今日の読了本 113

「八幡炎炎記」 村田喜代子

八幡炎炎記

八幡炎炎記

初期の頃に多く書かれた著者自身の生い立ちに材を取った作品。
家庭の事情で祖父母のもとで暮らす少女。祖母の姉妹たちとその夫、皆清廉とは言いがたい人々がそれぞれの思惑を抱えて雑駁に力強く生きていく。
最後に”第一部了”の文字があったのでこの先ひな子はどんどん大きくなっていくのであろう。
楽しみだ。