22冊め 「松谷警部と向島の血」 平石貴樹

 

松谷警部と向島の血 (創元推理文庫)

松谷警部と向島の血 (創元推理文庫)

 

 松谷警部(白石イアイ)シリーズの第4弾にして最終作。

ものすごく迂闊なことにこの4作の作中時間が飛び飛びなことにこの解説を読むまで気づかずにいた。

そんな粗忽な私なので派手さはないけど緻密で美しいこのシリーズを味わい尽くせたとは到底言えない。

でもみんなを集めてさてと言う、この大団円は好きだなぁ。

 

船頭多くして船山に登るというけれど

ただでさえ外的にも内的にも問題山積みの我が職場だけど突発的なトラブルが発生してもう大丈夫場のか?といった状況。

とりあえず表面化している問題は人手不足なんだけれども核になる人がいないのが致命的か?

どうにもこうにも迷走している。

21冊め 「書楼弔堂 炎昼」 京極夏彦

 

書楼弔堂 炎昼

書楼弔堂 炎昼

 

 今回の登場人物たちは割とよく知られた人たちばかり。どこまでが本当に合ったことでどれが創作なのかはわからないけれど

みな混乱し思い悩み憤り迷っている。

 

20冊め 「月兎耳の家」 稲葉真弓

 

月兎耳の家

月兎耳の家

 

 施設に入ることにした叔母の家仕舞いを手伝うために数十年ぶりに再会した姪。

舞台女優でもあった叔母の人生を少しずつ垣間見ていく表題作。

あの世とこの世との境目の森を守る役目の女性。

その役目は森から選ばれるように自然と受け継がれていく。

通り過ぎていく冥界のものを見送りながら自身の生き方を振り返る彼女の独白自体がすでに霊冥の声のような「風切橋奇譚」

「東京・アンモナイト」はちょっと雰囲気が若いと思ったら1990年執筆の未発表作品だったようだ。

 

久々ケーキ

冷蔵庫に久しく転がっていた貰い物のりんご一つ。思い立ってケーキを焼く。

一昨年20年近く愛用してきたガスオーブンレンジが壊れて電気オーブンレンジに買い替えたのだけれど

レンチン以外あまり使っていなくてどうも具合が良くない。

おまけに繰り返し作ったレシピの紙まで見失しなってガックリ

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19冊め 「サッカー通訳戦記」 加部究

 

サッカー通訳戦記

サッカー通訳戦記

 

 サッカー界の通訳というとザックジャパンの矢野さんが有名だけど各チームにも外国人選手がいて外国人監督がいる。

もちろん代表監督もここのところ外国人が続いている。

そんなわけで通訳という人材は非常に重要なわけだ。

ただ言葉を逐一訳せばいいというのではなく求める行動を引き起こすためにあえて“超訳”も辞さない。

言葉はもちろんだけど戦術理解が深くなくては務まらない

監督が降りてくるとか身の中に入るとか乗り移るとか目立たないけど大変な仕事だなぁと思う。

 

立春まであと数日

早番を終えて洗濯をして日差しに誘われて東山植物園

https://www.instagram.com/p/BP87nQsj4os/

今日は暖かい

ロウバイが見たかったんだけどね。

ところがだんだん雲が増えてきて

https://www.instagram.com/p/BP89Q6fjDfE/

ソシンロウバイ

花が開いているところだけを切り取れば春めいても見えるけど

https://www.instagram.com/p/BP9BhxIDwsO/

紅梅白梅水仙ボケ風はまだ冷たい#春を探しに

風が冷たい。

温室に逃げ込む

https://www.instagram.com/p/BP9FWuMjot-/

温室の中は温かい#春はまた遠かった

春はまだ遠いなぁ。。。

18冊め 「漢方小説」 中島たい子

 

漢方小説 (集英社文庫 な 45-1)

漢方小説 (集英社文庫 な 45-1)

 

 昔の恋人の結婚にショックを受けたのをきっかけに体調を崩し病院を何件も受診するも悪いところが見つからずメンタルを指摘され

5件目に漢方医を受診して東洋医学に触れる。

特に何が起きるでもないこういう話が最近は結構好きだなぁ

 

好みの問題

情熱大陸歴史学者・磯田道史さんの回を見た。

実は高野秀行と共著を出した清水克行さんと勘違いして録画をしたのだけれど。

どっちも異端の歴史学者らしいしな。

こういう何かに捉えられてしまったように好きで好きでたまらないことに突っ込んでいく人の話を聞いたり読んだりするのが好きだ。

献身的に身を削るようにして社会の役に立つことや人に求められること世の賞賛を受けることをやっている人にはあまり興味がない。いや、立派だとは思うけど。

そういう人の心の中ってどういうふうなんだろうってって考えちゃう。

いや、何度も言うけど立派だなぁと感心はするんだよ。

でも子供の頃から用水路をさらって土器のかけら拾ってました。とか近所のお寺回って古文書読ませてもらってました。的なエピソードのほうがぐっと来ちゃう。

 

 

17冊め 「孫物語」 椎名誠

 

孫物語

孫物語

 

「 岳」に比べるとややインパクト薄し。まぁシーナも70代だしな、じいじいだしな。

ただ、怒涛のように流れていく子育てと違って孫との付き合いというのはちょっとしみじみしてしまうものなのかもしれない。

16冊め 「死顔」 吉村昭

 

死顔 (新潮文庫)

死顔 (新潮文庫)

 

 自身の死を予感した頃の作品だろうか?兄の死を描いた表題作ほか若い頃の病気療養の話など皆死が近くにある。

「クレイスロック号遭難」だけ趣が違うけど吉村昭のイメージとしてはこっちでもちょっととっつきにくい

その立派な死に様は奥様の手記で何度か読んでいるけれどその背景にある思想がわかる私小説的短編

 

今日も寒い一日

早番の日は星を見ながら出勤。ハンドル握る手が冷たい。

朝は少しづつ早くなってきている感じ、そういえば光もちょっと力強くなってきた。

職場は今年に入って色々変わってゴタゴタしている。あれこれ思っても仕方ないから自分の仕事は変わらずこなして求められることをやろう。

余計なことは考えるまい。