85冊目 「論理仕掛けの奇談」 有栖川有栖

 

有栖川氏が過去に様々な文庫本に寄せた解説集。

案外と未読の作品が多くミステリ好きとしてはまだまだだなと。

クイーン・クリスティ・クロフツあたりはこういう解説を読んでいると読んでいないのがもったいないと思えてくるんだけどね。

 

ステイホームのその後に

ばぁばの育休も3週間が過ぎそろそろ職場復帰も考えなくてはいけない。

忙しいとはいえ炊事洗濯子守に明け暮れてたまの買い物以外は孫と河原へシャボン玉飛ばしに行くくらいの生活が続くと社会の風に当たるのは億劫になってくる。

実のところ職場はけっこう大変なことになっているらしく昼勤の人手が全く足りなくなっているとか。

戻るのが怖いよ~~。めまいがしそうだ。

 

 

84冊め 「ルポ 定形外家族」 大塚玲子

 

夫婦とその血縁の子供という「標準家庭」と呼ばれる家族以外の形が増えてきている。

大切なのは子供に嘘をつかず隠し事をしないこと。

いろいろな形の家庭を肯定しても良いのでは?

ただ、虐待家庭は絶対に肯定してはいけないしそれは家族のカタチではないと思う 

83冊目 「ピスタチオ」 梨木香歩

 

ピスタチオ (ちくま文庫)

ピスタチオ (ちくま文庫)

  • 作者:梨木 香歩
  • 発売日: 2014/11/10
  • メディア: 文庫
 

主人公の棚と言うペンネーム・病の老犬・雨と洪水・アフリカの呪術・内戦の傷等などが深いところで絡み合って悲しくもあり力強くもある。

やはり梨木香歩!という作品。

 

 

82冊目 「などらきの首」 澤村伊智

 

などらきの首 (角川ホラー文庫)

などらきの首 (角川ホラー文庫)

  • 作者:澤村伊智
  • 発売日: 2018/10/24
  • メディア: 文庫
 

比嘉姉妹シリーズの短編集。

短編なのでじわじわくる前に終わってしまって怖いというより不思議な感じ。

一応シリーズ読んでいるはずだけど姉妹の関係性の記憶が曖昧。

 

慌ただしく過ぎ行く日々

御飯作って洗濯してたら一日が終わる。

あいにく梅雨入りしちゃって洗濯物が乾かないったらありゃしない。

娘がパンのレシピ本を持ってきたからお昼にやたらとパンを焼いたりして妙に優雅

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でも外の世界に気を配る余裕はない。

もともとっテレビは見ないけどネットからも離れ気味でそれはそれで心穏やか。

 

 

81冊目 「グレーテルの白い小鳥」 斉藤洋

 

グレーテルの白い小鳥 (ビブリオ・ファンタジア)

グレーテルの白い小鳥 (ビブリオ・ファンタジア)

  • 作者:洋, 斉藤
  • 発売日: 2020/01/29
  • メディア: 単行本
 

病気の回復期の1年間の図書館でのアルバイト生活。

児童読書相談コーナーで読書の相談とともに不思議な話を聞いた日々も終わろうとする頃これからどう生きるのかとふと思う。

よってくる不思議な話を受け止められ得るこの人はどんな人生を選ぶのだろう?

三部作の最後らしい余韻のある終わりだった

 

80冊目 「小林カツ代と栗原はるみ」 阿古真理

 

表題の二人以外にも土井勝辰巳芳子飯田深雪ケンタロウなど数々の料理研究家に言及し戦前から最近までの世の家庭料理事情を読み解いている。

たしかに自分も母に料理を教わる、手伝うというよりレシピ本を見て料理を覚えたクチだ。

 

79冊目 「沈黙の目撃者」 西澤保彦

 

沈黙の目撃者 (文芸書)

沈黙の目撃者 (文芸書)

  • 作者:西澤保彦
  • 発売日: 2019/10/31
  • メディア: 単行本
 

遺骨を使って作った器に飲み物を満たすと故人と意思疎通ができるという設定の連作集。

刑事と相棒(女性)とその恋人(女性)の3人で推理を展開するパターンで行くかと思ったら三作目からは刑事出てこなくなっちゃった。

西澤作品らしくエロくてグロいけど軽い。