115冊目 「羊と鋼の森」 宮下奈都

 

羊と鋼の森 (文春文庫)

羊と鋼の森 (文春文庫)

 

 縁もゆかりもなかったはずのピアノの調律という世界にある日出会って圧倒的な勢いで押し流されてしまった。

ある日突然主人公の世界を変えた調律師板鳥がいる楽器店に就職して先輩調律師たちやお客さん特に双子の姉妹との関わりの中で調律という奥深い森を見つめていく。

特別に事件があるというわけでもなく先輩たちもちょっとひねくれたことを言う人はいても基本的には親切で調律という仕事を愛していて淡々とし過ぎているかもしれないけど個人的にはこういうのも好き。