40冊目 「家で死ぬということ」 石川結貴

 

入院も施設入所も拒む高齢で末期糖尿病の父親を自宅で看取るまでの記録

認知症もなくなんとか自力で動ける父親には要介護がつかず少ないサービスをフル活用しながらの遠距離介護

そのサービスすらも拒もうとする父親

自宅介護 在宅死というものは介護する側にとって得るものもあるかもしれないけど非常に削られるものだと思う

自分がそこを望めるかは分からない

 

39冊目 「夫妻集」 小野寺史宜

 

娘が連れてきた彼氏があり得ない

新婚早々妻が単身赴任になった

子連れで再婚した年下夫との微妙なズレ

50歳手前で植木職人になるために沖縄に移住したい夫

大手総合出版社に勤務する人がつながっていく連作短編集

 

 

桜見頃

東山植物園で桜のライトアップをやっているので見に行ってきた

リニューアルしたお花畑もライトアップ

竹林が幻想的

昼間は暑いくらいだったけど日が沈むとちょっと肌寒かった

38冊目 「リボルバー」 原田マハ

 

パリの小さなオークションハウスに持ち込まれた赤錆まみれのリボルバー

ゴッホを死に至らしめたと語られるその拳銃の謎を追う

ゴッホゴーギャンの互いの才能への驚嘆嫉妬そして破滅的個性のぶつかり合い

そしてゴッホの死の真相は?

37冊目 「オッス!食国」 小倉ヒラク

 

日本の食文化を著者のホームグラウンドの発酵から語り始めて

あれ?これって文化人類学民俗学?という所まで深堀

キーワードは神饌そして地方の古くからある発酵食

 

 

紅麹事件

味噌も仕込むし塩糀も作るけど実はどうも発酵というものが信用しきれない

発酵と腐敗の境界が分からない

だから自家酵母なんかには手を出せない高野秀行なんかそこら辺の草被せて納豆醸したりしてたけど勇気あるなあって思う

36冊目 「なぜ人に会うのはつらいのか」 佐藤優・斎藤環

 

人と会うのがつらいというか結局は日本の同調圧力や上から下への強制や押しつけの話になってしまう

 

35冊目 「うずら大名」 畠中恵

 

武士や百姓の次男三男は家も継げず養子にでも行かなければ嫁ももらえない

かつてそうであった者たちが隠居大名と豪農名主となって再会する

困窮する大名と金を貸すことで成り上がりたい豪農の欲と弱みに付け込んだ陰謀を

如何にして阻止するか

 

 

桜と雨

今日は一日冷たい雨

石油ストーブは灯油のキリが良いところで早々に片づけてしまったので

寒いときはエアコン

おかげで今月の電気代はぐんと跳ね上がっている

近所の桜並木を偵察

まだまだ蕾は固い

 

 

34冊目 「親父の納棺」 柳瀬博一

 

コロナ下での父親の死

入院中も介護施設でも面会制限で会うこともままならなかった中

実感のわかないままの通夜の準備で若い納棺師さんから

ご遺体の着替えを一緒にしませんかと提案される

恐る恐る納棺師さんの指示のままに着替えをしていくうちに

物であったご遺体がそこにいる父親として認識が変わっていく

zoomでの葬儀参加とかリモート面会とかコロナ禍から発生した交流方法も駆使しつつ

実際に肉体に触れるということの大切さもある