87冊め 「謎の独立国家ソマリランド」 高野秀行

 

ソマリア”と聞くと酷いところ、と思う。戦闘が続き食料もなく子供たちが死んでいくところ。

その中に独自に武装解除し十数年も平和に暮らしている独立国があるという。

人の知らない情報の少ない未知のものが大好きな高野氏が潜入。

世界から国と認められていない独立国ソマリランドと内戦で内部崩壊しつつある南部ソマリア・海賊国家プントランド。

報道というものは嘘をつく。ないしはあるストーリーに沿って組み立てられている。

実際に行ってみてみなくてはわからない。

とはいえやはり危険は危険。

探検部後輩の角幡氏とは違う方向でやはり命の危険は限りなくあるのではないだろうか?

すごくお気楽そうにしているけど。。。

突然ですが

梅雨入りだそうだ。昨日まで割りと爽やかな日が続いていたのでちょっとびっくり。

例年は何日か雨の日が続いてじゃぁまぁそろそろ。。という感じでおもむろに梅雨入りが宣言されることが多いような気がするけど。

あぁ、でももう梅雨入り宣言というのはなくなったんだっけ?

今日はほぼ一日雨。明日も雨だそうだ。

洗濯物に困る季節。

86冊め 「酒場のたしなみ」 吉行淳之介

 

吉行淳之介 酒場のたしなみ

吉行淳之介 酒場のたしなみ

 

 最近の若い作家はいわゆる文壇バーなんかでお酒を飲んだりしないとすでにこの頃に吉行氏は書いている。

今も大沢さんとか北方さんとかはそういうところで飲んでいるのかな?

酒場にまつわるエトセトラ。要するにはモテた話なのだとか気取ってるとか。

古い話ではある、でも悪くはない。

85冊め 「ひとり居の記」 川本三郎

 

ひとり居の記

ひとり居の記

 

 奥さんを亡くして一人暮らしも7年。仕事をし旅をしつつの生活。

映画・鉄道・関東近辺街歩きと私にとっては薄いところばかりだけど分からないなりに面白い。

こういうそれほど興味のない対象でも面白いと思うのはどういうところに対してなんだろうね?

84冊め 「サッカーおくのほそ道」 宇都宮徹壱

 

サッカーおくのほそ道 Jリーグを目指すクラブ 目指さないクラブ

サッカーおくのほそ道 Jリーグを目指すクラブ 目指さないクラブ

 

 J3JFLさらにその下の地域リーグ

Jリーグというブランドを求めて上を目指すチームやあえて企業クラブであることを選ぶチーム。

認知度は低く光もあまり当たらないけれどそこで懸命に戦う人や応援する人達がいる。

 

普段使いとしての陶芸

昨夜録画してあった美の壷をみていたらリーチ先生の名前が出てきた。

日本各地に足跡が残っているのだろうか?

スリップウェアというのが読んでいてもよくわからなかったのが映像で見るとあっという間にわかってあぁなるほどと。

自分で窯を持ちろくろを回したり型に押したりして陶芸家さんの作る食器

床の間や玄関に飾る壺や絵皿ほど値の張るものではないけれどそれでも一点ものだから毎日の食卓で使うにはちょっとためらってしまうのだよなぁ。。。少々重いしね。

 

極端なミニマム生活には憧れないけれど自分で選んだもので暮らしたいという希望はある。

でもそのためには今あるものを捨てないといけないんだよね。

今回チャンスだったんだけどなぁ。。思うように行かない。

 

83冊め 「リーチ先生」 原田マハ

 

リーチ先生

リーチ先生

 

 明治42年芸術を志し日英の架け橋になろうと来日したバーナード・リーチ

日本で陶芸と出会い突き詰め故国でも根付かせようと工房を開く。

その全ての道程に付き従った弟子であり助手でもあった沖亀之助の生涯。

柳宗悦を始め高村光太郎志賀直哉白樺派の面々との交流。また陶芸会で後に名を成す人たちとの出会い。

そんな綺羅星たちの中でこの沖亀之助という人の生涯はどのようなものだったのかな?

常に裏方のような位置にあっても生涯の師と思える人に出会い共に歩めた日々は幸せだったのだろうか?

82冊め 「熱闘!介護実況」 松本秀夫

 

熱闘! 介護実況

熱闘! 介護実況

 

 野球の実況アナウンサーである著者が7年間お母さんを介護した記録。

各章ごとに実況放送風の前説が入る。

あんまり理想的な介護記もちょっと鼻白むけどこういう後に悔恨ばかり残してあの時ああしていればとかおふくろゴメンなとか言っている介護というのも読んでいてなんだかなぁ。。という感じ。

弟さんとの関係がうまくいっていたようなのが救い。