日々

4冊目 「東京ディストピア日記」 桜庭一樹

東京ディストピア日記 作者:桜庭一樹 河出書房新社 Amazon 2020年1月から2021年1月までの日常日記。 ほんの1,2年前のことなのに忘れちゃってると言うかあべのマスクとか和牛券とかずっと昔のことのように思える。 感染者数の推移とか非常事態宣…

1冊目 「帝都つくもがたり」 佐々木匙

帝都つくもがたり (角川文庫) 作者:佐々木匙 KADOKAWA Amazon 腐れ縁の男二人が悪態をつき合いながら結局は相手を求めているというまぁ私好みの設定。 二人のキャラもなかなかよろしく遭遇する怪異も切なかったり業が深かったりと色付けされていてラノベの新…

174冊目 「ある男」 平野啓一郎

ある男 (文春文庫) 作者:平野啓一郎 文藝春秋 Amazon 仕事中の事故で亡くなった夫は全くの他人を騙っていた。 妻から依頼を受けた弁護士は謎の人物Xを追う。 調査の過程で出会う人や自身の家庭のことに付随して想起される民族問題ヘイト男女差別。 そのへん…

171冊目 「犬の生活 Jリーグ日記」 西部謙司

犬の生活 Jリーグ日記 ジェフ千葉のある日常 作者:西部謙司 エクスナレッジ Amazon ジェフ千葉ってオシムのイメージで止まってるんだけど。 ジェフサポの2020観戦記。しかし選手全くわからない。J2だしな。 合間合間の世情の記録が懐かしい。コロナだ…

167冊目 「壊れた脳と生きる」 鈴木大介・鈴木匡子

壊れた脳と生きる ――高次機能障害「名もなき苦しみ」の理解と支援 (ちくまプリマー新書) 作者:鈴木 大介,鈴木 匡子 筑摩書房 Amazon 鈴木&鈴木なので奥様との対談かと思ったら違って当事者大介さんと高次脳機能障害の専門家匡子先生の対談本でした。 本の性…

162冊め 「先生、大蛇が図書館をうろついています!」 小林朋道

先生、大蛇が図書館をうろついています! ―[鳥取環境大学]の森の人間動物行動学 作者:小林 朋道 築地書館 Amazon このシリーズも息が長いなぁ。小林先生も長きに渡って鳥取環境大学で活動してみえる。 もう60歳を過ぎて公私に渡って環境的にも体力的にも色…

158冊目 「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」 小路幸也

グッバイ・イエロー・ブリック・ロード 東京バンドワゴン 作者:小路 幸也 集英社 Amazon 番外編ってなってるけどイギリスでの出来事だからとういことなのかな? ワチャワチャといろんな事が起きてそれぞれが能力とか特権とかコネを駆使して最後は丸く収まる…

156冊目 「摩訶不思議な棋士の脳」 先崎学

摩訶不思議な棋士の脳 作者:先崎 学 マイナビ出版(日本将棋連盟発行) Amazon 観る将なる言葉があるそうだけどさしずめ私は読む将か? 駒の動きもよくわからないけどこういう将棋エッセイは気楽に読めて楽しい。 少しづつ棋士の顔と名前が一致しつつある。 …

154冊目 「みかんとひよどり」 近藤史恵

みかんとひよどり (角川文庫) 作者:近藤 史恵 KADOKAWA Amazon 腕は良いのにうまくいかないシェフと浮世を離れて孤独に自由に生きる猟師。 増えすぎた野生動物の駆除やジビエとして食べること普段の生活では見えなくなっているけれど結局生きるということは…

151冊目 「キング」 堂場瞬一

キング (実業之日本社文庫) 作者:堂場 瞬一 実業之日本社 Amazon 東京五輪マラソン代表選抜レースのスタート直前から始まるけれどその後は練習での伸び悩みとか引退時期とその後とかドーピングとか(色んな意味での)持てる者と持たざる者とか様々な葛藤とと…

143冊め 「栗本薫と中島梓」 里中高志

栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人 作者:里中 高志 早川書房 Amazon ボクらの時代から入ってしばらくは熱心に追いかけた栗本薫。中島梓名義の本も結構読んだ。伊集院大輔シリーズも前半はよく読んだなぁ。 グイン・サーガは1,2冊手にとったけどこ…

138冊目 「訪問者」 恩田陸

訪問者 (祥伝社文庫) 作者:恩田陸 祥伝社 Amazon 恩田陸フェア再来になるか? 一癖ありげでそれぞれが何かを隠し持っている登場人物たち 誰の言葉も鵜呑みにできず 裏を読んで振る舞っている者も実は謀られている。 真相は藪の中。実に恩田陸らしい。 期日前…

137冊め 「風は山から吹いている」 額賀澪

風は山から吹いている ―― Why climb mountains with me? 作者:額賀 澪 二見書房 Amazon 高校時代の部活ボルタリングの恩師の滑落死は事故か自殺か? 自分が彼を追い込んだのではないかと悩む主人公を気遣う大学の先輩。彼にもまた負い目と秘密があって。 な…

129冊め 「国道食堂 2nd season」 小路幸也

国道食堂 2nd season (文芸書) 作者:小路幸也 徳間書店 Amazon 読み始めてから気づいたけどシリーズ2作目だった。 登場人物の多くがすでに自己紹介済みだったんだなぁ。 いかにも小路幸也らしい悪い人が出てこないお話なんだけど唯一不穏な人物があっさり改…

128冊め 「もてなしとごちそう」 中村安希

もてなしとごちそう 作者:中村 安希 大和書房 Amazon 世界各地を結構過酷そうな旅をして、先々で初対面やそれほど親しくない人とともに食卓を囲み家に招かれて食事を振るまわれる。 著者のオープンマインドが引き寄せるのだろうか? そうして世界各国に友人…

116冊め  「今日も街の隅で」 小野寺史宜

今日も町の隅で 作者:小野寺 史宜 KADOKAWA Amazon これもまた蜜葉市で暮らし働く人たちのお話。 まさに町の片隅でのいろいろな出来事。 予約できた 結局いろいろ調べても個別接種可となっている病院でも今は予約がいっぱいか休止しているところが多い。 そ…

115冊め 「ユーカリの木の陰で」 北村薫

ユーカリの木の蔭で 作者:薫, 北村 本の雑誌社 Amazon 博識北村薫の本に関する雑感と連想。 いつものことながらその読書量の多さと記憶力に圧倒されるのだけれどもいかんせん取り上げられている本を知らなすぎてめげる。 知っている名前も江戸川乱歩はまだし…

ワクチン2回め 配信視聴 そして。。。

昨日はコロナワクチン2回めを打ってきた。こんなお盆真っ只中にと思ったけどちゃんと沢山の人が来ていた。 1回目との兼ね合いもあるわけだし。 朝いちの9時から打って昼過ぎくらいから下半身が重だる痛くなってきてだらだらごろごろ。熱はまだなし打った…

96冊め 「劫尽童女」 恩田陸

劫尽童女 (光文社文庫) 作者:恩田 陸 光文社 Amazon 最初に読んだ時はいまひとつだなぁと思ったけど案外今読んだら。。第2弾。 こんな話だったんだぁ、もうすっかり忘れていた。 謎の組織天才科学者の父その父の実験材料とされ異常な能力を持つ娘。 孤独と…

94冊め 「陰陽師と綺羅のあやかし」 中村ふみ

陰陽師と綺羅のあやかし (小学館文庫キャラブン!) 作者:中村ふみ 小学館 Amazon 陰陽師見習いと強力あやかし雪羽シリーズ2作目。 陰陽寮の最下っ端で権力も腕力もないが誠実で心優しい春実が奮闘する。 美形あやしかしとのイチャイチャも心楽しい。 コロナ…

89冊め 「鍛える聖地」 加門七海

鍛える聖地 (幽BOOKS) 作者:加門七海 メディアファクトリー Amazon 無人島で樹海で山で海で。。。 怪しいモノを感じる加門七海のでもくすりと笑えるエッセイ 信じる信じないは自由だけど読んで楽しければそれでいい。 集団接種 月曜日にコロナワクチン接種券…

71冊目 「猫を棄てる」 村上春樹

猫を棄てる 父親について語るとき (文春e-book) 作者:村上 春樹 発売日: 2020/04/23 メディア: Kindle版 子供の頃父親と猫を捨てに行ったエピソードから始まって父親の生い立ちや戦争体験などを調べたり回想したり。 父親が亡くなってもう確かめることのでき…

70冊目 「道行きや」 伊藤比呂美

道行きや 作者:比呂美, 伊藤 発売日: 2020/04/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) わがままで自分に忠実で思うままに生きてきた人。そんなふうに見えるけどでもそんな人は多分娘のために7時間も車を飛ばさないし親と夫の介護のために熊本とカリフォルニア…

60冊目 「なりゆきを生きる」 玄侑宗久

なりゆきを生きる --「うゐの奥山」つづら折れ (単行本) 作者:宗久, 玄侑 発売日: 2020/05/08 メディア: 単行本(ソフトカバー) 作家で僧侶である著者が震災後の福島への想い、お寺の改修、人の生死、その時々の気持ちを書き綴っている。 凝り固まった目標…

57冊目 「ひかりの魔女 さっちゃんの巻」 山本甲士

ひかりの魔女 : 3 さっちゃんの巻 (双葉文庫) 作者:山本甲士 発売日: 2020/10/14 メディア: Kindle版 フリースクールにボランティアとしてやってきたひかりさん。不登校だけど思慮深くて頑張り屋のさっちゃんとの交流を通してさっちゃんも自信を持ち周りの…

55冊目 「人はなぜ不倫をするのか」 亀山早苗

人はなぜ不倫をするのか (SB新書) 作者:亀山 早苗 発売日: 2016/08/05 メディア: Kindle版 各方面の専門家が不倫・浮気について語る。 浮気は生き物の本能なのか? 各評者は不倫自体は否定しない、ただ自分はしないと言う。 筆者のみが不倫肯定派? 私にとっ…

53冊め 「百花」 川村元気

百花 作者:元気, 川村 発売日: 2019/05/15 メディア: 単行本 認知症になって諸々を忘れ徐々に崩壊していく母。苛立ち悲しみ疲弊する息子。 認知症を受け入れ穏やかな時間を過ごしてもらう、そういう美しいストーリーはまぁわかる。 親子の過去(現在までも続…

45冊目 「アウターQ」 澤村伊智

アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿 作者:澤村伊智 発売日: 2020/11/06 メディア: Kindle版 駆け出しWEBライターの湾沢陸男が取材するところ奇っ怪で不気味な事件が現れる。 ホラーと言うよりは人間って恐いね寄りな事案が多い。 ちょっと強引な最後のひっく…

44冊目 「三兄弟の僕らは」 小路幸也

三兄弟の僕らは 作者:小路 幸也 発売日: 2020/03/20 メディア: 単行本 良くも悪くも全くドロドロしていない。美しくも澄んでいる。 ドロドロ自体は特に好きなわけでもないから良いんだけどこういう事態になった時にこんなふうに受け入れることってできるんだ…

41冊目 「怪談狩り 四季異聞録」 中山市朗

怪談狩り 四季異聞録 (角川ホラー文庫) 作者:中山 市朗 発売日: 2017/12/21 メディア: 文庫 実話系怪談ってある程度パターンが決まってきてしまうのだけど作家さんによってどことなくの違いを感じる。 とはいえバラバラに読んで作者当てなんてできる自信はな…