今日の読了本 171

「K」 三木卓

K

K

47年の結婚生活を送った死んでしまった妻の話。
著者は作家で詩人である。妻も詩人である。
これは妻恋の記ではない。妻は作家のミューズではなかったし同士でもなかった。
大体47年の結婚生活と言ったってその内の40年近くは別居生活で
大晦日の年越しの時だけ夫が妻と娘の暮らす家を訪れる。そんな七夕生活。
それを妻が望み夫が受け入れた。
どうにも腑に落ちない。
夫にとっての妻。。多分そこには変わった形ではあっても愛があったように見える(夫に文才があっただけかもしれない)
では妻にとっての夫は??どんな存在だったのだろう?