161冊め 「米澤穂信と古典部」

 

米澤穂信と古典部

米澤穂信と古典部

 

 作家と作品紹介のムックというのは割りといろいろな人が出していて古典部シリーズという間口の広い作品に特化したものなのかなと思ったのだけれど

北村薫恩田陸綾辻行人大崎梢との対談など結構ディープなミステリ話も載っていて

更には講演録も。どちらかと言うと喋りはあまり得意ではないのかなというイメージだったのだけれど

きっとものすごく下準備をしていたのだろうなぁ。

真面目さが写真にも大いに現れている。

特に北村氏との対談。余裕の北村氏、ちょっと気負った米澤氏。

160冊め 「青白く輝く月を見たか?」 森博嗣

 

 知性というのは結局自分の中にどれだけ深く潜り込めるかということなのかも。

深海で一人(?)思考を続けるコンピュータの行き着く先は?

そしてなんだかラブコメだなぁ。。。

159冊め 「ばけもの好む中将 六」 瀬川貴次

 

ばけもの好む中将と親しく付き合い連れ回される宗孝はその11人の個性的な姉たちにも振り回される。

今回は帝の寵愛を受け懐妊した八の姉に対抗心を抱く九の姉の思い切った行動に右往左往する。結局この心根の優しさが愛されそしてトラブルを引き寄せるのだよな。

右大臣何を考えている?

 

158冊め 「みみずくは黄昏に飛びたつ」 村上春樹・川上未映子

 

みみずくは黄昏に飛びたつ

みみずくは黄昏に飛びたつ

 

 類似のタイトルを何度か目にしているなぁ?と調べてみたら哲学界の言葉だった。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

未来を予言するのではなくその時代の精神を後から見えるように提示する。

解説されてもスッキリとはわからないのだけれど(笑)。

村上春樹は今起こっていることを生の形で小説の中に使うことはしないと語る。

ただその出来事を一度自分の中に通過させてそれが小説の中に(そうとはわかりにくい形で)現れてくることはあると。

川上未映子の一生懸命さと(村上春樹が大好きなんだろうな)村上春樹の真摯さといい加減さと余裕が好対照なインタビューでした。

 

 

ベランダ収穫

狭いベランダだから大したものは作れない。ハーブの類と二十日大根を播いてみたら

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なかなか立派に育った。

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ピクルス(漬物?)にしてみる。

 

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葉っぱも塩漬けにして。

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菜飯に。

157冊め 「女学生奇譚」 川瀬七緒

 

女學生奇譚 (文芸書)

女學生奇譚 (文芸書)

 

 昭和初期の女学生の手記という体裁の古本に挟まれた“読んではいけない”のメモ。

それを読んだ兄が失踪したと言って怪奇雑誌の編集部に持ち込む妹。

調査を依頼されたフリーライターと相棒のカメラマン。

登場人物すべてが胡散臭く一癖も二癖もある。

調査が進みえっ?!という事実が明らかになりさらなるどんでん返しが用意されているけれど、そこはちょっとどうなんだろう?

156冊め 「彼女の色に届くまで」 似鳥鶏

 

 圧倒的な絵の才能を持つが生活能力ゼロでコミュニケーションに難のある美少女と人並み以上だけれど平凡な才能しか持ち合わせていない画廊の息子。

恋心と才能への畏怖と嫉妬心。

明らかに女王様と下僕パターンだけど高飛車なわがまま姫でなくてよかった、むしろ幼気ない。

それにしても千坂桜、緑川くんに出会うまで生きてこれたのが不思議だ。

そして風戸くんいてくれてありがとう。