今日の読了本 120・121

「はかぼんさん 空蝉風土記」 さだまさし

はかぼんさん―空蝉風土記

はかぼんさん―空蝉風土記

さだまさしは好きなのですが、その顔や語り口が浮かんでしまうのが災いするようで本には手を出していませんでした。
この本は逆に虚実はどうあれ『さだまさしが出会った』という実話怪談風な作りに興味を惹かれました。
”私”の存在がそれほど色濃くない1・2・3話が好み。
特に表題作はその土地の外部の人にはあまり知られていない風習が地元の人に落とす陰がとても綺麗に描かれていると思う。

「ばんば憑き」 宮部みゆき

ばんば憑き

ばんば憑き

不思議で切ない話。いくつかの別のシリーズの登場人物たちが意外とご近所に暮らしているのですね。
三島屋のシリーズは読んでいるので他の方も読んでみようかな