今日の読了本 33

「リオとタケル」 中村安希

リオとタケル

リオとタケル

ゲイとオカマと女装愛好家と性同一性障害の違いをどう線引きするのかよくわからない。
私の周りに(少なくとも表立って)そういう人はいなかった。
自分の中に差別的な感情はないつもりだけど、だから実際のところはわからない。
でもこの二人のような人だったらきっとゲイであるとかそんなことは関係なくなってしまうのだろうな。

中村安希の作品はいくつか読んだことがあるけれど印象的なデビュー作でさえあまり本人が立ち上がってくる感じがしなかった。
この本でずいぶん自分を語っているように感じるのは対象が尊敬し敬愛する恩師たちであることと
自身の性向への考察をも含んでいるせいもあるのだろうか。

たまたま今日の新聞で東京渋谷区で同性カップルへの結婚に相当する証明書を発行するという条例案提出の記事を読んだ。
案が議会を通過するといいなと思う