118冊目 「南柯の夢」 椹野道流

 

南柯の夢 鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

南柯の夢 鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

 

浴室で手首を切って死んだ少女とその傍らに寄り添う少女。彼女たちは何を考えその行為に突き進んだのか?

伊月・筧の同級生の祖父の蔵から出てきた即身仏風のミイラ。

どちらも背景に語られるべき物語があるけれどもこれは事件ではない。スーパーナチュラルも今回はなし。

生き残った方の少女のこれからの人生を思うとちょっと暗い気持ちになる。それとも本人はずっと死んだ少女との共同幻想の中で生きていけるのだろうか?