14冊目 「沙林」 帚木蓬生

 

オウム真理教の創成期から数々の犯罪。テロを経て逮捕裁判死刑執行までを描く小説というよりはセミドキュメンタリ。

書かれていることはすべて公表されている事実だということだけれど膨大な資料を読み込み再構築し薬物に関する知識も圧倒的でまるで本当に著者が現場に立ち会っていたかのようだ。

感情的でないのに悲しみ憤りが強く伝わってくる。