166冊め 「四国辺土」 上原善広

 

著者の「断薬記」に睡眠薬依存から脱却するために八十八ヶ所歩き遍路の旅に出るみたいな記述があったけどこれがそれなのね

霊場を回るというよりは遍路道沿いにある路地を訪ねて話を聞いたり遍路で生計を立てる(という言い方もどうなのか?)人と同行したり

差別される人が流れ着く遍路という場所はわかるけれども

帰る場所をなくし(犯罪やよんどころない事情で過去から逃げ出して)何度も遍路を繰り返すことによって

人が浄化していくという結論はちょっと取ってつけたような感じもする

魂の浄化って何よ?