2011年ベスト10

昨年の読了本は213冊でした。
その中から10冊選んでみました。

この人らしいキーワードが随所に散りばめられた短篇集

箱根駅伝を走る高揚と自分のチームでなく寄せ集めの学連選抜であるという失意。
そんな葛藤と緊張感が良かったです。

奇妙で不思議で淡々とした話が非常に私好み。

  • 「玻璃の天」「鷺と雪」 北村薫

ベッキーさん3部作の2,3作目

  • 「ふくろうからのプロポーズ」 ステイシー・オブライエン

メンフクロウという異種のものに愛情と敬意を注ぎまた多くのものを受け取った
関係に敬意を感じます。

こちらもシリーズ3作目。

2人の主人公たちがこの場所に辿りつけたことにほっとしました。

シリーズの安定感が出てきました。

  • 「喜嶋先生の静かな世界」 森博嗣

世俗的なことに関心を持たず唯自分の研究にだけ没頭する。
そんな学者バカとでも言うべき人の美しさを見せてくれました。

  • 「ありえない家 トーキョー狭小住宅物語」 細野透

建坪14坪以下の住宅。優先順位が露骨に出る設計はまた住む人と設計者の思想を表す場でもある。

昨年は突出して好みだった本があまりなくどんぐりの背比べで選択にちょっと迷いました。
今年もたくさんの良い本に出会えますように。