「戻り川心中」は衝撃的だった。最後の一行で世界が色を変えるのにあざとさが感じられない。
そんな作風がとても魅力的だった。
直木賞をとった「恋文」はちょっときれいで柔らかすぎる感じがした。
だんだん不穏だったり倒錯的に美しかったり恋愛やサスペンスの要素が強くなったりといろんな理由からいつの間にかあまり手にとることがなくなってしまったのだけど
未だにミステリの短編にどんでん返しを期待してしまうのは連城氏の初期の短編群の影響だと思っています。
お母様の介護、僧籍に入られたこといつかそういう経緯のエッセイなども読んでみたいものだと思っていたのですが残念なことです。
ご冥福をお祈りします。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20131022-OYT1T00177.htm?from=tw