今日の読了本 185

「あんじゅう 三島屋変調百物語続」 宮部みゆき

あんじゅう―三島屋変調百物語事続

あんじゅう―三島屋変調百物語事続

つらい過去を持ち自らを責める気持ちも持ち続けながら
叔父叔母である三島や主人夫婦や使用人ほか周りの人たちから愛されて
まっすぐに生きようとするお嬢さんおちか。
彼女の周りにはまっとうな人が多いけれども、それでも人の世は
悲しかったり理不尽だったりどうにもならなかったりする。
その中で入れ子のように語られるあやかしの話はやはり切なくなんともしようのないものではあるのだけれど
むしろそちらのほうが優しく清いようにも思える。
まぁ、宮部みゆきは清濁合わせてそれでも優しいのが売りなんだろうけれど。。。
実はちょっと苦手。
表題作「あんじゅう」はもう切なくってしょうがない。