今日の読了本 223

「オール・イン 実録・奨励会三段リーグ」 天野貴元

オール・イン ~実録・奨励会三段リーグ

オール・イン ~実録・奨励会三段リーグ

名人を夢見プロを目指した少年たちが夢破れていくさまを描いたのは大崎善生の「将棋の子」だがこれはその当事者の書いた作品。
幼い頃から天才と呼ばれ周りの大人達を負かして意気揚々と入会した奨励会で鼻を折られる。
その後どうなっていくかは運不運もあるけれどどんな世界でも一握りのトッププレイヤーになっていくのは人間性が大きいのかもしれない。
もちろんこの作者が人間的に問題があるというわけではなく、多分普通の人間関係の中ではいいヤツに分類されるのだろうけれども
突き詰めていく力というものが少し足りなかったのかもしれない。
それは将棋への愛と言ってしまっては少し残酷にすぎるだろうか?