忙しなし

息子が帰ってきてはや3週間以上。

元会社から関係書類がちっとも届かないのを良いことに、のんびりしている日々。

元々おうちでパソコンやらゲームやら漫画やら小説やらでちまちましているのが好きだから(私と一緒だ)こんな日常は願ってもないのだろうけれどそばで毎日見ているとこんなんでいいのか?とも思う。

それでなくても家の内外で仕事がちょこっとずつ増えてる感じがするし、夜中まで起きて昼間で寝てるような生活を同じ屋根の下でされているとなんだかイライラ。

まぁ、彼だけが原因でもないのだろうけれど、なんせ内外ですから。

102冊め 「目嚢」 加門七海

 

目嚢-めぶくろ- (光文社文庫)

目嚢-めぶくろ- (光文社文庫)

 

 従姉妹の嫁ぎ先の蔵から出てきた古文書。

記された怪異譚をを読み進めるうちに現実に染み出してくる怪しい出来事。

因縁は読み解かれたけれど解決はされない。筆者は輪の外にはじき出され傍観者となる。

101冊め 「カンプノウの灯火」 豊福晋

 

カンプノウの灯火 メッシになれなかった少年たち

カンプノウの灯火 メッシになれなかった少年たち

 

 メッシとともにバルセロナの下部組織でプレーした少年たちのその後。

サッカーという場を去りそれぞれの今いる場所に満足していようと不満に思っていようと

彼らにはメッシのように上に駆け上がっていくことはできなかった。

スペインの経済・移民問題カタルーニャの独立問題・イスラム過激派、様々な問題がありシニカルな文体もあってちょっと哀しい。

100冊め 「居酒屋ぶたぶた」 矢崎存美

 

居酒屋ぶたぶた (光文社文庫)

居酒屋ぶたぶた (光文社文庫)

 

 居酒屋・バー・屋台・ワインバー。。。色んな場所でいろんなお酒や食べ物を提供しているぶたぶた。

どれもおいしそう。

99冊め 「マカロンはマカロン」 近藤史恵

 

 ビストロ・パ・マルシリーズ三作目

小さな庶民的お店とは言えフランス料理などなかなかお目にかかれないから出て来る料理の蘊蓄は楽しい。

事件も大きすぎず苦味もあるけれど店のスタッフの絆は固いから嫌な気持ちが残らなず気分良く読み終われる。

98冊め 「たてもの怪談」 加門七海

 

 

たてもの怪談

たてもの怪談

 

 風水方位家相土地柄家を買うのに気にし始めればキリがない。

その道に見識深い著者がマンションの一部屋を購入して住むに至るまでの怪異的アレコレ

 

97冊め 「棋士という人生」 大崎善生編

 

棋士という人生: 傑作将棋アンソロジー (新潮文庫)

棋士という人生: 傑作将棋アンソロジー (新潮文庫)

 

 棋士や作家記者奨励会を退会した人が書く将棋にまつわるエトセトラ。

中には村上春樹みたいにこれは将棋を語っていないんじゃないか?と思うものもあるんだけれど。

編者の大崎善生の作品も3編取られている。

「聖の青春」「将棋の子」後は「赦す人」以外はセンチメンタルだけど冷徹な文章の感じが苦手であまり読んでいないけどこの三作にはジンと来る。

 

連勝記録を更新した中学生棋士が話題だしもう人間の棋士はAIに勝つことはできないんじゃないかという話題もあったけど特にそういうことには関係なく。

だいたいAIに勝てないってそんなに重要な事なの?

重量挙げの選手はパワーショベルと競い合ったりしないでしょ?

それこそ14才棋士くんや志半ばに倒れていった村山聖のようなストーリーに惹きつけられるんじゃないのかな?

とはいえオリンピックの度に語られる母子家庭の苦労やおじいちゃんの教え的ストーリーはゴメンなのだけれどね。