78冊目 「静おばあちゃんと要介護探偵」 中山七里

 

正反対の性格の老人コンビが推理と実力行使で事件を解決していく。

独断専横な要介護探偵を痛快と言ってしまって良いものかどうかちょっと迷うけどこのキャラあってこその展開だものなぁ。

名古屋が舞台になっているので色々地名が出てくるだけでも楽しい。

 

77冊目 「雪月花黙示録」 恩田陸

 

数ある恩田陸作品の中で面白くはあるけど今ひとつかなぁ?と思った初読時。

読み返してみると面白いわ。

華やかでコミカルで不気味。色んな意味で恩田陸ワールド。

 

76冊目 「古生物学者、妖怪を掘る」 荻野慎諧

 

鵺、鬼、河童などの怪異を化石や古文書を読み解きながら解明していく。

なるほどなぁと思う部分もあればかもかもでちょっと説得力にかけるところもある。

むしろ作者はそこらへんも織り込み済みで真に受けるばかりじゃなく遊びと捉えて欲しいとも言っている。

知的遊戯ってやつかな?

 

75冊目 「おいしい育児」 佐川光晴

 

ある意味理想論なんだけどね。

主夫として二人の子供を育てた作家の新米パパとこれからパパになる男性へのエール。

こういう生き方を選ぶ人がこれからは増えていくのかもしれないね。

 

 

いろいろ起きます

ハハのコロナワクチン1回目は無事終わったのだけれど波風なく平板な日々をに色々邪魔が入る。

年齢とか状況とか考えるとこのままそっとしておいて欲しい。

そもそも何かが起きるかどうかもわからないのだから無駄に掘り起こそうとしないで欲しい。

私の心を乱さないで。

 

74冊目 「ばけもの好む中将 九」 瀬川貴次

 

夏の離宮での宴。離宮で噂される怪異の存在に食いつく宣能とまたまた引き回される宗孝。

一方恋しいましろとの逢瀬を目論む東宮=春若。

今回もドタバタ喜劇的展開、その影で進行する事態の糸をひくのは?

 

73冊め 「幻のアフリカ納豆を追え!」 高野秀行

 

納豆って日本独自のものだと思っていた。アフリカにもあるなんて、しかも大豆以外のもので作られているなんて!

各地の納豆製造レポと食レポ。さらに各々の手前納豆発言、楽しい。

納豆W杯。こんなことを大真面目にやって更にそれが学者さんを刺激して新たの研究を生み出すなんて。

面白さと学術性のハイブリット。

 

72冊め 「二百十番館にようこそ」 加納朋子

 

引きこもりのネトゲ廃人ニートが叔父から遺産で離島の館を残され親に捨てられるようにして暮らし始める。

島のお年寄りたちとの交流やネトゲ仲間やニートとシェアハウスで暮らすうちにずつ世界が広がっていく。

こんなうまいこと行くかよ?と言う気持ちがちょこっとありつつ主人公のみならず周りも皆気持ちのいい人たちばかりで読み終わってあぁ良かったねと思える。