20冊め 「月兎耳の家」 稲葉真弓

 

月兎耳の家

月兎耳の家

 

 施設に入ることにした叔母の家仕舞いを手伝うために数十年ぶりに再会した姪。

舞台女優でもあった叔母の人生を少しずつ垣間見ていく表題作。

あの世とこの世との境目の森を守る役目の女性。

その役目は森から選ばれるように自然と受け継がれていく。

通り過ぎていく冥界のものを見送りながら自身の生き方を振り返る彼女の独白自体がすでに霊冥の声のような「風切橋奇譚」

「東京・アンモナイト」はちょっと雰囲気が若いと思ったら1990年執筆の未発表作品だったようだ。

 

久々ケーキ

冷蔵庫に久しく転がっていた貰い物のりんご一つ。思い立ってケーキを焼く。

一昨年20年近く愛用してきたガスオーブンレンジが壊れて電気オーブンレンジに買い替えたのだけれど

レンチン以外あまり使っていなくてどうも具合が良くない。

おまけに繰り返し作ったレシピの紙まで見失しなってガックリ

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