180冊め 「夢も見ずに眠った」 絲山秋子

 

大学の同級生で銀行に就職して順調に出世している妻とドロップ・アウトして妻に“養われている”状況の夫

妻の単身赴任の際に妻の実家に妻の両親とともに残る選択をする

現実的なようでどこか不安定な感じのある妻と世の中と膜一枚隔たってしまっているような夫は

やがて離婚という選択をするがお互い切り捨てきれない存在であることを感じている

夫の自分が楽しむよりも相手の役に立ちたいと思うという感慨は暖かさを感じられる