オカルティック・疑似科学な現象をルポタージュ風に始まって次第にレポートする側が巻き込まれていく。
エスパーとか水の神話とかホメオパシーとか胡散臭いのにどこかでもしかしたらと思わせる。
凝視することで逃げられなくなっていく。
青光の街(ブルーライト・タウン) (ハヤカワ・ミステリワールド)
青い電飾が遺体のそばに撒かれる連続殺人。
探偵事務所に依頼された有名人の婚約者の身辺調査。
作家兼探偵事務所所長の友人の誘拐事件。
警察・探偵・犯人と目まぐるしく視点が変わるのにそれほど読みにくくならない。
これはわたしにしては珍しい。
数段構えの真相にはあっ?と驚くのにちょっと時間がかかった(笑)
考古学研究のためトルコに留学した村田、エフェンディと言うのは先生と呼ぶ如き尊称らしい。
国籍も宗教も背景も異なる者たちが寄り集まる下宿屋の居間には鸚鵡までもがいて議論したり心配したり気遣い合ったりしている。
帰国後革命があり戦争が起き彼の国の人たちの死の知らせとともに鸚鵡が村田のもとに届く。
それまで静かに語られてきた物語がこちらの感情を大きく打つ。
「家守綺譚」の高堂や綿貫とも物語は連なっていく。
幼い頃から両親の期待のもと相撲を続けてきた中学生の文季。
両親を事故で亡くして引き取られた叔父の家は相撲好きのカエルを崇める村だった。
体の小ささと非力を知恵と知識で補ってきた彼にカエル様が助言を求めてくる。
ファンタジーでミステリでど真ん中なラノベです
山に囲まれた地方に暮らしている息子の会社は入社以来どんどん残業が増えて6時間とか普通にあるようになってきていた。
親としてはそれはちょっとどうなんだろうと不安に思っていたのだけれど口をだすのもこれまたどうかと。。。
しかしここに来て休みが月に1日しかないなんていう状況になってきてそれはありとあらゆる意味で心配だしイカンでしょうという話をした。
流石に本人にも危機感があったらしく退職方向で話が進み始めた途端に
娘が「仕事辞めた」と。。。
こちらはこちらでややパワハラ気味な職場ではあったようでそれでも転職してまだ半年ばかりだし
もうちょっと頑張るつもりかな?と思っていたのだけれど。
もとよりこちらは家庭内で話し合って合意ができているのならわたしが口出すことは何もない。
それにしても色々変化のときであることよ。
息子に関して言えばこんなご時世だし転職に不安はあるけれど元職のあの状況をこの先も続けていっても何も開けるものがないことは確信できるし。
体壊したら何もならないものなぁ。