2020-01-01から1年間の記事一覧

144冊目 「ひかりの魔女 にゅうめんの巻」 山本甲士

ひかりの魔女 にゅうめんの巻 (双葉文庫) 作者:山本 甲士 発売日: 2019/05/16 メディア: 文庫 第2弾はひかりおばあちゃんの登場は少なめでおばあちゃんの信者(笑)たちがおばあちゃんから受けた親切を回していくペイ・フォワード的なお話。 親切が親切を呼ん…

143冊目 「桜の下で待っている」 彩瀬まる

桜の下で待っている (実業之日本社文庫) 作者:彩瀬 まる 発売日: 2018/01/23 メディア: 文庫 温かいばかりではない、自分の見たいところだけ(それが否定するための視点だとしても)見ている場合もある。 故郷とか血縁とか重苦しいけど愛おしい。 全体的に柔…

142冊め 「きれいなシワの作り方」 村田沙耶香

きれいなシワの作り方 淑女の思春期病 (文春文庫) 作者:沙耶香, 村田 発売日: 2018/12/04 メディア: 文庫 最初の何篇かは「あれ?村田沙耶香ってエッセイは案外普通だな」って言う感想だったんだけど読み進むうちに「やっぱりこの人ちょっと変わってるわ」と…

141冊め 「ひかりの魔女」 山本甲士

ひかりの魔女 (双葉文庫) 作者:山本甲士 発売日: 2016/12/09 メディア: Kindle版 同居していた長男が亡くなり次男一家のところへやって来たおばあちゃん。 浪人生の息子反抗的な娘リストラ寸前の父イライラしている母。 おばあちゃんのちょっとした働きかけ…

140冊目 「やがて海へと届く」 彩瀬まる

やがて海へと届く (講談社文庫) 作者:彩瀬まる 発売日: 2019/02/15 メディア: Kindle版 震災によって親友を喪った女性が(遺体が見つからないこともあって)その死を受け入れることができず彼女を亡き人として振る舞おうとする母親や恋人に反発する。 いつま…

139冊目 「潮首岬に郭公の鳴く」 平石貴樹

潮首岬(しおくびみさき)に郭公(かっこう)の鳴く 作者:平石貴樹 発売日: 2019/10/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) 事件は美人三姉妹の連続殺人と派手だけど捜査は薄弱な容疑者が浮かんでは消え。 状況だけが淡々と説明されて最後に名探偵登場。 名探偵が…

138冊目「 いいも悪いも、すべて自分のせい」 曽野綾子

私日記(11) いいも悪いも、すべて自分のせい (私日記 11) 作者:曽野 綾子 発売日: 2020/03/03 メディア: 単行本(ソフトカバー) だんだん薄くなって字も大きくなっている。 曽野綾子さんうちのハハとほぼ同じ年なんですよ。そう思えば驚異的にしっかりして…

137冊目 「アラフォーになってようやく気づいたんだけど、私、たぶん向いてない。生きることに」 甘木サカヱ

アラフォーになってようやく気づいたんだけど、私、たぶん向いてない。生きることに…… メンタル編 作者:甘木サカヱ 発売日: 2019/03/04 メディア: 単行本 よく眠りたまに色々考える主婦さんをTwitterでフォローしてる88000人のうちの一人なんですよ、私…

136冊目 「キリン解剖記」 郡司芽久

キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス) 作者:郡司芽久 発売日: 2019/07/08 メディア: 単行本(ソフトカバー) 幼い頃からキリン好きで大学更に大学院でキリンを研究し何頭ものキリンを解剖しついにキリンの8番目の「首の骨」を発見するまで。 キリンとその研究…

135冊目 「キャサリンはどのように子供を産んだのか?」 森博嗣

キャサリンはどのように子供を産んだのか? How Did Catherine Cooper Have a Child ? (講談社タイガ) 作者:森 博嗣 発売日: 2020/02/21 メディア: 文庫 人類が子供を産めなくなった世界で隔絶された研究所で一人の研究者が子供を産んでいたという。どうやっ…

134冊目 「怪談実話系 4」

怪談実話系 4―書き下ろし怪談文芸競作集 (MF文庫 ダ・ヴィンチ ゆ 1-4) 作者:工藤美代子,加門七海,福澤徹三,中山市朗,伊藤三巳華,小池壮彦,安曇潤平,松村進吉,牧野修,岩井志麻子 発売日: 2010/06/22 メディア: 文庫 お馴染みの人からあまり知らない人まで、…

133冊め 「あちらにいる鬼」 井上荒野

あちらにいる鬼 作者:井上 荒野 発売日: 2019/02/07 メディア: 単行本 かつてあった小説家同士の不倫、その妻との三角関係をふたりの女の視点から描く。 作者がその娘であるというのもいささかセンセーション。 井上荒野は1,2冊しか読んでいないのにこれ…

132冊め 「恋する狐」 折口真喜子

恋する狐 与謝蕪村ふしぎ江戸情話 (光文社文庫) 作者:折口 真喜子 発売日: 2018/02/23 メディア: Kindle版 与謝蕪村を狂言回しにしみじみさせる短編集。 怪異はあれど怖くはない。 今週のお題「運動不足」 仕事と孫の子守と年寄りの世話の合間にスキを見てジ…

131冊目 医者という仕事」 南木佳士

医者という仕事 (朝日文芸文庫) 作者:南木 佳士 メディア: 文庫 低い目線で謙虚であることを旨とする医師。 本人の自意識的には自分は作家であるということらしい。 医師は世間的にその職業において下駄を履かせられているから。 著者40歳前後の作品。強い…

130冊目 「地形の思想史」 原武史

地形の思想史 作者:原 武史 発売日: 2019/12/20 メディア: 単行本 最近ブラタモリなんかで地形や地質が注目されてるからそういう方面かと思ったらちょっと違った。 疑問を感じて現地に出かけて観て話を聞いて考える。 それが大切なこと。 皇室絡みの言及が多…

129冊目 「風と双眼鏡、膝掛け毛布」 梨木香歩

風と双眼鏡、膝掛け毛布 (単行本) 作者:香歩, 梨木 発売日: 2020/03/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) こちらの続編のような感じ。 acha3.hatenablog.com 主に東日本。東北北海道一部九州沖縄。 街道沿いの土地や変わった名前の土地の由来など。 北海道…

128冊目 「さいはての家」 彩瀬まる

さいはての家 作者:彩瀬 まる 発売日: 2020/01/24 メディア: 単行本 人生に行き詰まった人々が一時住み着く家。 行き詰まって逃げてきてどうしようもなくてでも最後にちょっと希望が見えて。 その希望を捕まえられそうな人も一瞬見ただけで潰えてしまう人も…

127冊目 「夢みる葦笛」 上田早夕里

夢みる葦笛 (光文社文庫) 作者:上田 早夕里 発売日: 2019/01/25 メディア: Kindle版 今の時代SF的なものと異形なものは親和性が高いのだろう。 人が人でないものに変容していくこと電気信号が知性を持ち思考した時それは生物なのか? 土星の輪や石の柱から次…

126冊目 「月まで三キロ」 伊与原新

月まで三キロ 作者:新, 伊与原 発売日: 2018/12/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) 色々うまく行かない人生。ままならない中で月とか地質とか化石とか素粒子とかが心の支えとなったりする。 じんわり来ます。

125冊目 「慟哭は聴こえない」 丸山正樹

慟哭は聴こえない (デフ・ヴォイス) 作者:丸山 正樹 発売日: 2019/06/28 メディア: 単行本 シリーズ3作目なので1,2を読んでないとちょっと人間関係とかわかりにくかった。 前作読もう。 手話通訳者が主人公で聾者と健聴者の超えがたい壁とか家族の中でも…

124冊目 「踊る猫」 折口真喜子

踊る猫 与謝蕪村ふしぎ江戸情話 (光文社文庫) 作者:折口 真喜子 発売日: 2017/03/24 メディア: Kindle版 軽みのある怪異譚。与謝蕪村を狂言回しにその俳句や絵を作品の中でうまく使っている。 悲しく切ない話も多いけど明るさの感じられる読後感で前向きな強…

123冊め 「つかのまのこと」 柴崎友香

つかのまのこと 作者:柴崎 友香,東出 昌大 発売日: 2018/08/31 メディア: 単行本 何代もその家で暮らす人達を見てきたかつて自分もそこで暮らしていたかもしれない幽霊らしきもの。 そのイメージとしての実体が写真として合間合間に挿入されている。 元々東…

122冊め 「虚談」 京極夏彦

虚談 「 」談 (角川書店単行本) 作者:京極 夏彦 発売日: 2018/02/28 メディア: Kindle版 元デザイナーで今は作家、昔の知り合いからはなっちゃんなんて呼ばれているっておぉ語り手は京極夏彦か? 色んなシーンで怖い話や不思議な話が語られて、でも嘘なんだ…

121冊目 「鳥と雲と薬草袋」 梨木香歩

鳥と雲と薬草袋 作者:梨木 香歩 発売日: 2013/03/01 メディア: 単行本 土地の名前をを元にその名のついた由来を考察しその地の思い出を語る。 深堀りする訳ではないし由来を調べて自説を語るほどでもない。 短い文章の中に作者の思い(好き嫌いも?)がのぞ…

120冊目 「歩道橋シネマ」 恩田陸

歩道橋シネマ 作者:恩田陸 発売日: 2019/11/20 メディア: 単行本 恩田陸の短編集、まぁ消化不良と言われてしまえば確かにそうなのかもしれないけど。。 スピンオフあり予告編あり実体験からの妄想ありまだ書かれていない長編のスピンオフなんて言うものまで…

119冊目 「本と幸せ」 北村薫

本と幸せ 作者:薫, 北村 発売日: 2019/09/26 メディア: 単行本 本があれば幸せ、ほんとに幸せだなぁ。。。という北村先生に色々教えてもらえる本。 とはいえ知識の幅が広すぎます。 咳 喉が乾燥している感じで息をするたびにイガイガとしていた。 最近は咳が…

118冊目 「ふいに吹く風」 南木佳士

ふいに吹く風 (文春文庫) 作者:南木 佳士 発売日: 1996/02/09 メディア: 文庫 芥川賞受賞前後を含むエッセイ集。 うつ病発症前の不器用で生き辛い性格を自覚しながらも自信に満ち自他ともに厳しいところも感じられる。 そう思って読むせいかこの人なりにイケ…

117冊目 「山岳遭難の傷痕」 羽根田治

十大事故から読み解く 山岳遭難の傷痕 作者:羽根田 治 発売日: 2020/01/23 メディア: 単行本 大正から戦前戦後平成まで大きな山岳遭難を取り上げて資料からその経緯と原因を追求する。 山岳小説も読むけれどノンフィクションは小説以上に面白い時がある。 特…

116冊目 「燈火」 三浦哲郎

燈火 (銀河叢書) 作者:哲郎, 三浦 発売日: 2016/08/26 メディア: 単行本 もうなんかね、この年になってこれから先もうこういう派手さはないけど心穏やかになる作品を繰り返し読んでいけば良いんじゃないかと思ったりする今日このごろ。 家族の日常その何気な…

音市音座 第二夜

昨日に引き続き配信視聴。 ゲストは杉山清貴・ゴスペラーズ・矢井田瞳・小田和正 当然のようにオープニング二曲を替えてくる。 木蘭の涙→夢伝説 銀座ネオンパラダイス→還暦少年 木蘭は後半に小田さんとピアノバージョンで演ってくれた。 昨日より一組少ない…