32冊め 「空色の小鳥」 大崎梢

 

空色の小鳥

空色の小鳥

 

 大企業総帥の父が溺愛した亡き兄が内縁の妻との間に残した一人娘。

母親をも失ったその子を秘密裏に引き取った弟。

父親と言っても自分は後妻の連れ子で血縁関係もなければ法的な親子でもない。

ここまでわかった時この弟の行為は善意一色なのか?という疑問は当然起きてくる。

彼もまた愛を乞う人であったのか。