97冊め 「棋士という人生」 大崎善生編

 

棋士という人生: 傑作将棋アンソロジー (新潮文庫)

棋士という人生: 傑作将棋アンソロジー (新潮文庫)

 

 棋士や作家記者奨励会を退会した人が書く将棋にまつわるエトセトラ。

中には村上春樹みたいにこれは将棋を語っていないんじゃないか?と思うものもあるんだけれど。

編者の大崎善生の作品も3編取られている。

「聖の青春」「将棋の子」後は「赦す人」以外はセンチメンタルだけど冷徹な文章の感じが苦手であまり読んでいないけどこの三作にはジンと来る。

 

連勝記録を更新した中学生棋士が話題だしもう人間の棋士はAIに勝つことはできないんじゃないかという話題もあったけど特にそういうことには関係なく。

だいたいAIに勝てないってそんなに重要な事なの?

重量挙げの選手はパワーショベルと競い合ったりしないでしょ?

それこそ14才棋士くんや志半ばに倒れていった村山聖のようなストーリーに惹きつけられるんじゃないのかな?

とはいえオリンピックの度に語られる母子家庭の苦労やおじいちゃんの教え的ストーリーはゴメンなのだけれどね。