2024-01-01から1年間の記事一覧

55冊目 「三人書房」 柳川一

三人書房 (ミステリ・フロンティア) 作者:柳川 一 東京創元社 Amazon デビュー前の江戸川乱歩が弟二人と古書店を営んでいた頃 周辺で起こる謎めいた出来事を推理し解決する 訳あって乱歩が作品にできない事件をそれぞれの関係者 居候やミステリマニアの女学…

54冊目 「現代生活独習ノート」 津村記久子

現代生活独習ノート 作者:津村 記久子 講談社 Amazon 家庭で会社で居心地の悪さや何なら怒りを感じている人 そんな日常をやり過ごすための習慣 バカバカしいようで必要なこと

53冊目 「天ノ川の船乗り」 北山猛邦

天の川の舟乗り 名探偵音野順の事件簿 (創元推理文庫) 作者:北山 猛邦 東京創元社 Amazon 事件に関わることに消極的な気弱な引きこもり名探偵と 名探偵を事件の場に引き出す相棒のミステリ作家 謎解きのための事件ではあるのだけれど特に短編ならではのこう…

52冊め 「ピエタ」 大島真寿美

([お]4-3)ピエタ (ポプラ文庫 日本文学) 作者:大島真寿美 ポプラ社 Amazon 18世紀のベネチア 孤児院ピエタで音楽の才能のある子どもたち合唱合奏の娘たちの指導をするビバルディ 史実に基づいたフィクション ビバルディに引き寄せられた少女たちの生きてい…

51冊目 「百鬼園事件帖」 三上延

百鬼園事件帖 (角川書店単行本) 作者:三上 延 KADOKAWA Amazon 影の薄い大学生甘木と変わり者の大学教授百閒先生 よそよそしいようで親身な百閒先生が甘木の周りで起こる事件を解決するが 先生の側にも秘密がある 事件帖とあるがミステリというより怪異譚

50冊目 「南海ちゃんの新しいお仕事」 新井素子

南海ちゃんの新しいお仕事 階段落ち人生 (ハルキ文庫) 作者:新井素子 角川春樹事務所 Amazon 世界の亀裂を赤い靄として感知できる板橋さん(大企業の訳あり御曹司)とその靄に引っ掛かって転びまくることで靄を消す能力を持つ南海ちゃん 南海ちゃんにはもう…

49冊目 「或るスペイン岬の謎」 柄刀一

或るスペイン岬の謎 国名シリーズ 作者:柄刀 一 光文社 Amazon 南美希風とエリザベス·キンドリッジコンビの国名シリーズ エリザベスの帰国で幕を閉じるらしいけど番外編的なものがまだありそうな雰囲気も

48冊目 「情景の殺人者」 森博嗣

情景の殺人者 Scene Killer (講談社ノベルス) 作者:森博嗣 講談社 Amazon 小川さんのここまでの人生大変気になる 小川さんはもちろん純ちゃんも恵美ちゃんもできる子たちだよね 恵美ちゃんもっと自信を持っていい

47冊目 「ジュリーがいた」 島崎今日子

ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒 作者:島﨑 今日子 文藝春秋 Amazon 一時はしょっちゅうテレビで見ていた沢田研二 知っているようで知らない ジュリーの近くにいて支えた人たちへのインタビューや 本人の発言などから構成 もう75歳? まだ現役

46冊目 「不愉快な本の続編」 絲山秋子

不愉快な本の続編(新潮文庫) 作者:絲山 秋子 新潮社 Amazon ちょっとよくわからない 人生への絶望とか? 不愉快な本って何? U-23 サッカーパリオリンピックの予選をやっている 相手のあることでもあるからすごく良く見える時も物足りなくて歯がゆい時もあ…

45冊目 「なんとかしなくちゃ 青雲編」 恩田陸

なんとかしなくちゃ。 青雲編 作者:恩田 陸 文藝春秋 Amazon 恩田陸は読み返したくなる 気持ちがクサクサしている時はこういうのがほんとに良い 梯結子の真っ当で斬新な思考が気持ちいい 社会人以降も読みたいなぁ

チャリティコンサート

昨夜19日は『頑張れ能登緊急支援チャリティーコンサート』を見に センチュリーホールに行ってきた さだまさし 森山良子 南こうせつ 泉谷しげる スターダスト☆レビュー グレープ 河井勇人 サンドウィッチマン 寺岡呼人さんは発熱のためお休み 初寺岡呼人だっ…

44冊目 「銀座に住むのはまだ早い」 小野寺史宜

銀座に住むのはまだ早い 作者:小野寺 史宜 柏書房 Amazon 銀座を愛する千葉在住の作家が東京23区で家賃5万円以下の物件を探して周辺を散策する 東京で5万円以下の物件?と思うけれど条件を絞って(例えば駅からの距離 築年数)探せば 案外あるものだ 小野寺…

43冊目 「盤上に君はもういない」 綾崎隼

盤上に君はもういない (角川文庫) 作者:綾崎 隼 KADOKAWA Amazon 史上初の女性棋士を目指して奨励会を戦う諏訪飛鳥と千桜夕妃 棋士となって後もタイトル戦で対戦したりする 飛鳥が主人公かと思ったら主役は夕妃なのね 将棋への執念と愛のお話 高遠の桜 土曜…

42冊め 「ミャンマーの柳生一族」 高野秀行

【カラー版】ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫) 作者:高野秀行 集英社 Amazon 早稲田探検部の先輩船戸与一の取材のお供で公式にミャンマー入りし 普段のゲリラ側からではなく政府側から見る その勢力図を江戸時代(初期)に例えて解説する ゲリラだろうと情…

41冊目 「ゴッホの犬と耳とひまわり」 長野まゆみ

ゴッホの犬と耳とひまわり 作者:長野 まゆみ 講談社 Amazon ゴッホの署名入りの書き込みがある戦前のフランスの家計簿 その書き込みの真贋を求めて翻訳を依頼される語り手 しかし話はゴッホからどんどんそれて家族の歴史やら菌類とインクやら謎の私家版絵本…

40冊目 「家で死ぬということ」 石川結貴

家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで 作者:石川 結貴 文藝春秋 Amazon 入院も施設入所も拒む高齢で末期糖尿病の父親を自宅で看取るまでの記録 認知症もなくなんとか自力で動ける父親には要介護がつかず少ないサービスをフル活用しながらの遠距…

39冊目 「夫妻集」 小野寺史宜

夫妻集 作者:小野寺 史宜 講談社 Amazon 娘が連れてきた彼氏があり得ない 新婚早々妻が単身赴任になった 子連れで再婚した年下夫との微妙なズレ 50歳手前で植木職人になるために沖縄に移住したい夫 大手総合出版社に勤務する人がつながっていく連作短編集 …

38冊目 「リボルバー」 原田マハ

リボルバー (幻冬舎文庫) 作者:原田マハ 幻冬舎 Amazon パリの小さなオークションハウスに持ち込まれた赤錆まみれのリボルバー ゴッホを死に至らしめたと語られるその拳銃の謎を追う ゴッホとゴーギャンの互いの才能への驚嘆嫉妬そして破滅的個性のぶつかり…

37冊目 「オッス!食国」 小倉ヒラク

オッス!食国 美味しいにっぽん 作者:小倉 ヒラク KADOKAWA Amazon 日本の食文化を著者のホームグラウンドの発酵から語り始めて あれ?これって文化人類学?民俗学?という所まで深堀 キーワードは神饌そして地方の古くからある発酵食 紅麹事件 味噌も仕込む…

36冊目 「なぜ人に会うのはつらいのか」 佐藤優・斎藤環

なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント (中公新書ラクレ) 作者:斎藤環,佐藤優 中央公論新社 Amazon 人と会うのがつらいというか結局は日本の同調圧力や上から下への強制や押しつけの話になってしまう

35冊目 「うずら大名」 畠中恵

うずら大名 (集英社文庫) 作者:畠中恵 集英社 Amazon 武士や百姓の次男三男は家も継げず養子にでも行かなければ嫁ももらえない かつてそうであった者たちが隠居大名と豪農名主となって再会する 困窮する大名と金を貸すことで成り上がりたい豪農の欲と弱みに…

34冊目 「親父の納棺」 柳瀬博一

親父の納棺 作者:柳瀬 博一 幻冬舎 Amazon コロナ下での父親の死 入院中も介護施設でも面会制限で会うこともままならなかった中 実感のわかないままの通夜の準備で若い納棺師さんから ご遺体の着替えを一緒にしませんかと提案される 恐る恐る納棺師さんの指…

33冊目 「青春をクビになって」 額賀澪

青春をクビになって (文春e-book) 作者:額賀 澪 文藝春秋 Amazon 古事記研究で大学院まで行き非常勤講師として大学で教えているが 任期3年目にして契約を切られ途方に暮れる朝彦 大学時代の先輩で職もなく恩師の温情で研究室に出入りする小柳に10年後の自…

32冊目 「ビターシュガー」 大島真寿美

ビターシュガー(虹色天気雨2) (小学館文庫 お 27-3) 作者:大島 真寿美 小学館 Amazon 「虹色天気雨」 の続き それぞれが解決しないものを抱えてノロノロとでも腐らずに生きている 市子さんはみんなから頼られて甘えられて損な役回りみたいだけど 悪い気ばか…

31冊目 「アジア発酵紀行」 小倉ヒラク

アジア発酵紀行 (文春e-book) 作者:小倉 ヒラク 文藝春秋 Amazon 発酵デザイナー(って何?)の著者が発酵文化を求めてアジア各地を巡る 現地の人に溶け込んでいって色んな現地食を口にしてお酒も飲んでと非常に楽しそう 混沌としたアジア奥地の状況などもあ…

30冊目 「いなくなっていない父」 金川晋吾

いなくなっていない父 作者:金川晋吾 晶文社 Amazon 母と離婚し生活保護を受け働くでもなく日々を過ごす父 その父はかつて何度も失踪を繰り返していた そんな父親を自分の中で定着させたいのかボンヤリしたその像を明確にしたいのか 写真に撮り映像に映しそ…

29冊目 「虹色天気雨」 大島真寿美

虹色天気雨 (小学館文庫) 作者:真寿美, 大島 小学館 Amazon 登場人物たちの名前を見てもしやと思ったのだけどやはり「たとえば葡萄」 の前日譚でした あの美月はこんな子だったのか市子さんと三宅ちゃんはずっとこんな風だったんだ 女たちの友情物語?暑苦し…

Deer BEATLES

昨日はDeerBEATLESを観に名古屋市公会堂へ 珍しくダンナと一緒 そもそも前々回初めて名古屋であるっていうのにダンナが行きたがって 杉さん仕切りということで私も即賛成だったのにコロナで中止 前回はダンナの日程が合わず(このときの東京がKANちゃんの…

28冊目 「からさんの家 まひろの章」 小路幸也

からさんの家 まひろの章 作者:小路幸也 徳間書店 Amazon 先月読んだ伽羅の章 予想通りこちらの方が時系列的に先 まひろがからさんのいえにきてすぐからの話 小路幸也らしく特殊すぎるしいい子すぎる とはいえ特に不満はない 託児ばぁば 訳あって下の孫だけ…