今日の読了本 170

「還れぬ家」 佐伯一麦

還れぬ家

還れぬ家

幼い頃から引きずっている父母との確執。そんな中父親の認知症から親との関わりも少しづつ変わっていく。
そんな葛藤や父親を看取っていく時間を小説として連載しているさなかにあの地震が起こる。
地震とその後の災害によって当初イメージしていたものとは違う形の作品になっていったのだろう。
終盤はちょっと急ぎ足になった感もある。