5冊め 「昨日の海は」 近藤史恵

 

昨日の海は

昨日の海は

 

 四国の田舎町、穏やかだがちょっと退屈な日々を送る高校生光介の家に母の姉が小学生の娘とともに東京から帰ってくる。

母達姉妹の父母、光介の祖父母は25年前に海で心中死していたがどちらかによる無理心中だったとの噂もあった。

曖昧なままになっていた事実が新しい風によって呼び起こされる。

ちょっとビターな部分もあるが光介の成長物語としても爽やか