人公軽薄で自己中なやつなのかと思ったのですよ(太田忠司がそんな主人公を…

144冊目 「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」 友井羊

スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 心をつなぐスープカレー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 作者:友井 羊 宝島社 Amazon このシリーズもう何作目になるのかな? シリーズものって長く続くとだんだんマンネリ化してちょっと飽きてきちゃうんだよね。 娘…

143冊め 「栗本薫と中島梓」 里中高志

栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人 作者:里中 高志 早川書房 Amazon ボクらの時代から入ってしばらくは熱心に追いかけた栗本薫。中島梓名義の本も結構読んだ。伊集院大輔シリーズも前半はよく読んだなぁ。 グイン・サーガは1,2冊手にとったけどこ…

142冊め 「身辺整理、わたしのやり方」 曽野綾子

身辺整理、わたしのやり方 作者:曽野 綾子 興陽館 Amazon 曽野綾子は私日記以外はあまり読む気がしなかったんだけどなぁ。 過去のいろいろな著作の中から抜き出したいわゆる箴言集。 言ってることはもっともなことも多いけど でもそれはあなたが曽野綾子だか…

141冊目 「今も未来も変わらない」 長嶋有

今も未来も変わらない (単行本) 作者:長嶋 有 中央公論新社 Amazon 受験生の娘を持つシングルマザー 友人とのカラオケやスーパー銭湯、年下男との恋愛、娘の恋模様(どっちも相手は大学院生!!) 悩み事は表に出さない。人生はなかなか楽しい。

140冊目 「草木鳥鳥文様」 梨木香歩

草木鳥鳥文様 (福音館の単行本)作者:梨木 香歩福音館書店Amazon鳥と植物に関するエッセイと引き出しの底に描かれた絵が雰囲気のある場所で撮られた写真。 アオサギとヒツジグサの章にあれ?この組み合わせって??と思ったけど なんのことはない梨木香歩の家…

KAN弾き語りばったり「小さい土器みつけた」

昨日は中電ホールでKANちゃんの弾き語りライブを聞きに行ってきた。 いつもは割とシックなスーツ姿の弾き語りツアーだけど今回は結構派手目なジャケット短めのパンツWITHサスペンダー いつも以上にMCが多かった気がするけど何曲やったのかな? 今回はAUTUMN …

139冊目 「オリンピックへ行こう!」 真保裕一

オリンピックへ行こう! (講談社文庫) 作者:真保 裕一 講談社 Amazon この著者で遊園地にローカル線でデパートへ「行こう!」シリーズというのがあるのだそうだ。 オリンピックは行こうと思っていけるものじゃない。でも絶対行くぞと思わなくては到底行けない…

138冊目 「訪問者」 恩田陸

訪問者 (祥伝社文庫) 作者:恩田陸 祥伝社 Amazon 恩田陸フェア再来になるか? 一癖ありげでそれぞれが何かを隠し持っている登場人物たち 誰の言葉も鵜呑みにできず 裏を読んで振る舞っている者も実は謀られている。 真相は藪の中。実に恩田陸らしい。 期日前…

137冊め 「風は山から吹いている」 額賀澪

風は山から吹いている ―― Why climb mountains with me? 作者:額賀 澪 二見書房 Amazon 高校時代の部活ボルタリングの恩師の滑落死は事故か自殺か? 自分が彼を追い込んだのではないかと悩む主人公を気遣う大学の先輩。彼にもまた負い目と秘密があって。 な…

136冊め 「白の劇場」 恩田陸

恩田陸 白の劇場 (文藝別冊) 河出書房新社 Amazon 恩田陸のムック本 インタビューや対談各方面の人の恩田陸評や書評など。 巻末の全著作が挑みていると全部また読み返したくなる スマホになりたい 馬場俊英さんとKANさんのコラボ曲。 スマホになりたい (MONT…

135冊め 「色のふしぎと不思議な社会」 川端裕人

「色のふしぎ」と不思議な社会 ――2020年代の「色覚」原論 (単行本) 作者:裕人, 川端 筑摩書房 Amazon 色覚異常と呼ばれる人々に関する遺伝子的観点職業的制約社会的差別色覚というものの個別性や異常と正常の間の連続性。 ちょっと難しい部分もあったけど色…

134冊め 「類」 朝井まかて

類 作者:朝井 まかて 集英社 Amazon 森鴎外の不肖の息子森類。彼のなにかに一途になることのできない人生。 のんびり楽しく暮らしたいって奥さん苦労するよな。それなのに再婚までできて案外幸せそうな老後で、こんなふうに生きていけるものなんだなぁと。 …

133冊め 「スキマワラシ」 恩田陸

スキマワラシ 作者:恩田 陸 集英社 Amazon 解体現場に現れる不思議な少女スキマワラシ。 古物商の兄弟(ちょっと年齢不詳)兄のとらえどころのない考え深そうなところとか 弟の不思議な能力を持っているがゆえにちょっと慎重ででもどこか開放的なところとか…

132冊め 「ほんのよもやま話」

ほんのよもやま話 作家対談集 文藝春秋 Amazon 作家同士の対談集。もともと知り合いお友達っていうのから初対面作品だけ知ってた人夫婦対談なんて言うのもあって面白かった。(島本理生と佐藤友哉なんて作風から考えちょっとちょっとびっくりな組み合わせ)

131冊め 「ぜんしゅの跫」 澤村伊智

ぜんしゅの跫 比嘉姉妹シリーズ (角川ホラー文庫) 作者:澤村伊智 KADOKAWA Amazon 比嘉姉妹ものは一応全部読んでいるはずなのだけどあ~~この人...誰だっけ?程度の記憶で仕掛けてくれた作者に申し訳ない。 琴子さんってこんな感じの人だっけ?美晴さんって…

130冊め 「夜の側に立つ」小野寺史宜

夜の側に立つ(新潮文庫) 作者:小野寺史宜 新潮社 Amazon 小野寺史宣にしてはちょっとダーク。 なんだか主人公ちょっとうじうじしすぎ。 でもこんなふうに思ってしまってそして一歩を踏み出そうとしてしまった後で戻ってくることなんてできるのかな?

129冊め 「国道食堂 2nd season」 小路幸也

国道食堂 2nd season (文芸書) 作者:小路幸也 徳間書店 Amazon 読み始めてから気づいたけどシリーズ2作目だった。 登場人物の多くがすでに自己紹介済みだったんだなぁ。 いかにも小路幸也らしい悪い人が出てこないお話なんだけど唯一不穏な人物があっさり改…

128冊め 「もてなしとごちそう」 中村安希

もてなしとごちそう 作者:中村 安希 大和書房 Amazon 世界各地を結構過酷そうな旅をして、先々で初対面やそれほど親しくない人とともに食卓を囲み家に招かれて食事を振るまわれる。 著者のオープンマインドが引き寄せるのだろうか? そうして世界各国に友人…

127冊め 「絆 騎士たち師弟の物語」 野澤亘伸

絆―棋士たち 師弟の物語 作者:野澤 亘伸 マイナビ出版 Amazon 引き続き将棋本 表紙を見ると藤井本かと思うけど他の7組の師弟の章より短く師弟の仲の良さは感じられるけどボーナストラック的。 おおむねみんな師匠を追い越してしまっているのに師はいつまで…

126冊め 「藤井聡太のいる時代」

藤井聡太のいる時代 作者:朝日新聞将棋取材班 朝日新聞出版 Amazon これは朝日新聞の連載をまとめたものだけど中日新聞でも地元なだけに月イチペースぐらいで掲載されている藤井聡太さん。 関連本もいっぱい出ている人気者。 まぁ、ミーハーだってことです(…

125冊め 「八月の銀の雪」 伊与原新

八月の銀の雪 作者:伊与原新 新潮社 Amazon 社会でうまく行っていない人がふと出会う科学的知見。 それで現状の何が変わるわけでもない。明日からも今と同じ様な日々が続いていく。 それでもそこに厳然とした美しい真実があることに勇気づけられることもある…

124冊め 「八月の六日間」 北村薫

八月の六日間 (角川文庫) 作者:北村 薫 KADOKAWA/角川書店 Amazon 仕事やら家庭やらに悪戦苦闘しながら立ち向かう系の小説にちょっと疲れて途中で投げ出して以前にも読んだこの本を手に取る。 北村薫は良いなぁやっぱり。 ここにも人や仕事の難しさは出てく…

123冊め 「QED 源氏の神霊」 高田崇史

QED 源氏の神霊 (講談社ノベルス) 作者:高田 崇史 講談社 Amazon 源頼政(知らなかった)の挙兵の謎から木曽義仲と源平合戦の裏表。安徳天皇の真実まで タタルさんが奈々とともに京都を歩き回りながら講釈し更に壇ノ浦で語る。 奈々さんの影響かタタルさんが…

「年中模索」ツアー@大阪

24日の金曜日はスタレビライブを見に大阪オリックス劇場へ行ってきた。 何やかやと見ているけどツアーは3月8日の浜松以来お久しぶりのまだ2度め。 2度の延期を経てのライブは今の状況に合わせた盛り上がりでだんだんこういうのがスタンダードになって…

122冊め 「加門七海の鬼神伝説」 加門七海

加門七海の鬼神伝説 作者:加門 七海 朝日新聞出版 Amazon 酒天童子茨木童子鈴鹿御前土蜘蛛や悪路王、その上っ面の野蛮獰猛なイメージを覆す加門七海の鬼愛。 ミーハーなようでいて深い知識ととどまるところを知らない妄想に裏打ちされている。

121冊め 「烏百花 白百合の章」 阿部智里

烏百花 白百合の章 (文春e-book) 作者:阿部 智里 文藝春秋 Amazon 八咫烏シリーズ外伝。 気づかぬうちにシリーズ第2部も2巻出ていたよ。 正編の方は結構辛くなり心が痛むところもあるので(そこが魅力でもあるのだけれど)外伝のややゆるい感じは気持ちが…

120冊め 「まち」 小野寺史宜

まち 作者:小野寺史宜 祥伝社 Amazon 子供の頃に両親を亡くし田舎で祖父に育てられ高校を卒業して東京に出て 引っ越し屋でバイトしながら暮らす青年。 周辺とそれほど深く関わらずに暮らすが根底にある優しさやまっとうさで隣室の母子やバイト仲間同窓生たち…

119冊め 「熱帯」 森見登美彦

熱帯 (文春文庫) 作者:森見 登美彦 文藝春秋 Amazon 最後まで読むことのできない不思議な本「熱帯」を巡る森見氏の話から始まって友人が語る知り合いの話そのまた知り合いの書き綴ったノートと語り手がどんどんスライドしていって謎が深まったり謎が増えたり…

ハハが入院した その5 ~ 実家?の片付け

ところが翌日それまで検討中だった人が辞退したからと電話があって急転直下。 ケースワーカーさんに連絡すると「良かったですね!」と。 う~~ん、あくまでB押しなのね。まぁ、これで行き先はほぼ決まり。 といいつつ心の奥の方では常にこのまま進んでいい…