85冊目 「マチネの終わりに」 平野啓一郎

 

マチネの終わりに (文春文庫)

マチネの終わりに (文春文庫)

 

恋愛小説はどうにも苦手なのですが。。。平野啓一郎ってこういうのを書く人なんだ。

戦争とかテロ、難民、経済問題とか大きなものに言及もしながらあまりに大甘なメロドラマを読んでしまったという気もする。

こんなにスッキリした心持ちで再会して、でその後どうするのよ?とも思う。

 

84冊目 「あやかし草紙 三島屋変調百物語」 宮部みゆき

 

あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続

 

ゾッとする話ホッとする話心打たれる話三島屋黒白の間で語られる話には相変わらず聞き入ってしまう。

今回はおちかに近しい人の話も語られておちかの心が解き放たれていくのがわかる。

ただこの結末に至るテンポが一足飛び過ぎてちょっと驚いてしまった。

もう少しゆっくり進むのかと思っていたのに。

でこれでお話は終わりかと思ったら帯にはシリーズ第1期完結の文字が。

聞き手を変えて話は続くのね。

 

この胸に刺さったトゲは

さて大団円を迎えたかに思えた職場のいざこざ。

思ってた以上の惨状だわ。ナチュラルな嘘つきって本当にいるんだ。いや、知識としてはあったけどさ。そして人はこんなにも簡単に騙されちゃうものなんだな。

正直相当モヤってます。

 

戦っていたつもりはないんだけど

今週のお題「2019年上半期」

ここ半年ほど悩まされてきた問題に決着がついた。

つい1週間前にはもう辞めようと思っていた。

リタイアするには自分の思惑よりちょっと早いけどどこの店の窓にだって求人募集の紙は貼ってあるしなんとかなるのではないかと。。。

とそうこうしているうちにあっちが自滅した。やりすぎたってやつですな。

心象風景としては荒れ果てて地面から煙が噴いている感じ。みな胸の内で何を思っていたのやら。洩れて来る話に私そこまで憎まれてたんだとさすがに驚く。

 

ちょっと怖いのは向こう側に一番付いているように見えた人の手のひらの返しっぷり。

今その人の中でデータの改変がすごい勢いで行われているんだなって話していて伝わってきた。

まぁ、追求する気はないけれど。

83冊目 「犯罪乱歩幻想」 三津田信三

 

犯罪乱歩幻想

犯罪乱歩幻想

 

乱歩を深く愛してる人ならもっと楽しめたのかな?

落ちが良くわからないものもあったし乱歩作品に絡めた解説も腑に落ちたとは言い難い。

三津田氏の独白調が好きなので「骸骨坊主」が一番好みだったかも。

 

 心に歌を

吐気がするくらい嫌なことがあった。泣きながら怒鳴り散らしそうになった(実はちょっとやった、恥ずかしい)

スタレビを聞こうKANちゃんも聞こう杉さんも聞こう。面白い本を読んで(今は宮部みゆきの三島屋を読んでいる)ジムへ行って身体を動かそう。

世界はとびきり素敵なことばかりではないけれど嫌なことばかり思い出して心を真っ黒にしているのはもったいない。

嫌なことが湧き出してきそうになったらスタレビを歌おうKANちゃんを歌おう杉さんを歌おう。

好きなものがあって良かった。

 

82冊目 「真昼なのに昏い部屋」 江國香織

 

真昼なのに昏い部屋 (講談社文庫)

真昼なのに昏い部屋 (講談社文庫)

 

 登場人物に共感しづらい江國作品の中でも呆れた感は随一。

みんな一様に子供っぽい(動くにしろ動かないにしろ)もうちょっと考えようよ。

江國作品に全般に言えるけど“夫”の扱いの悪さはここでは致命的なくらい。

それでも最後に向けてちょっと鋭くなったかと思ったんだけど結局こういう結末。

文章が噛んで含めるような子供向けお話風なのも違和感の要因かも。

 

 

K.Kさん(88歳)のこと

預かっている郵便局の通帳を記帳していてふと気づいた。

ガス料金が引き落とされていない。

なぜ?なにかトラブルがあった?でもガスが止まったという話は聞いてない。

家に行ったついでにガスの検針票を探すと電力会社から電気ガス合算でお知らせが来ていた。

いつから?今年に入ってから?

更に探すとガス契約のご案内なんていうのも出てきた。日付は10月。

たしかにうちにもよく電話がかかってくる。うちにかかってくるのは光屋さん。

でも契約したってことは直接来た?戸別訪問するの?

玄関は絶対開けないっていつも自信満々に言ってるのに!

もちろん本人に記憶はなし。怖いよぉ。。。

とりあえず今回は特に被害があるわけじゃないけど知らない間に契約とかってちょっとゾッとする。

81冊目 「帝都一の下宿屋」 三木笙子

 

帝都一の下宿屋

帝都一の下宿屋

 

口が悪くて傍若無人な小説家。下宿の大家の手料理と人柄全般に惚れ込んで借りてきた猫のように愛想を振りまいて謎解きにも精を出す。

探偵まがいの行動も小説の取材としても役に立つのかな?

小説家とやり合う編集者もお互い口は悪いが心の底では案外大事に思い合っていたりする模様。

帝都絵師シリーズの里見記者もちらりと顔を出していてあらこんなところに下宿していたのねとニヤリとする。

 

K.Kさん(88歳)のこと

冷蔵庫の扉を開けたら歯ブラシの立ったコップが入っていた。一瞬ついに来たか?!って思った。

「これ、どうしたの?」って聞いたらしばし考えて「。。ゴキちゃんがかじるといけないから」

「ここゴキちゃん出るの?」

「。。。。。出るんじゃない?こんな古い家だし」

う~~んまぁそうかもね。

後日また冷蔵庫の扉を開けたら、まな板と布巾が入っていた。

これもゴキちゃん対策か。

特に誰も困らないのでそのままにしてある。

 

「本日のおすすめ」@名古屋 (セットリスト付き)

昨日は要さんと佐橋さんそしてVOHさんの本日のおすすめを聞きにダイアモンドホールに行ってきた。

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平日開催なので6:30開演。自分も仕事があったのでギリギリの滑り込み。

洋楽には無知なので知らない曲のオンパレードなんだけどこのライブの楽しみは楽しそうに歌う要さんを愛でることなので良いの。

とはいえ還暦少年の曲も演ってくれたし邦楽曲も何曲か。

愛奴の「二人の夏」って頭出だし絶対知ってるんだけど愛奴は聞いたことないはずだし浜省がセルフカバーしてたのかな?それとも当時ラジオとかでかかってた?知らない間に聞いてた?

 

奈良で要さんが言ってたシングルは鬼太郎のエンディングテーマだった。カップリングが島谷ひとみさんに書いた「泣きたいなら」でこれは歌ってくれたけどまさに泣き曲でね、良い曲だけどう~ん、詞も要さんなのか?

 

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