今日の読了本 114

「赦す人」 大崎善生

赦す人

赦す人

あの「聖の青春」の大崎善生団鬼六を描く。
今や恋愛小説の名手と呼ばれるようになった(らしい)大崎善生ですがその原点は将棋でした。
その大崎がSMの大家遊びの達人団鬼六に切り込んでいく。
しかしですね、どうにもこの居心地の悪さは伊集院静の「いねむり先生」を読んだ時と同様で
いかに愛情込めて美しく描かれていても対象を肯定的に見れないんですね、私には。
まぁ、コツコツと生真面目な人生では絵になりようもないわけなんですけどね。
破天荒な中に滲み出る優しさ。その優しさってやつがなぁ。。。